天皇家とは姿勢がまったく違う…秋篠宮さまの「いじめ」発言に社会学者が見たバッシングの根本原因

天皇家とは姿勢がまったく違う…秋篠宮さまの「いじめ」発言に社会学者が見たバッシングの根本原因

進学先に注目が集まっていた秋篠宮家の長男、悠仁さまについて、12月11日、各メディアが一斉に、筑波大学に推薦入試で合格したと報じた。秋篠宮さまは11月25日に行った記者会見で、悠仁さまの進学先などをめぐる「いじめ的情報」について発言されたが、武蔵大学社会学部教授の千田有紀さんは「近年の秋篠宮家への風当たりは確かに強く、当事者としてはいじめと受け取り心を痛めるのは当然のことだ。しかし、いじめという言葉はかなり強い言葉であり、『いじめの主体は、国民である』とも受け取られかねないのではないか」という――。

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※写真はイメージです

記者会見で「いじめ的情報」と発言

秋篠宮さまが、11月30日の59歳の誕生日を前に行った記者会見で、「いじめ」という言葉を使われた。最近の、秋篠宮家に関する報道やネットの書き込みなどについて、記者から「秋篠宮家へのバッシングとも取れる情報について、妃殿下が誕生日に当たっての文書で『思い悩むことがあります』と記されました。殿下の受け止めや、宮内庁に求めていることもお聞かせください」という質問があり、それに答えられたときのことだ。秋篠宮さまは、以下のようにお答えになった。

「一般的には、バッシング情報と言われております。ただ、本当にたくさんの情報があるわけですけれども、その中でのバッシング情報というのは、これは第三者と当事者では恐らく意味合いが異なってくるように思います。当事者的に見るとバッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないかと思います」

紀子さまは「バッシング」という言葉を使われたが、秋篠宮さまはそれを問われてさらに踏み込み、「いじめ」だと述べられたのである。

秋篠宮家への強い風当たり

近年の秋篠宮家への風当たりは、確かに強い。当事者ともなればいじめと受け取られ、心を痛めるのは当然のことである。しかしそれでも、いじめという言葉はかなり強い言葉である。いじめの主体は、国民であるとも受け取られかねないからである。

戦後の象徴天皇制の下で、天皇は国と国民統合の象徴となっている。皇位継承順位1位の皇嗣と国民との間に、もし亀裂が生じたとすれば、それはこうした天皇制や皇室のありかたを揺るがしかねない。

かつて秋篠宮家は、国民から非常に好意的に受け止められてきた。そして秋篠宮家へのバッシングは、2017年ごろの、眞子さんの婚約をめぐるトラブルからはじまったとされている。しかし振り返ってみると、事態はそうシンプルではない。そしてここに至るまでには、いくつかのターニングポイントがあった。

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2024.12.15

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