真正面は圧が強いし、30度はなんかそっけない…「この人は話しやすい」と思わせる"絶妙な角度"
返事の「はい」は1度まで、相槌の場合は「はいはい」でもいい
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好印象を与える人とはどんな人か。起業家の橋本真里子さんは「いつも感情が安定している人は印象が良くなる。イラッとすることがあっても、表情や姿勢、話し方で周囲に気づかれないようにすることが大事だ」という――。 ※本稿は、橋本真里子『感情の作法』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
低い声は「怒ってる?」と思わせる
①笑声
受付時代、研修で習ったことのひとつに「笑声えごえ」があります。笑顔を感じさせるような、心地よい印象を与える声のことです。
いつもより低い声で話しただけなのに、「もしかして怒ってる?」と聞かれたこと、ありませんか?
私たちはイラッとした時、どうしても声のトーンが低くなってしまいます。
逆にいうと、笑声を心がけるだけで、内心イラッとしていてもバレにくくなります。
笑声を出すには、地声よりもワントーン高めの発声を意識してみてください。電話で話す声より、もう一段階高い声です。
この時、口角を引き上げると、明るい声が出やすくなります。
話す時は、口の周りの筋肉を動かし、なるべく一言一句はっきりと発音するようにすると、より効果があります。
男性の場合は、声の高さは変えずに「くり返す」を意識してみてください。たとえば相槌を打つ時に「うんうん」「たしかに、たしかに」など、2度くり返すことで柔らかく、理解してくれている印象を与えることができます。
イラッとした時ほどゆっくり話そう
②ペース
感情が制御できない時、人はどうしても早口になってしまいます。
早口でまくし立てられると、それだけで「怒られているのかな?」と感じてしまいます。話の内容も伝わりづらくなってしまいます。
イラッとした時ほど、ゆっくりペースで話すことを心がけましょう。
目安としては、1秒間に1単語か2単語くらいです。
これが3~4単語以上になると高圧的な印象になります。自分で話しながら「ちょっとゆっくりすぎるかな?」と思うくらいがちょうどいいです。
この時のコツは、ゆっくり話し始めることです。それだけで後に続く言葉も自然とゆっくりになり、柔らかい印象を与えます。
私は普段からなるべくゆっくり話すように心がけています。
これは受付時代にある先輩に出会ったことがきっかけでした。