【離乳食中期】モグモグ期はいつから?食事量や進め方、おすすめアレンジレシピなど

【離乳食中期】モグモグ期はいつから?食事量や進め方、おすすめアレンジレシピなど

赤ちゃんのペースに合わせた離乳食

2019.06.24

離乳食のモグモグ期はいつからなのか気になっているママもいるかもしれません。今回の記事では、モグモグ期について、離乳食初期のゴックン期と比較しながら説明します。モグモグ期の離乳食をいつから始めればよいのか、進め方や調理方法、食事量などを厚生労働省の資料「授乳・離乳の支援ガイド」を参考に、ママたちの体験談を交えてご紹介します。

モグモグ期はいつから?

厚生労働省の資料によると、モグモグ期は離乳食中期の生後7カ月~8カ月ころを指すようです。モグモグ期は、赤ちゃんが舌を上下前後に動かし、食べ物をつぶして飲み込む練習をする時期です。1日2回食を定着させ、赤ちゃんがいろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていきましょう。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

いつからはじめる?モグモグ期の離乳食

モグモグ期の離乳食はいつから、どのように進めるとよいのでしょう。授乳・離乳の支援ガイドとママたちの体験談をもとに、いつからモグモグ期をはじめたのかや、離乳食初期のゴックン期からステップアップしたきっかけ、モグモグ期の離乳食の進め方、食品の種類などについてご紹介します。


離乳食初期のゴックン期から離乳食中期のモグモグ期へ移行する目安

30代ママ
30代ママ

生後7カ月になり、上下の唇を閉じゴックンと上手に飲み込めるようになってから2回食に進み、2回食にある程度慣れたタイミングでお粥を少し硬くしました。

ママたちがモグモグ期の離乳食をはじめたきっかけとして「モグモグと口を左右に動かす様子が見られた」「ペースト状の食べ物をゴックンと上手に飲み込むことができるようになった」「1日の生活リズムが整ってきた」など3つの意見が多くあげられました。

離乳食初期のゴックン期から、離乳食中期のモグモグ期への移行は、生活のリズムが安定し、口を閉じて食べ物を上手に飲み込めるようになった時期から少しずつはじめてみましょう。

ごっくん期の離乳食の進め方。量やレシピなど

ごっくん期の離乳食の進め方。量やレシピなど

モグモグ期の離乳食の進め方

離乳食
iStock.com/Mizina
30代ママ
30代ママ

モグモグ期のスタートは、絹ごし豆腐を潰した程度の硬さを目安にしました。徐々に食材の粒が残ったものを増やしながら進めました。

30代ママ
30代ママ

みじん切りしたもの、柔らかい粒状のものを飲み込めるようになったころ、焼き魚を取り分けフォークでほぐして食べさせました。

モグモグ期のはじまりは、離乳食初期であるゴックン期より水分を減らしたもの、細かくみじん切りしたものを少しずつ取り入れたというママの声がありました。

授乳・離乳の支援ガイドには、米がゆについて「初めはつぶしがゆとし慣れてきたら粗つぶし、つぶさないままへと進め、軟飯へと移行する」と記載されています。

1日2回の離乳食に慣れ、食事量が増えてきたころから粗つぶしのお粥やフォークでつぶした野菜、ほぐした魚など、大きさや形にバリエーションをつけ新しい食材に慣れさせていくとよいようです。


また、離乳中期にあたるモグモグ期は、まだ母乳や育児用ミルクが主な栄養源です。離乳食初期と同じように、母乳は授乳のリズムに沿って、赤ちゃんが欲しがるだけあげましょう。育児用ミルクは1日に3回程度与えるとよいようです。

さらに、いつから調味料が使えるか気になるママもいるかもしれませんが、モグモグ期でもまだ味付けは必要ないようです。風味をつけたい場合は、かつおだしなど動物性のだしや、7カ月頃から少量のバターも食べさせて大丈夫なようなので、味付けをする場合は、風味付け程度を意識して、アレルギーなどにも注意しながら進めましょう。


モグモグ期の食べさせ方

30代ママ
30代ママ

2回食をはじめたばかりの頃は、もっと欲しいと泣くことがありましたが「ゆっくりモグモグしようね」と根気強く声掛けをし、次のひとくちまでの間を空けるようにしました。

モグモグ期には、ママの支えがなくても座れるようになり手づかみ食べを始めたり、歯が生え始める赤ちゃんもいるようです。食べたがらない時は無理せず、赤ちゃんのペースに合わせ楽しく食事できるように心がけましょう。

授乳・離乳の支援ガイドには、モグモグ期の食べさせ方について「平らな離乳食用のスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待つ」と記載されています。

赤ちゃんの様子を見ながら、くぼみがあるスプーンやコップの練習をし始めたというママたちもいました。


食品の種類

30代ママ
30代ママ

肉や魚を食べてくれず、いつも献立に悩んでいました。

30代ママ
30代ママ

そうめんやうどんなど麺類が好きでした。調理の手間が少しずつ楽になってきたと感じました。

離乳食初期のゴックン期よりも食べられる食材が増えますが、初めての食材は少量からスタートし、加熱しても硬い食材や味が濃い食材はまだ避けた方がよいでしょう。

7倍粥に野菜類や白身魚などを混ぜたおじや、主食とおかずの2品メニューなど、献立のバリエーションを増やし、アレンジレシピで赤ちゃんがいろいろな味や食感に慣れていけるとよいかもしれません。

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モグモグ期の食事量

食べ物
iStock.com/fcafotodigital

授乳・離乳の支援ガイドに記載されている、離乳食中期のモグモグ期における1回の食事量の目安は次の通りです。

・穀類:全がゆ50g~80g
・野菜・果物:20g~30g
・魚:10g~15g
・肉:10g~15g
・豆腐:30g~40g
・卵:卵黄1個~全卵1/3個
・乳製品:50g~70g

これらを小さじと大さじで表すと、下記のようになります。

子ども用茶碗5分目弱~7分目程度、炭水化物は大さじ3~5、たんぱく質は魚小さじ2~3、肉小さじ1~2が目安量です。

また、モグモグ期の献立を考えるときは、主食となる炭水化物、ビタミン、ミネラルを含む野菜類や果物類、魚や肉などのタンパク質源食品、3種類の栄養素を組み合わせるようにしましょう。

食事量や調理形態はあくまで目安とし、その日の赤ちゃんの機嫌や食欲に合わせて調節してあげてくださいね。

出典:授乳・離乳の支援ガイド/厚生労働省

モグモグ期のおすすめ離乳食レシピ

モグモグ期の離乳食にママたちはどのようなものを作っていたのでしょう。ママたちから聞いた主食レシピ、おかずレシピをご紹介します。


カブとさけのおかゆ

1、カブを柔らかく茹でて湯をきり、粗くつぶす

2、さけを熱湯で茹でて湯をきり、皮と骨を除いて、すり鉢ですりつぶす

3、器に7倍粥を盛り、カブとさけをのせる

はじめて挑戦する食材は、赤ちゃんが食べなれたお粥に野菜類やたんぱく質を合わせてあげると食べやすそうです。モグモグ期が進むにつれ、具材を少しずつ大きくしていくとよいでしょう。


ささ身とかぼちゃのうどん

1、ささ身の筋を除き、茹でで湯をきり細かく裂いてから刻む

2、かぼちゃは3mm角、柔らかく茹でたうどんは細かく刻む

3、鍋にだし汁とかぼちゃを入れ火にかけ、かぼちゃが柔らかくなったらささ身とうどんを加え煮る

ささ身など少しパサつく食材は、片栗粉でとろみをつけたり、スープ状に調理するとよいかもしれません。野菜の甘みをプラスして食べやすさをアップさせるアイディアもマネしてみたいですね。

モグモグ期をはじめたばかりの赤ちゃんにとって、お肉の繊維は食べにくいこともあります。はじめは手で細かくほぐしてから、みじん切りにしてあげましょう。


バナナパン粥

1、バナナを粗くつぶす

2、小鍋に牛乳(もしくは調乳したミルク)、細かくちぎったパン、バナナを合わせひと煮立ちさせる

食が細い赤ちゃんには、果物の甘味や風味が食欲のきっかけになることもあるようです。また、育児用ミルクとも相性がよいので、いっしょに合わせてみてもよいかもしれません。フワフワしたパンの食感はモグモグの練習にもなりそうですね。


大根とツナのあんかけ

1、大根をやわらかく茹でて湯をきり、粗くつぶす

2、小松菜をやわらかく茹で、水気を絞りみじん切りにする

3、鍋に少量の水、大根と小松菜、缶汁をきったツナを入れひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でとろみをつける

常備しておきやすいツナの缶詰は、手軽にたんぱく質がとれ離乳食にも使い勝手がよさそうです。大根おろしの水分と合わせ食べやすくしてあげましょう。


納豆の人参和え

1、納豆は凍ったまま茶こしなどに入れ、熱湯で湯にしっかり火を通す

2、すり鉢などで軽くすりつぶす

3、柔らかく加熱した人参を加えて和える

納豆はモグモグ期から与えることができる食材のようです。たんぱく質やビタミンK、食物繊維、鉄分などの栄養素がたくさん入っているため、アレンジレシピにどんどん活用していきましょう。さまざまな種類のなかでも、皮がなく、細かくなっているひきわり納豆が使いやすいようです。


キャベツのお味噌汁

1、キャベツ、にんじんをやわらかくなるまでゆで、食べやすい大きさに切る

2、鍋に水と市販の味噌汁のもとを加えてよく混ぜ合わせ、1を加えてひと煮立ちさせる

市販の味噌汁のもとを使ったという声がありました。忙しいママやパパにとって、食材に混ぜ合わせるだけで簡単に作れる市販のベビーフードは心強い味方のようです。離乳食づくりは大変なイメージがありますが、このように手軽に使えるものを利用して上手に進めていけるとよいですね。

また、味噌汁はモグモグ期から与えてよいとされていますが、昆布だしにはヨウ素が多く含まれており、毎日食べさせる場合は、日常的にヨウ素の過剰摂取にならないよう気をつけ、薄めて少量にしましょう。


トマトとりんごのゼリー

1、冷凍しておいたトマトの皮をむき、種などの中身を取り除き、果肉のみをみじん切りにする

2、りんごはすべてすりおろす

3、トマトとりんごに水を足したものを小鍋に移し、火にかけ、ふつふつするまで加熱しながら混ぜる

4、粉寒天を振り入れ、しっかり混ぜて溶かす

5、ふつふつしたまま1分程度混ぜて、しっかり煮溶かしたら、火からおろす

6、あら熱が取れたら、ボウルなどの容器に移し変えて、冷蔵庫で冷やし固める

トマトはりんごなどの甘い果物とあわせるとデザートにもなり、赤ちゃんも食べやすいかもしれません。りんごだけでなくトマトもすりおろしておくと、よりのどごしが良くなりそうです。また、離乳食中期ではゼラチンは使えないため、寒天を使用するように気をつけましょう。

モグモグ期の離乳食を楽しく進めよう

離乳食を食べる赤ちゃん
© yamasan - Fotolia

離乳食を開始してから数カ月が経つといつからモグモグ期の離乳食をはじめればよいのか、離乳食初期のゴックン期から移行するタイミングに悩むこともあるかもしれません。

モグモグ期は赤ちゃんがモグモグと口を動かし、食べ物を飲み込む練習をする期間です。咀嚼が上手にできるようになったかなど赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ硬さや形状を変えたりしていきましょう。進め方や食事量は赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切になってきます。

赤ちゃんの機嫌が悪かったり、食欲がなくて作ったものを食べてくれない日は、また明日とママの気持ちを切り替えることも必要になるでしょう。

赤ちゃんが離乳食をモグモグと一生懸命食べる姿はとても愛らしいものです。今度は離乳食後期のカミカミ期に向けて、かわいい姿を楽しみながらのんびり離乳食を進められたらよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年6月20日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2019.06.24

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