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離乳食の段階ごとの増やし方。初期から完了期の離乳食の進め方や工夫
離乳食の量はどのように増やしていけばよいのか気になるママもいるのではないでしょうか。どのような段階で食材を増やしたらよいか悩むこともあるかもしれません。今回は厚生労働省の資料を参考に、離乳食の段階ごとの進め方の目安のほか、量や種類の増やし方、ママたちの意識したポイントについて聞いてみました。
離乳食の段階で変わる量の増やし方
厚生労働省の資料によると離乳食は初期、中期、後期、完了期の4つ段階に分かれ、食事の量や形状がそれぞれ違っているようです。段階ごとの離乳食の量の増やし方や進め方について、ママたちが実際に工夫した点を聞いてみました。
離乳食初期の種類や量の増やし方
進め方や量の目安
厚生労働省の資料によると、離乳食初期は生後5カ月から6カ月頃で、飲み込む練習をし始めるようです。この時期の離乳食の回数は1日1回1さじから開始し、形状はなめらかにすりつぶした状態とされています。
食材は、お米のお粥から始め、慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚など種類を増やしていくとよいようです。
ママたちが意識していたポイント
「離乳食を開始したときには10倍粥を1さじ食べさせました。その後、2、3日くらいは同じ量にし、子どもの食べる様子に合わせて徐々に量を増やしていきました」(20代ママ)
「離乳食を始めて1週間程経った頃、お粥を飲み込むことに慣れてきた様子だったのでじゃがいものペーストをあげました。初めて食べさせる食材の場合、平日の午前中で子どもの機嫌がよいときに1さじあげるようにしていました」(30代ママ)
離乳食初期は、子どもの様子に合わせたペースで離乳食の量を増やしていたようです。ママたちは離乳食初期の段階を、赤ちゃんが離乳食に慣れるための時期と捉えているのかもしれません。この時期は、量を増やすことを意識しすぎずに、子どもが離乳食を飲み込むことに慣れていけるとよいかもしれません。
離乳食中期の種類や量の増やし方
進め方や量の目安
厚生労働省の資料によると、離乳食中期は生後7カ月から8カ月頃で、口の中でつぶすように噛むようになる時期のようです。離乳食中期の段階では、離乳食の回数は1日2回になり、形状は舌でつぶせる固さで豆腐くらいを目安にするとよいとされています。
離乳食が進んだときの食材の種類の増やし方としては、卵は卵黄から卵白、魚は白身魚から赤身魚のほか、肉類は鶏肉を進めていくとよいようです。
ママたちが意識していたポイント
「離乳食を開始して2ヶ月経った頃、食事の回数を2回に増やしました。最初のうちは、初期の頃と同量を2回あげていたのですが、子どもの様子やお粥とおかずのバランスを見ながら少しずつ量や食材の種類を増やしていきました」(30代ママ)
「この時期、うちの子は離乳食を食べるのを嫌がり、ミルクを欲しがってぐずることがありました。そこで、粉ミルクを使ってミルク粥を作ったところ、あまり嫌がることなく食べてくれました」(40代ママ)
離乳食中期では、子どもの様子を見て量を増やすだけでなく、使える食材の種類も増えることから、ママたちは食材のバランスも意識しながら離乳食の量を増やしているようです。
この時期、子どもが食べ慣れない食材の場合、口から出してしまったり、口を開けなくなってしまうこともあるかもしれません。食感を工夫したり、食べ慣れた食材と混ぜるなどして食べやすく調理してあげらるとよさそうですね。
離乳食後期の種類や量の増やし方
進め方や量の目安
厚生労働省の資料によると、離乳食後期は生後9カ月から11カ月頃で、歯ぐきで食べ物をつぶすようになる時期のようです。離乳食の回数は1日3回になり、形状は歯ぐきでつぶせる固さで、バナナくらいを目安とされています。
また、離乳食後期以降は、鉄が不足しやすいので赤身の肉や魚、レバーを取り入れたり、育児用ミルクを使用するなどの工夫をするとよいとされています。
ママたちが意識していたポイント
「9カ月の中旬頃、3回食に進めました。離乳食教室で配られた資料を参考にして、肉や野菜、豆腐などたんぱく質の量は中期から少しずつ増やすようにし、お粥や野菜を中心に量を増やしていきました」(40代ママ)
「食事の回数が3回になったので、タイミングも家族と合わせるようにしました。家族でいっしょに食卓を囲むことで、子どもは周りの大人たちの食事にも興味を持った様子でした」(40代ママ)
離乳食後期になり、1日の食事回数が3回に進むことで、離乳食の量や種類も増えていくようです。この時期、子どもの好き嫌いや食べむらが気になるようになるママもいるかもしれません。
レシピや味つけを工夫するほか、子どもが楽しく食事に集中できるような雰囲気を作ってあげられるとよいかもしれませんね。
離乳食完了期の種類や量の増やし方
進め方や量の目安
厚生労働省の資料によると、離乳食完了期は生後12カ月から18カ月の頃で、自分で手を伸ばして食べる手づかみ食べが始まる時期のようです。食事の回数は1日3回で、食事の形状を歯ぐきで噛める固さの肉だんごくらいを目安にしていくとよいようです。
この時期は手づかみ食べを支援することで、子どもが自分で食べることで一口量を覚えるほか、スプーンやフォークを使った動きを覚えていくためにも重要な役割を担っているといわれています。
ママたちが意識していたポイント
「うちの子の場合、1食の量は後期の頃とあまり変わりませんでしたが、体を動かすようになったので間食として午前と午後におやつをあげるようになりました。おやつも、おにぎりなど食事に近いものをあげたので1日全体の食事量が増えました」(40代ママ)
「子どもに好き嫌いが出始めてきたので、嫌いな食材の見た目がわからないように細かく刻んでオムライスに混ぜたり、カレーに入れて食材のバランスが偏らないようにしていました」(30代ママ)
離乳食完了期に入り、食事のひとつとして間食を取り入れることで、1日の食事量を増やすこともあるようです。ママたちは、3回の食事では取り切れない栄養や、食材のバランス、手づかみ食べを意識して、食事やおやつのメニューを考えているのかもしれません。
離乳食の量や食材の増やし方は段階を踏んで
ママたちは、離乳食の各段階に合わせて、量や食材を工夫していたようです。ステップアップする時期や食べる量の増やし方は、子どもの様子を見ながら少しずつ変化をつけていけるとよいかもしれません。離乳食の段階が進むと、大人の食事から取り分けることもできるようなるようです。家族といっしょに離乳食を食べることで、食事の楽しさを伝えていけたらよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2018年4月11日時点で作成した記事になります。