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ワーママの転職でおすすめの資格は?子育て中の就職成功の秘訣を紹介
ママに聞く志望動機と面接におすすめの服装
家事や育児と両立しながら転職活動を進めるのは非常に大変です。少しでも効率的に転職活動を有利に進めるために、「資格は必要?」「仕事探しのコツとは?」など、ママが気になる情報をまとめました。「子育てが一段落したので再就職したい」と考えている専業主婦はもちろん「もっと子育てと両立しやすい職場に転職したい」「今ある資格を活かしたい」と考えているワーママも必見です。
ワーキングママの転職に、資格は有利?
ワーキングママに限らず、転職において資格が有利かどうかは資格の種類によるといえます。というのも、中途採用では「即戦力であるか」が就職できるかどうかを大きく左右します。資格があっても実務経験がない場合、どうしても経験がある人よりは不利になってしまう可能性もあります。一方で、「保育士」や「看護師」など、その資格がなければ就けない職種の場合は資格の有無は大きなアドバンテージとなります。ただし、それらの資格は非常に難易度が高かったり、専門の学校に通ったりしなければならないケースもあるため、子育てをしながら取得できるかどうかなどをしっかり吟味するのが大切です。
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専業主婦の再就職時におすすめの資格
職種に関連した資格を取得しておくことで前もって業務の内容をイメージしやすいというメリットもあります。参考までに、子育て中の主婦でも比較的取得しやすいおすすめ資格を職種や業界別に紹介します。
事務系職種
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- ITパスポート
- 日商簿記
- 秘書検定
金融系職種
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 日商簿記
医療系職種
- 医療事務管理士
- 登録販売者
- 調剤事務管理士
- 医師事務作業補助者実務能力認定試験
また資格を取得することで、向上心や意欲のアピールにつながることも。企業側に「今は経験が無くとも、入社後しっかりキャッチアップしてくれるかも」と考えてもらうきっかけになるかもしれません。実務経験を積むことで資格取得が有利になるケースもありますので、「まずは実務経験を積む」という視点で就職活動をするのもおすすめです。
急ぎでなければ、こんな資格もおすすめ
就職や転職を少しでも有利に進めるために資格取得を考えているママでも、「毎日の家事や育児でなかなか勉強が進まない……」という人も多いでしょう。そんな人は、現在進行中の子育てにも活かせる資格はいかがでしょうか?
例えば「児童発達支援士」や「チャイルドカウンセラー」など、子どもの発達に関連する資格であれば、育児に直結する内容も多いため日常生活にも活かせます。これらの資格は保育や教育現場でも重宝され始めているようなので、「家事や育児と両立しながらコツコツ資格取得を目指したい」という人におすすめです。
ママたちが再就職や転職を考えたタイミングは?
出産を機に退職や休職をしていたママのなかには、再就職のタイミングが気になっている方もいるのではないでしょうか。子育てと両立できる働き方を探して、転職を検討している方もいるかもしれません。そこで、実際にどのようなタイミングで再就職や転職を考えたか、ママたちに聞いてみました。
20代ママ
30代ママ
子どもが成長し、習い事を始めたり家族で遠出したりする機会が増えたので、少しでも家計の足しになればと考えて再就職しようと思いました。
入園や入学のタイミングなど、子どもの成長をきっかけに就職を考え始めるママが多いことがわかりました。子どもの成長に応じて保育料や習い事などの出費が増えたことから家計の収入を増やすために再就職について意識したというママもいるようです。
ママたちが再就職や転職のためにしたこと
ママの転職は自分だけでなく家族の状況も考慮する必要があり、場合によっては不利になってしまうこともあります。再就職や転職を少しでも有利に進めるために、ママたちはどのような準備をしていたのかを見ていきましょう。
資格の勉強
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30代ママ
転職に有利かと思い、子育ての合間に医療事務の資格に関する勉強をしました。無事に医療事務の資格を取り、正社員として働ける医療事務の仕事を見つけることができました。
20代ママ
もともと簿記3級を持っていたので、さらなるスキルアップを目指して勉強し、簿記2級の資格を取りました。面接のとき、こつこつ勉強をしていたという評価もいただけて好感触でした。
未経験の分野にチャレンジしたい場合は資格の勉強などを通じて事前に知識を習得したうえで転職活動にのぞむママもいるようです。資格の勉強をすることで、「専業主婦=ブランク」ではなく、仕事に対して前向きな姿勢でいたことをアピールできるかもしれません。
子どもの預け先の確保
20代ママ
再就職すると決めてから、まず子どもの預け先を探しました。無認可保育園に預けて、空きが出たら認可保育園に移りました。
30代ママ
仕事を探す前に、子どもを預ける保育編への送迎や、家事の分担について夫と話しあいました。急に保育園へのお迎えが必要になる場合も考え、近くに住む義理の両親にも相談しておきました。
子どもの預け先について夫婦で確認しておくことで、より安心して仕事に取り組みやすいかもしれません。また、祖父母が遠方に住んでいるママからは、事前に病児保育をしてくれる小児科や、ベビーシッターやファミリーサポートの登録作業をしておいたという声も聞かれました。
ママたちが仕事を探した方法
再就職先を探すときや転職活動をするとき、ママたちはどのような方法で仕事を探していたのでしょうか。
ハローワークを利用する
30代ママ
ハローワークを利用し、再就職に向けた仕事選びや求人について相談しました。再就職支援セミナーを受講することもできて、再就職にとても役立ちました。
ハローワークは、職員の方と相談しながら多角的な視点での仕事探しがしやすいと感じたママもいるようです。通常のハローワーク内にマザーズコーナーが設けられている場合もあるようなので、一度近くのハローワークを確認してみるとよいかもしれません。
求人情報を調べる
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20代ママ
求人情報を扱うサイトや求人誌から再就職先を探しました。求人や転職情報などを扱うサイトは、希望条件を細かく入力して求人を検索できるので、応募したい会社をすぐに見つけやすかったです。
さまざまな求人情報があるなかで、特定の業界に特化したサイトや主婦向けの転職サイトなどを利用したというママの声も聞かれました。他にも、地元企業の求人をメインに掲載している求人誌は、近場で仕事を探したいときに便利だと感じるママもいるようです。
ママが転職時に重視するポイント
子育て中のママが再就職(転職)する際に重視した、企業を選ぶときのポイントを聞いてみました。
正社員かパート勤務か
30代ママ
安定した収入や福利厚生に魅力を感じ、正社員で働けることを条件にしました。いずれは2人目も欲しかったので、産休の制度があることもポイントでした。
40代ママ
前職からのブランクがあったので、最初は時間の短いパートタイムでの勤務を選びました。探す際に、正社員への登用制度があるかも確認しておきました。
ブランクが長い場合は、いきなり正社員として就職をするのではなく、パートや派遣社員といった雇用形態で再就職先を選んだママもいるようです。一方で福利厚生や収入の高さを理由に最初から正社員として就職を目指したという声もありました。正社員以外の雇用形態で就職をする場合、登用制度の有無などを確認しておくのもポイントになりそうです。
子育てとの両立のしやすさ
30代ママ
保育園への送迎時間と出勤時間が重ならないことや、残業がないことを条件に仕事を選びました。子どものいるママが多く働いている会社は、子育てとの両立がしやすそうだと感じました。
小さい子どもがいるママたちのなかには、子育てと両立できるかという観点で仕事を選んだというママもいるようです。シフトの調整や出勤時間の希望、在宅ワークができるかなどについて、会社でどのように定められているか面接の際に直接確認したというママの声もありました。子育て中のママが多い職場の場合、子育てに寛容な環境であることも多いため、ママが働きやすいという声もあるようです。
転職面接を受けるときに意識したこと
久しぶりに転職活動をする場合、面接ではどのようにふるまったらよいか、服装について不安に感じる人も多いと思います。実際に転職活動を行った経験があるママに、面接でどのようなことを意識していたのかを聞きました。
志望動機の伝え方を工夫する
30代ママ
自分が通っていたお店で働きたいと思い、面接を受けました。志望動機として丁寧な接客に感心したことや、自分もお客様に笑顔を提供できるようになりたいという思いを伝えました。
面接や履歴書で伝える志望動機は、前向きな言葉を使うこともポイントになるかもしれません。志望動機の根拠として、前職での経験や周囲からの評価など再就職してから具体的に活かせそうな内容を伝えたというママの声もありました。子育て中のママはどうしても勤務時間などに制限があるケースが多いですが、熱意や長く働く意思がある点を伝えることで好意的に受け取ってもらえることもありそうです。
清潔感のある服装を心がける
20代ママ
服装の指定はなかったのですが、清潔感のある服装がよいと思いグレーの襟付きジャケットにパンツスタイルで面接に行きました。髪の毛はひとつに結んで、爪も短くしていきました。
面接での服装は、清潔感のある服装を心がけることも大切なようです。再就職までのブランクが空いていると、「面接で着用できるような服がない」「スーツのサイズが合わなくなっていた」ということも珍しくありません。面接が決まったら早めに試着し、違和感がないかをチェックをしておくことをおすすめします。また企業によっては面接時の服装の指定がない場合もあります。スーツやオフィスカジュアルなど「職場の雰囲気にあわせた服装を用意した」というママの声も聞かれました。
転職を検討するなら、事前の準備が肝心!資格の勉強もおすすめ
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子育て中のママの方が再就職や転職を考えるとき、雇用形態や子育てと両立できるかなど、求めるポイントはさまざまなようです。在宅ワークの有無や子どもの体調不良時の柔軟さ、自分に合った雇用形態などを確認しておきましょう。資格取得については、それだけが決め手となることは少ないようですが、向上心や意欲のアピールにつなげることができれば有利になることも。国家資格をはじめ、就職に直結するような資格は難易度が高いことも多いため、家事や育児と両立しながら勉強できるかなどをしっかり吟味し、自身の状況に合った資格を取得することが大切です。
出産を機に専業主婦になりましたが、子どもが幼稚園に入園して子育てにも余裕が出てきたように感じました。子どもが徐々に園生活に慣れてきたこともあり、再就職を考え始めました。