生後7ヶ月の離乳食中期のメニュー。1週間の献立例と作り方のポイント、食事目安量や回数

生後7ヶ月の離乳食中期のメニュー。1週間の献立例と作り方のポイント、食事目安量や回数

ヨーグルトやトマトなど材料が増え食感にも幅が

2018.08.26

生後7ヶ月頃の赤ちゃんを育児するなかで、離乳食初期を過ぎ離乳食中期に入ると食べられる量や材料の種類が増えてきたと感じるでしょう。離乳食の舌触りや食べないときの対応、1週間の献立例、食べやすくするレシピの工夫を保護者の体験談を交えてご紹介します。

7ヶ月の離乳食の食事目安量や回数

厚生労働省の資料によると、生後7ヶ月は離乳食初期を終えて離乳食中期にあたります。生後7ヶ月の離乳食中期では、食事目安量と回数が重要なポイントになります。消化器官が発達してきた7ヶ月の赤ちゃんには、1日2回の食事が基本となります。食事目安量の具体的な目安は以下の通りです。

  • おかゆ(穀類):50~80g
  • 野菜・果物:20~30g
  • 魚・肉類:10~15g
  • 豆腐:30~40g
  • 乳製品(ヨーグルトなど):50~70g

回数については、午前と午後に1回ずつの2回食が基本です。赤ちゃんの生活リズムに合わせて、授乳のタイミングと調整しながら食事の回数を調整することが大切です。消化器官への負担を考慮し、食事と食事の間は3~4時間空けるのが理想的です。

月齢が進むと離乳食に使う食材も増えていくので、赤ちゃんの様子を見ながら新しい材料を試してみるのもよいかもしれません。また、7ヶ月の頃は舌でつぶせる固さに調理するとよいとされており、風味づけ程度にごく少量の調味料で味つけするなど、調理方法も考えて献立を決める保護者もいるようです。

出典:「授乳・離乳の支援ガイド」/ 厚生労働省

7ヶ月の離乳食と母乳・ミルクの関係

離乳食初期を終えて中期に入るため、母乳や育児用ミルクは離乳食のあとに与えるようにします。この時期は、離乳食中期のリズムなど食事のタイミングに関係なく、赤ちゃんの生活リズムやこれまでの授乳のリズムに沿ってあげても問題ないようです。

量の目安としては、母乳は子どもの欲しがる分をあげるようにして、育児用ミルクは1日に3回程度与えるのがのぞましいとされています。お風呂のあとや昼寝・就寝時など水分補給が必要と感じる際に、食事とは別に母乳や育児用ミルクをあげてみるのもよいかもしれません。


出典:「授乳・離乳の支援ガイド」/ 厚生労働省

7ヶ月頃から離乳食に取り入れていた食材

離乳食初期を終える7ヶ月頃になると、離乳食中期に取り入れられる食材が少しずつ増えてくるようです。離乳食中期頃から使っていた材料について聞いてみました。

「7ヶ月頃から鶏ひき肉を使って離乳食中期のレシピを作るようになりました。野菜と混ぜて与えることが多かったです」(20代ママ)

「赤ちゃんが白身魚にだいぶ慣れてきたようだったので、7ヶ月頃から離乳食に鮭を取り入れるようになりました。骨や皮をしっかり取り除くように調理していました」(20代ママ)

「おかゆだけでなく他の主食も試そうと、茹でて細かく刻んだうどんやパン粥を与え始めました。うちの子どもは肉や魚が苦手な様子だったので、ひきわり納豆や木綿豆腐などの大豆製品を多く取り入れるようにしました」(30代ママ)

7ヶ月頃から鶏ひき肉や魚、豆腐やひきわり納豆などのたんぱく質を意識した食材を与え始めたという声が複数ありました。離乳食中期のリズムに合わせて7ヶ月頃に食べられる材料を確認しながら、離乳食中期のレシピを少しずつ増やしていけるとよいですね。


1週間の離乳食のメニュー例

生後7カ月の離乳食メニュー

生後7ヶ月になると離乳食初期~離乳食中期の頃によく食べていたおかゆに、野菜や魚を入れるなどの工夫をしてもよさそうです。

離乳食を簡単に準備できるようににんじんやジャガイモ、かぼちゃを裏ごししたものをキューブ状に冷凍し、小さじ程度の水や育児用ミルクと混ぜておかゆに使っていたという声がありました。

また、鶏ひき肉やひきわり納豆、ヨーグルト、トマト、バナナなどさまざまな食材が食べられるようになってくることで、食事としておかゆ以外の離乳食中期レシピの幅が広がるのもうれしいところですね。レシピや食材の参考には、離乳食アプリなどを利用して参考にしてもよさそうです。


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生後7ヶ月の離乳食の調理のポイント

生後7ヶ月の赤ちゃんの離乳食を作るときに、どのようなことを意識していたのか聞いてみました。

舌でつぶせる固さにする

うどんの離乳食
iStock.com/alisafarov

「離乳食初期が終わり離乳食中期が始まる頃、子育て支援センターの栄養士さんに、舌で簡単につぶせる舌触りのよいやわらかさのかぼちゃの離乳食を実際に作ってもらいました。離乳食レシピを見ただけでは固さや舌触りが分からなかったので、とても参考になりました」(40代ママ)

「周りの赤ちゃんはどれくらいの固さや舌触りの離乳食を食べているのか気になったので、保育園のママ友に離乳食中期のレシピを聞きました。離乳食の調理方法を聞くことで、赤ちゃんが食べやすい離乳食の固さが分かりました」(30代ママ)

「市販のベビーフードを参考に自分で固さや舌触りを調整しながら調理方法を工夫しました。子どもの食べ方を見ると食感や舌触りも大事と感じました」(20代ママ)

生後7ヶ月の頃は、離乳食を舌と上あごでつぶせるくらいのやわらかさにするとよいようです。ベビーフードを参考にするというのもよいアイデアですね。

保育園で離乳食中期のレシピやリズムについて相談したり、保育園の栄養士さんに食材がベタベタ状になるように調理するとよいと教えてもらったという声もありました。

素材の味を活かす

「7ヶ月の頃は、野菜の味をつけずに素材の甘さを味わえるように調理しました。にんじんなどは甘味があるので、ペースト状にするとお気に入りの舌触りになり、よろこんで食べてくれました」(30代ママ)

「豆腐や魚、鶏ひき肉などは味をつけずに食べさせていました。赤ちゃんがいやがらずに食べている間は、できるだけ味つけをしないで調理していました」(30代ママ)

「7ヶ月頃から少量なら調味料で味つけをしてもよいとされているようですが、素材の味を活かせるように和風だしや野菜を茹でて作ったスープを使ったり、ヨーグルトやひきわり納豆など風味の強いものと合わせて味つけすることが多かったです」(20代ママ)

調味料を離乳食中期から取り入れてもよいのか迷う方がいるかもしれません。生後7ヶ月の離乳食の献立を考えるときには、素材そのものの風味を大切にし、味が濃くならないように気をつけているという声がありました。

ほかにもにんじんやトマト、かぼちゃなど、単体でも甘みやうまみを十分に感じられる材料を使うようにしているというママの声も多く聞かれました。

赤ちゃんが食べきれる量を用意する

「離乳食中期はその都度調理していたので、1回に食べきれる量だけを作るようにしました。7ヶ月の頃に保育園で教えてもらった食事目安量と調理方法を参考にして、赤ちゃんの様子を見ながら作りました」(30代ママ)

「生後7ヶ月の頃は、生活リズムに合わせて母乳や育児用ミルクでも栄養を摂るようにしていたので、離乳食は赤ちゃんが食べきれる分の献立を考えました」(30代ママ)

離乳食は作りたてのものを食べさせたいと考え、赤ちゃんの様子を見ながら食べきれる量だけ調理していたという声がありました。食感や舌触りを重視して冷凍はせずに離乳食中期のリズムに合わせてその都度調理していたいう体験談も。

生後7ヶ月の頃は、生活リズムを大きく崩さないよう、母乳や育児用ミルク授乳とのバランスを考えながら、赤ちゃんの気分や体調、昼寝・お風呂・就寝の時間によってリズムを考え、食事目安量を調節したりするとよさそうです。


7ヶ月の離乳食を食べやすくする工夫

かぼちゃのペースト
iStock.com/YelenaYemchuk

赤ちゃんが食事として離乳食をおいしく食べられるようにしていた工夫や調理方法で工夫していたことを聞いてみました。

とろみをつける

「7ヶ月の頃、口に入れてもこぼれてしまうことがあったので、離乳食レシピを見ながら材料に少しとろみをつけてみました。食べやすくなったようで、うれしそうに食べていました」(30代ママ)

「かぼちゃを蒸しただけでは食べにくそうだったので、あんかけにしてみました。とろみがつくと食べやすそうでした。またトマトは湯向きしてからつぶし、小さじ1の水と片栗粉にあえると食べやすそうでした」(30代ママ)

生後7ヶ月の頃はもぐもぐ口の中でつぶすように食べ始める頃のようです。片栗粉でとろみがついていると、赤ちゃんが口の中でつぶしやすく、舌触りもよくなるかもしれません。あごなどでつぶしながら食べることで、赤ちゃんも食感を楽しみながら離乳食レシピやタイムスケジュールに慣れていけるとよいかもしれません。

裏ごしする

「バナナやかぼちゃは裏ごしするようにしていました。7ヶ月の赤ちゃんにも食べやすいようで、よくメニューに取り入れていました」(40代ママ)

「しらすなどの魚や鶏ひき肉は蒸して裏ごししました。裏ごしをすると、たんぱく質などの食材もやわらかくなり、赤ちゃんが食べやすそうでした」(30代ママ)

根菜は裏ごしをすると舌でつぶしやすく、7ヶ月の赤ちゃんがお気に入りの舌触りで、よろこんで食べてくれそうです。バナナやかぼちゃだけでなく、豆腐や白身魚、鶏ひき肉なども裏ごしすることで離乳食レシピのバリエーションが増えたという声がありました。


7ヶ月頃の赤ちゃんが離乳食を食べないときの対応

赤ちゃんが離乳食をなかなか食べないとき、どのように対応していたのか聞いてみました。

「赤ちゃんが離乳食を食べないときは、シリコン製や木製などいろいろな素材のスプーンを試していました。スプーンが変わることで食感も変化するかなと思い、複数用意しました」(20代ママ)

「食べないときは気分を変えてベビーフードを活用しました。お昼寝前など眠いときはぐずって食べないこともありましたが、お気に入りのミルク粥のベビーフードなら食べたので」(30代ママ)

「バナナだけで食べないときは、バナナ+ヨーグルトなど食材の組み合わせを変えて調理方法を工夫しました」(30代ママ)

赤ちゃんが離乳食を食べないときは、今は食べたくないんだと気持ちを切り替えて、無理に食べさせないようにしていたという声は複数ありました。また、使う食材の組み合わせを少し変えたり、思いきってお気に入りのベビーフードに頼るのもひとつの方法でしょう。

離乳食スケジュールや離乳食アプリなどに書かれていることにこだわりすぎないよう、おおらかな気持ちでいる方が、保護者にも赤ちゃんにもよいかもしれませんね。


7ヶ月の離乳食のメニューを工夫しよう

離乳食を食べる赤ちゃん
© ucchie79 - Fotolia

生後7ヶ月になると離乳食初期から離乳食中期に入ります。それにより離乳食が午前と午後の2回になり、献立や使う食材が増えてきたと感じることもあるでしょう。消化器官の発達に合わせて、栄養配分も意識したバランスの良い献立を心がけることが大切です。

また、保育園、昼寝やお風呂、就寝など赤ちゃんのリズム、母乳や育児用ミルクをあげるタイミングなどともうまく合わせながら、離乳食スケジュールを立てていきましょう。水分補給も考慮した栄養配分を意識することも重要です。

赤ちゃんが毎日の食事としておいしく離乳食を食べられるように、少しずついろいろな食材を組み合わせたり、離乳食アプリやベビーフードも活用しながら、にんじん、うどん、ヨーグルトなどさまざまな食材や調理方法の工夫を取り入れて離乳食中期のレシピを考えられるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容については、2018年8月24日時点で記事作成、2024年7月1日に更新しています。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な材料母乳・調理法を選びましょう。

※記事内の厚生労働省の出典については2020年7月29日、2024年7月1日に追記しました。

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