キャベツは軸の切り口を見る、ではレタスは…スーパーで鮮度・栄養価の高い野菜を見極める際に着目すべき点
Profile
買い物で鮮度の高い食材を見分けるには、どこに着目すべきか。管理栄養士の森由香子さんは「肉、魚、野菜は、商品によって栄養価も鮮度もかなり違うのが現実だ。せっかく買うのであれば、“いいもの”を選んで、効率良く栄養を摂り入れるといい」という――。 ※本稿は、森由香子『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
食材の買い物は、10品目そろえることを意識するだけでいい
栄養バランスを考えるとき、よく意識されるのが、主食、主菜、副菜をそろえること。それは確かにその通りなのですが、「実際に買い物をするときは、そこまで考えられない」と思った方が多いのではないでしょうか。
買い物は、1週間分など、数日分の食材をまとめて購入することが多いでしょう。事前に1週間分の食事の主食、主菜、副菜のメニューを決めて、それに合わせて買い物をするのは、一般のご家庭では難しいと思います。
そこでここでは、メニューを考えておかなくても栄養が整う買い物のポイントをお伝えしましょう。
買い物のときは、10品目をそろえることを意識するのです。
10品目とは、肉、魚、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品、野菜(緑黄色野菜を中心に)、海藻、いも、果物、油脂のこと。
これは、東京都福祉局などが、中高年が栄養不足などで陥りがちな「フレイル」(虚弱)を予防するために推奨しているもので、毎日摂るべき食品目を10個のカテゴリーにまとめたものです。
本来は、主食以外に毎日この10品目を食事に取り入れることが望ましいとされていますが、難しく感じる人は、1週間で10品目を食べることから意識してみるとよいでしょう。
そのためには、まず、毎週の買い出しで10品目を買いそろえておくこと。
そして、毎日の献立は、家にある食材を見ながら臨機応変に考えていきましょう。買ってきた食材を使い切れば、1週間で10品目をひと通り食べたことになります。
食材を買ってしまえば、もったいないので料理に使う気になりますし、献立もイメージしやすくなるでしょう。1週間単位でみたとき、栄養バランスもほぼそろっているはずです。