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生後7ヶ月の離乳食(中期)のメニュー。1週間の献立例と作り方のポイント
ヨーグルトやトマトなど材料が増え食感にも幅が
生後7ヶ月頃の赤ちゃんを育児するなかで、離乳食初期を過ぎてくると食べられる量や材料の種類が増えてきたと感じるでしょう。離乳食の味つけや食べないときの対応、1週間のメニュー、食べやすくするレシピの工夫を保護者の体験談を交えてご紹介します。
7ヶ月の離乳食
厚生労働省の資料によると、生後7ヶ月は離乳食初期を終えて離乳食中期にあたります。1日2回食になり、赤ちゃんが食べる食事の量も少しずつ増えてくるようです。
離乳食レシピによりますが、量として穀類は全粥50~80g、野菜や果物は20~30g、魚は10~15gほどが1回当たりの目安になるそうです。
月齢が進むと離乳食に使う食材も増えていくので、赤ちゃんの様子を見ながら新しい材料を試してみるのもよいかもしれません。また、7ヶ月の頃は舌でつぶせる固さに調理するとよいとされており、風味づけ程度にごく少量の調味料で味つけするなど、調理方法も考えてメニューを決める保護者もいるようです。
7ヶ月の離乳食と母乳・ミルクの関係
離乳食初期を終えて中期に入るため、母乳や育児用ミルクは離乳食のあとに与えるようにします。この時期は、離乳食スケジュールなど食事のタイミングに関係なく、赤ちゃんの生活リズムやこれまでの授乳のタイミングに沿ってあげても問題ないようです。
量の目安としては、母乳は子どもの欲しがる分をあげるようにして、育児用ミルクは1日に3回程度与えるのがのぞましいとされています。
お風呂のあとや昼寝・就寝時など水分補給が必要と感じる際に、食事とは別に母乳や育児用ミルクをあげてみるのもよいかもしれません。
7ヶ月頃から離乳食に取り入れていた食材
離乳食初期を終える7ヶ月頃になると、離乳食に取り入れられる食材が少しずつ増えてくるようです。離乳食中期頃から使っていた材料について聞いてみました。
「7ヶ月頃から鶏ひき肉を使って離乳食を作るようになりました。野菜と混ぜて与えることが多かったです」(20代ママ)
「赤ちゃんが白身魚にだいぶ慣れてきたようだったので、7ヶ月頃から離乳食に鮭を取り入れるようになりました。骨や皮をしっかり取り除くようにしていました」(20代ママ)
「お粥だけでなく他の主食も試そうと、茹でて細かく刻んだうどんやパン粥を与え始めました。うちの子どもは肉や魚が苦手な様子だったので、ひきわり納豆や木綿豆腐などの大豆製品を多く取り入れるようにしました」(30代ママ)
7ヶ月頃から肉や魚、豆腐やひきわり納豆などのたんぱく質を意識した食材を与え始めたという声が複数ありました。離乳食スケジュールに合わせて7ヶ月頃に食べられる材料を確認しながら、離乳食レシピを少しずつ増やしていけるとよいですね。
1週間の離乳食のメニュー例
生後7ヶ月になると離乳食初期の頃によく食べていたお粥に、野菜や魚を入れるなどの工夫をしてもよさそうです。
離乳食を簡単に準備できるようにかぼちゃやジャガイモを裏ごししたものをキューブ状に冷凍し、小さじ程度の水や育児用ミルクと混ぜてお粥に使っていたという声がありました。
また、鶏ささ身やひきわり納豆、ヨーグルト、トマト、バナナなどさまざまな食材が食べられるようになってくることで、食事としてお粥以外の離乳食レシピの幅が広がるのもうれしいところですね。
レシピや材料の参考には、育児の強い味方である離乳食アプリなどを利用して参考にしてもよさそうです。
生後7ヶ月の離乳食の調理のポイント
生後7ヶ月の赤ちゃんの離乳食を作るときに、どのようなことを意識していたのか聞いてみました。
舌でつぶせる固さにする
「離乳食初期が終わる頃、子育て支援センターの栄養士さんに、舌で簡単につぶせるやわらかさのかぼちゃの離乳食を実際に作ってもらいました。離乳食レシピを見ただけでは固さが分からなかったので、とても参考になりました」(40代ママ)
「周りの赤ちゃんはどれくらいの固さの離乳食を食べているのか気になったので、保育園のママ友に離乳食レシピを聞きました。離乳食の作り方を聞く赤ちゃんが食べやすい離乳食の固さが分かりました」(30代ママ)
「市販のベビーフードを参考に自分で固さを調整しながら作り方を工夫しました。子どもの食べ方を見ると食感も大事と感じました」(20代ママ)
生後7ヶ月の頃は、離乳食を舌と上あごでつぶせるくらいのやわらかさにするとよいようです。ベビーフードを参考にするというのもよいアイデアですね。
保育園で離乳食レシピや離乳食スケジュールについて相談したり、保育園の栄養士さんに材料がベタベタ状になるように調理するとよいと教えてもらったという声もありました。
素材の味を活かす
「7ヶ月の頃は、野菜の味をつけずに素材の甘さを味わえるように調理しました。にんじんなどは甘味があるので、ペースト状にするとよろこんで食べてくれました」(30代ママ)
「豆腐や魚、鶏ささ身などは味をつけずに食べさせていました。赤ちゃんがいやがらずに食べている間は、できるだけ味つけをしないで調理していました」(30代ママ)
「7ヶ月頃から少量なら調味料で味つけをしてもよいとされているようですが、素材の味を活かせるように和風だしや野菜を茹でて作ったスープを使ったり、ヨーグルトやひきわり納豆など風味の強いものと合わせて味つけすることが多かったです」(20代ママ)
調味料を離乳食に取り入れてもよいのか迷う方がいるかもしれません。生後7ヶ月の離乳食のメニューを考えるときには、素材そのものの風味を大切にし、味が濃くならないように気をつけているという声がありました。
ほかにもにんじんやトマト、かぼちゃなど、単体でも甘みやうまみを十分に感じられる材料を使うようにしているというママの声も多く聞かれました。
赤ちゃんが食べきれる量を用意する
「離乳食はその都度作っていたので、1回に食べきれる量だけを作るようにしました。7ヶ月の頃に保育園で教えてもらった量と作り方を目安にして、赤ちゃんの様子を見ながら作りました」(30代ママ)
「生後7ヶ月の頃は、生活リズムに合わせて母乳や育児用ミルクでも栄養を摂るようにしていたので、離乳食は赤ちゃんが食べきれる分のメニューを考えました」(30代ママ)
離乳食は作りたてのものを食べさせたいと考え、赤ちゃんの様子を見ながら食べきれる量だけ作っていたという声がありました。食感を重視して冷凍はせずに離乳食スケジュールに合わせてその都度作っていたいう体験談も。
生後7ヶ月の頃は、生活リズムを大きく崩さないよう、母乳や育児用ミルク授乳とのバランスを考えながら、赤ちゃんの気分や体調、昼寝・お風呂・就寝の時間によってタイムスケジュールを考え、食べる量を調節したりするとよさそうです。
7ヶ月の離乳食を食べやすくする工夫
赤ちゃんが食事として離乳食をおいしく食べられるようにしていた工夫や作り方で工夫していたことを聞いてみました。
とろみをつける
「7ヶ月の頃、口に入れてもこぼれてしまうことがあったので、離乳食レシピを見ながら材料に少しとろみをつけてみました。食べやすくなったようで、うれしそうに食べていました」(30代ママ)
「かぼちゃを蒸しただけでは食べにくそうだったので、あんかけにしてみました。とろみがつくと食べやすそうでした。またトマトは湯向きしてからつぶし、小さじ1の水と片栗粉にあえると食べやすそうでした」(30代ママ)
生後7ヶ月の頃はもぐもぐ口の中でつぶすように食べ始める頃のようです。とろみがついていると、赤ちゃんが口の中でつぶしやすいかもしれません。
あごなどでつぶしながら食べることで、赤ちゃんも食感を楽しみながら離乳食レシピやタイムスケジュールに慣れていけるとよいかもしれません。
裏ごしする
「バナナやかぼちゃは裏ごしするようにしていました。7ヶ月の赤ちゃんにも食べやすいようで、よくメニューに取り入れていました」(40代ママ)
「しらすなどの魚や鶏ささ身は蒸して裏ごししました。裏ごしをすると、たんぱく質などの材料もやわらかくなり、赤ちゃんが食べやすそうでした」(30代ママ)
根菜は裏ごしをすると舌でつぶしやすく、7ヶ月の赤ちゃんがよろこんで食べてくれそうです。バナナやかぼちゃだけでなく、豆腐や白身魚、鶏ささ身なども裏ごしすることで離乳食レシピのバリエーションが増えたという声がありました。
7ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を食べないときの対応
赤ちゃんが離乳食をなかなか食べないとき、どのように対応していたのか聞いてみました。
「赤ちゃんが離乳食を食べないときは、シリコン製や木製などいろいろな素材のスプーンを試していました。スプーンが変わることで食感も変化するかなと思い、複数用意しました」(20代ママ)
「食べないときは気分を変えてベビーフードを活用しました。お昼寝前などねむいときはぐずって食べないこともありましたが、お気に入りのミルク粥のベビーフードなら食べたので」(30代ママ)
「バナナだけで食べないときは、バナナ+ヨーグルトなど材料の組み合わせを変えて作り方を工夫しました」(30代ママ)
赤ちゃんが離乳食を食べないときは、『今は食べたくないんだ』と気持ちを切り替えて、無理に食べさせないようにしていたという声は複数ありました。また、使う材料の組み合わせを少し変えたり、思いきってベビーフードに頼るのもひとつの方法でしょう。
離乳食スケジュールや離乳食アプリなどに書かれていることにこだわりすぎないよう、おおらかな気持ちでいる方が、保護者にも赤ちゃんにもよいかもしれませんね。
7ヶ月の離乳食のメニューを工夫しよう
生後7ヶ月になると離乳食初期から中期に入ります。それにより離乳食が午前と午後の2回になり、離乳食のメニューや使う材料が増えてきたと感じることもあるでしょう。赤ちゃんが離乳食を食べないときは、スプーンや皿など食器を変えてみたり、食感や味つけを変えてみるのもよいかもしれません。
また、保育園、昼寝やお風呂、就寝など赤ちゃんのタイムスケジュール、母乳や育児用ミルクをあげるタイミングなどともうまく合わせながら、離乳食スケジュールを立てていきましょう。
赤ちゃんが毎日の食事としておいしく離乳食を食べられるように、少しずついろいろな食材を組み合わせたり、離乳食アプリやベビーフードも活用しながら、さまざまな材料や作り方の工夫を取り入れて離乳食レシピを考えられるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容については、2018年8月24日時点で記事作成、2024年7月1日に更新しています。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な材料母乳・調理法を選びましょう。
※記事内の厚生労働省の出典については2020年7月29日、2024年7月1日に追記しました。