「ダラダラとスマホを見る」もすぐやめられる…24時間の生産性を最大限高める「タイムマネジメント」7大原則
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時間を効率よく使っているつもりでも、人間は行動のうち約60%の時間を無自覚に過ごしてしまっているという。年間1万人以上がセミナーに参加する、時間術のプロ・池田貴将氏に、科学的タイムマネジメント法を聞いた。
法則1 時間の使い方を記録して自分の性質を認識しよう
年齢を重ねると、体力にまかせて働くことができなくなってきます。瞬発力も記憶力も、20代の若手には勝てないでしょう。しかし、肉体機能の衰えは認識力とテクニックで補完できます。
認識力とは「己を知る」こと。自分の強みと弱み、どんな状況で集中力が高まり、何がきっかけで途切れるのか、オフをどうのように過ごすと効果的に回復するのか――そうした性質を認識して行動すれば、持っている能力を効果的に発揮でき、時間を浪費せずに済みます。
まずは自分が、何にどのくらい時間を使っているのかを調べましょう。南カリフォルニア大学の心理学部教授ウェンディ・ウッド氏によると、人は一日の行動のうち約60%を無自覚に行っているそうです。行動を逐一記録したら、自分の時間の使い方がはっきりとわかります。
X(旧ツイッター)の非公開アカウントに、自分の行動をツイートしていく。Webカレンダーのタイムスケジュールに15分単位でToDoを記録していく。Toggl Track(iOS版/Android版)やMyStats(iOS版のみ)などの時間管理アプリもおすすめです。
ある程度のデータが集まったら、無駄な行動が始まった「トリガー(きっかけ)」を探しましょう。
家に帰って資料を読もうと思っていたのに、とりあえずソファに腰をかけたら手元にテレビのリモコンがあった。何の気なしにスイッチを押したら好きな映画をやっていて、気がついたらビール片手に2時間が経っていた――。
このケースでは「ソファ」と「リモコン」がトリガーです。帰宅してすぐにソファに座らない、リモコンをチェストにしまっておくなどすると、無意識な時間の浪費を防げます。では、こんな場合はどうでしょう。
部下に進捗状況を確認するだけのつもりだったが、声をかけたら30分以上も話し込んでしまった。進捗の確認はそのときでなくてもよかったし、優先して進めたい仕事もあったのに――。
このケースでは「声をかけたこと」が直接のトリガーですが、その瞬間の気分や感情も思い出してみてください。イライラしていたから些細な反応が気になって話が長くなったのならば、今後は「イライラしているときには話しかけない」ようにすることで、時間の使い方を改善できるでしょう。