結婚、出産後も仕事がしたい女性が急増。在宅勤務やフリーランス、働き方について考える。

結婚、出産後も仕事がしたい女性が急増。在宅勤務やフリーランス、働き方について考える。

2017.03.13

昨今、結婚・出産をした女性は専業主婦一択という生き方ではなく、働き方の選択肢が増えているように感じます。会社に行かずとも、在宅勤務や場所に限らないフリーランスをしながらの育児をしている女性、また、日本ではなく海外でフリーランスとして生活をする女性も現れるなど様々です。今回は在宅勤務やフリーランスってどんなものなのだろうか、家で働くメリットやデメリット、収入や扶養について体験談を通して女性の仕事について考えてみました。

ニュースでは「働き方改革」が話題に

2008年のリーマンショック以降「複数の会社でキャリアを積む」という考え方が広まり、政府が「働き方改革実現会議」で副業解禁の議論をし始めました。

収入源をひとつの会社組織に頼らないで働くという考え方が当たり前となれば、妊娠や出産でキャリアが中断されがちな女性にとって新しい生き方となるかもしれません。

在宅でできる働き方もある

在宅で仕事をする女性

会社社員としての在宅勤務

企業によっては、子どもがある一定の年齢になるまでの在宅勤務制度を導入していることもあります。出社と在宅の割合はさまざまで、すべて在宅で就業できる制度や、会社に時短勤務し残りの仕事を在宅で対応するという方法もあるようです。


フリーランス

フリーランスにもさまざまな職種があります。ライター、エディター、通訳・翻訳などのマスコミ業界や、ファイナンシャルプランナー、フードコーディネーターなどの専門職など、分野も職種も豊富です。

会社に定期的に行くこともあれば、会社へ行かずに外で打ち合わせをする、ネットだけでやり取りをしてしまう場合もあります。

また、複数のクライアントと仕事をする場合や、特定のクライアントと大きな案件を長い期間で担当するなど、仕事の進め方も多岐にわたるようです。

在宅で働くメリットとデメリット

バランスよく、自分のペースで

子育て中のママにとっては、家事・育児・仕事を自分のペースでバランスよくこなすことができるのが大きなメリットともいえます。


キャリアがストップしない

会社社員の場合、在宅勤務で働き続けることで、妊娠・出産・育児のためにキャリアをストップすることなく、仕事を続けることができます。


調整を自分でしないとやっていけない

家で仕事をする場合、家事と育児の調整が必要です。また締め切りのある仕事だと、甘える子どもを突き放してでも強い意志を持って仕事に取り組まなければならない時もあります。

在宅やフリーランスの働き方や収入、扶養に関して

在宅勤務(会社員)の場合

【時間】
・決められた時間を働く
(フレックスタイム制などもある)

【収入】
・在宅勤務になる前と通常変わらない
例:会社勤務 年収300万 → 在宅勤務 年収300万
(会社によって給与の増減は違います。在宅勤務前に相談をしましょう。)

【扶養】
・給与収入が103万円未満の場合、「扶養控除」が受けられます。
例:アルバイト 給与収入が100万円の場合 相当する扶養控除が受けられます。
(アルバイトやパートの人は要注意)


フリーランスの場合

【時間】
・決められた案件が終わるまで
(1日の働く時間は自分でコントロールをする)

【収入】
・案件によって違う
例:1案件 5000円 1案件30万円 など

【扶養】
・所得が38万円未満の場合、「扶養控除」が受けられます。

扶養控除以外にも、配偶者控除、配偶者特別控除があり、各項目によって条件も違いますので、受け取りたい方は満たしているかどうかの確認をしてみましょう。

参照:国税庁ホームページ/No.1180 扶養控除

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家で働く人の適性とは

好きな仕事がしたい人には向いている

「この仕事が好きだからやりたい!」という思いがある人には向いている働き方かもしれません。また、自分のペースでできる反面、楽しさや苦労をわかちあう相手はいないので、ひとりで仕事をすることに抵抗がないことが前提となります。

会社社員として在宅勤務する人はメールなどでのコミュニケーションが得意な方がいいでしょう。フリーランス業の場合は、仕事が多い少ないの不安定さに耐えられるかどうかもポイントです。


「なんとなく」では厳しい

人と話すことや、接客業が好きな人は、家での仕事がつらくなってしまうかもしれません。時給制ではないことが多いので「ふつうに働いた方が効率的では?」と感じる人なら外で働く方が向いているかもしれません。

また、仕事のオン・オフの切り替えがむずかしく、意外とライフワークバランスを崩してしまうこともあるようです。強い意志と自己管理が必要なので「なんとなく」では厳しいかもしれませんね。

フリーランスとして海外で活躍する人も

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©   Rawf8 – Fotolia

フリーランスは自分で仕事を取ってくる必要がありますが、その分、「時間」「場所」にはとらわれないことが多くあります。そのためにフレキシブルな働き方ができることから、海外に語学留学をしながら現地で翻訳家をしながら生活する女性や、夫の海外転勤を機に現地に住み、現地情報を伝えるメディアのライターとして働くなどのケースがあります。

【体験談】実際に家で仕事をしているママたち

基本的に出社、時々在宅で仕事

2歳児のママ、Aさん(正社員)


毎日出勤できていれば家ではほぼ仕事はしませんが、週に3、4回、1日30分~1時間くらいは家に仕事を持ち帰っています。仕事内容はメール対応などです。

子どもの体調不良でお休をいただくことが多いため、家で対応せざるを得ないと考えています。


週16時間出社、あとは在宅勤務

2歳児のママ、Bさん(業務委託)


週に2日ほど出社し、電話対応などの業務を請け負っています。あとは在宅勤務で、リサーチやリスト作成の仕事をしています。子どもがまだ小さく、フルタイム勤務で家を空けることができないので、この働き方を選択しました。


フリーランスも兼業しながら週3日出社

3歳・5歳児のママ、Cさん(フリーランス&派遣社員)


子育てが落ちついたタイミングでこれまでのフリーランス業に加え、派遣社員として会社で就業しています。フリーランスの仕事はほぼ毎日2、3時間、家で対応しています。

時間を選ばずに仕事をできるのは在宅仕事の最大のメリットです。しかし、仕事・家事・育児の線引きがあいまいになり、結果的にすべての効率が悪くなることがあるので、気持ちの切り替えを常に意識しています。

自分にあった仕事、生き方を選択

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働き方はここ最近で大きく変化を遂げました。会社ではなく在宅勤務、場所・時間に捉われないフリーランスという働き方、日本ではなく海外で働く女性も増えました。結婚をしたから働かない、出産をしたから働かい、という固定概念は今はなく子育て中でも働きたいというママは多いと思います。様々な働き方、生き方をしている人がいる現代だからこそ、自分のやりたいことを一度考えてみるのもいいのかもしれません。

2017.03.13

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