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ねんねトレーニング、いつからどう進める?ママたちのネントレ体験談
年齢ごとのやり方や昼寝とのバランスについて
赤ちゃんが授乳や抱っこなしで1人で眠るためのねんねトレーニングとは、どのように進めるものなのでしょうか。いつから始めるか、年齢ごとにあったやり方や昼寝とのバランスの取り方、泣き続けるときの対処法など、ママたちの体験談をまじえご紹介します。
ねんねトレーニングとは?
ねんねトレーニングとは「ネントレ」とも呼ばれ、授乳や抱っこされながら眠るのではなく、赤ちゃんが1人で布団の上で眠れるようになるためのトレーニングといわれています。
赤ちゃんを1人で寝かせる、と聞くと「可哀そう」という印象を受けがちですが、赤ちゃんを部屋に1人にして寝つくのを待つ方法だけではなく、近くで赤ちゃんの様子を見守る、親が添い寝し赤ちゃんの背中をトントンする、絵本を読む、歌をうたうなど、やり方は家庭によってさまざまあるようです。
ただ、抱っこや授乳で眠りについてきた赤ちゃんにとって、ねんねトレーニングは慣れない環境でもあり、泣き続けたり授乳を求める場合もあるでしょう。そんなときはどのように対処すればよいのでしょうか。
ねんねトレーニングはいつから始めたらよいのか、年齢ごとにあったやり方や昼寝とのバランスなど、ママたちのネントレ体験談をまじえてご紹介します。
ねんねトレーニングはいつから始めた?
ねんねトレーニングはいつから始めたらよいのか、進めやすい時期などはあるのでしょうか。
一般的には生後6カ月以降から
厚生労働省の資料によると、赤ちゃんは生後3カ月ごろから昼夜の区別がつき始め、生後6カ月をすぎると6時間~8時間連続で睡眠をとるようになるようです。9カ月ごろには1日の睡眠の7割~8割を夜間にとるようになるとされています。
こうした理由から、ねんねトレーニングは生後6カ月以降から始めるのが一般的とされているようです。
ただし、赤ちゃんの成長や睡眠サイクルには個人差があるもの。我が子の生活リズムや布団に寝かしたときの様子をみながら進めていけるとよいでしょう。
ママたちが始めたきっかけは?
ねんねトレーニングを行っていたママたちは、いつから、どのようなきっかけで始めたのでしょうか。
30代ママ
30代ママ
生後8カ月の日中、離乳食を食べ終えミルクを準備している間に1人で寝つくことが何度か続いたのをきっかけに、お昼寝のねんねトレーニングから始めました。
30代ママ
子どもが1歳2カ月のころ、薬服用のため1週間断乳となったのをきっかけに添い乳をやめ、添い寝のネントレを始めました。
30代ママ
1歳5カ月のときに引っ越し、子ども部屋をつくったことをきっかけに添い寝をやめ1人で寝つけるように見守る方法に変えました。
20代ママ
1人で眠る理由を子どもが理解できるまで待とうと決めていました。コミュニケーションがスムーズに取れるようになった2歳の誕生日を機にネントレを開始しました。
早いママだと生後3カ月から始めていたようですが、子どもの様子や家庭の状況によりねんねトレーニングの開始時期はさまざまなようです。パパと相談しながらいつから始めるか時期を決められると家族みんなで取り組むことができ、進めやすいかもしれませんね。
ねんねトレーニングのやり方
ねんねトレーニングにはどのようなやり方があるのでしょうか。年齢ごとにあったやり方があるのか、ママたちが実際に行っていた方法を聞きました。
0歳
30代ママ
泣いても10分がまんして様子を見るルールをパパといっしょに決めていました。泣き続けると5分でもとても長く感じ何度も抱き上げに行きたくなりましたが、都度パパに止められていました。
30代ママ
「ねんねしようね」と声かけをしてベッドに寝かせ、持たせたミルクを自分で飲み始めたら、そっとその場から離れるようにしていました。10分泣き続けるときは諦めるなど、自分なりのルールを決めて進めました。
1歳
30代ママ
離乳食と授乳で眠る前にお腹をいっぱいにさせ、子どもの横で大人もリラックスしながら横になってウトウトすると、眠気が子どもにも移っていたように思います。1歳3カ月ころには1人で眠れるようになりました。
30代ママ
急遽断乳を決め添い乳を中止したため、1週間はパパに添い寝をお願いしました。最初は30分近く泣き続けることもありましたが絵本の読み聞かせや背中トントンで対処し、1週間経ったころには15分もすれば寝てくれるようになりました。
2歳
20代ママ
ねんねトレーニングを始める前に、1人で眠る理由や抱っこをしない理由を説明し、「2歳になったら布団にゴロンして眠ろうね」と約束をしたり、布団で眠る物語の絵本を読むなどして事前の意識づけをしました。おかげで3日ほどで成功しました。
3歳
30代ママ
ねんねトレーニングは1歳から行っていましたが、3歳になってからもときどき「ママの隣で寝る」と言い張ることはあります。機嫌や体調によって波はありますが「絵本を読んだら1人でベッドで寝ようね」など約束をすると、1人で寝てくれることが増えました。
ねんねトレーニングをいつから始めるかによって、やり方もさまざまなようです。子どもの月齢が幼いほど、泣き続けるとき、抱っこしてあげたい気持ちとの葛藤は大きくなりそうですね。
ねんねトレーニングで工夫したこと
ねんねトレーニングを始めたばかりのころは、赤ちゃんが抱っこや授乳を求め長時間泣き続けることもあるようです。泣かれるとつい抱っこしたくなるものですが、ママたちはどのような工夫をしながらその時期を乗り越えてきたのでしょうか。
泣き続けるときはいったん抱っこする
30代ママ
30分以上激しく泣き続けるときは、いったん抱っこして落ち着かせていました。泣き止みウトウトし始めたら眠る前に再び布団に寝かせるやり方を眠るまで繰り返しました。
30代ママ
添い乳からねんねトレーニングに入ったのではじめは泣き続ける時間が長かったです。根負けして授乳することもありましたが添い乳はせず、寝そうになったら起こして、授乳しながら寝ないように注意していました。
赤ちゃんが泣き続けると、親としては放っておけない心境になるものですよね。赤ちゃんにもママやパパにもストレスにならないよう、必要だと感じたときは抱っこや授乳をしながら進められるとよいでしょう。
ねんねトレーニング中に抱っこや授乳をしてしまっても、その最中に赤ちゃんが寝ないよう注意し、寝そうになったら布団に寝かせるようにすれば、「寝るときは布団の上」という習慣がいずれついてくるようです。
お昼寝からねんねトレーニングをはじめる
30代ママ
お昼寝からねんねトレーニングを始めたことで、体力的にも精神的にも余裕をもって進めることができました。夜は赤ちゃんの泣き声が気になり焦りますが、昼間は気にしすぎることもなく、ストレスは少なかったと思います。お昼寝で慣れてくれたおかげで、夜のねんねトレーニングは4日ほどで完了しました。
夜は周囲への配慮から、赤ちゃんの泣き声が気になってしまうママも多いでしょう。ただでさえ泣き続けさせていることに負い目を感じている分、ママは余計にストレスを感じてしまうかもしれません。
昼間であれば赤ちゃんの泣き声を気にしすぎることもなく、挑戦しやすいかもしれませんね。昼寝で1人で眠る習慣がつけば、夜のねんねトレーニングもスムーズに進められるようです。
入眠の儀式を癖づける
30代ママ
手足をマッサージしてあげると身体が温まり気持ちよくなるのか、スムーズに眠ってくれることが多かったです。
30代ママ
絵本を読み終えたら眠る習慣をつけられるように、布団に寝かせてからの絵本の読み聞かせを毎日続けました。絵本の内容も「おやすみ」で終わるような物語を選びました。
30代ママ
保育園ではお昼寝の時間にオルゴール音楽を流していると聞き、家でも夜ねんねトレーニングのときにオルゴール音楽を流すようにしました。
「これが終わったら眠る」という意識をつけさせるために、入眠の儀式を取り入れているママも多くいました。手足のマッサージや絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションにもなり、子どもが安心して眠りにつける要因にもなりそうです。
昼寝のときに行っている入眠の儀式を夜眠る際にも取り入れてると、「これから眠る時間だよ」という合図にもなりそうですね。
そのほかにも、月齢が幼いうちにねんねトレーニングをする場合は、決まった時間に眠くなるよう生活リズムを整えたり、眠る前に激しい遊びをしないよう注意した、という声もありました。眠る前にテレビやスマホを見せないことも、意識していきたいですね。
ねんねトレーニングを行ってよかったこと
ねんねトレーニングで赤ちゃんが泣き続けるとママやパパもつらい気持ちになりがちですが、泣き続ける時期をすぎ1人で眠れるようになると、挑戦してよかったと感じられることもたくさんあるようです。
20代ママ
時間がかかっていた寝かしつけと夜泣きがなくなったことで睡眠不足が解消され、精神的な余裕をもつことができました。イライラすることも減り、親子みんなにとってよかったと思います。
30代ママ
ずっとそばについている必要がなくなると、夜の時間を家事や仕事など自分の時間にあてられて助かりました。
30代ママ
ネントレをしたことで「眠ることは気持ちいいこと」と子ども自身が気づけたように思います。子ども本人のためにも挑戦してよかったです。
30代ママ
1歳から入眠の習慣として始めた絵本の読み聞かせは、4歳の今でも続いています。毎日1度は絵本を読む習慣ができ、忙しくても必ず親子のコミュニケーション時間が取れるのはねんねトレーニングのおかげだと思っています。
毎日を元気にすごすために、子どもにも大人にも睡眠は大切ですよね。夜泣きや寝ぐずりなくなり、子どもが1人で寝つくようになると、ママとパパは自分の時間や安定した睡眠時間を持てるようになり、余裕が生まれるようです。その結果、イライラしたり慌ただしくすごすことも減り、子どもと向き合う時間を積極的にもてるようになるのでしょう。
子どもにあわせたねんねトレーニングを始めてみよう
ねんねトレーニングを始めようにも赤ちゃんが泣き続けることに抵抗を感じ踏み出せないママも多いようですが、赤ちゃんや子どもの安定した睡眠時間の確保や親の精神的、体力的な余裕など、得られるものは大きいようです。
いつから始めるのがよいのかスタート時期に迷った場合は、我が子の様子を見ながら、パパと相談して決められるとよいでしょう。やり方や工夫の仕方も家庭によってさまざまあり、1歳で成功しても3歳や4歳で再び添い寝を求めだすこともあるようです。
「必ずこうしなければならない」というようなルールを決めてしまうと親子ともにストレスがかかってしまう場合もあるようなので、赤ちゃんも親も心地よく眠れるように、いっしょにトレーニングをしていく、と考えながら進められるとよいですね。
生後3カ月のころ、パパからの「泣いてもすぐには駆けつけず様子をみてみよう」という提案で始めました。泣かれると気になって仕方なく、心の葛藤は大きかったです。