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お年玉の正しいお札の折り方と入れ方。二つ折りや折らない方法での入れ方、知っておきたいマナー
お正月を迎え、お年玉を子どもたちに渡す方も多いでしょう。ですが、お札の折り方やお年玉袋や祝儀袋への入れ方など、お年玉のマナーに関して知らないこともあるかもしれません。今回の記事では、お札の基本的な折り方、二つ折りや折らない場合の入れ方など、お年玉のマナーについてご紹介します。
新年のスタートは、正しいマナーで
お年玉のマナーはお札の折り方や入れ方、正しい渡し方などいくつか決まりがありますが、そんなに難しく考えることではありません。毎年のことなので、この機会にぜひお年玉に関する正しいマナーを確認しておきましょう。
お年玉の正しいお札の入れ方
お札の基本的な折り方とは?
(1)まず、お年玉を入れるお年玉袋・ポチ袋とお札を準備します。このとき、お年玉袋・ポチ袋の表面に渡す相手の名前、裏面には自分の名前を先に記入しておくとよいでしょう。お年玉は現金そのままで渡すことはしません。急な場合でも何かで包むのがマナーといえます。
※お年玉袋とポチ袋は、どちらもお年玉を入れる小さめの封筒のことをいいます。地域によってお年玉袋、ポチ袋と呼び方に違いがあるといわれています。
(2)入れるお札を表を上にしておきます。偉人の肖像画がある方が紙幣の表になります。
(3)次に、お札を左から内側に折ります。
(4)そして、右側をかぶせるようにして三つ折りにします。4は縁起の悪いことを連想させる数字として嫌われますので、お札を四つ折りにするのはなるべく避けるようにしましょう。
あとは、右が上になった三つ折りのお札を上下が逆にならないようにそのままお年玉袋・ポチ袋に入れます。
なぜこのような折り方をするのかというと、受け取った相手が袋からお札を出すときにお札が開きやすいこと、表が正面にくるのできれい、という理由が考えられます。ちょっとしたことですが、こういう細やかな気づかいひとつで、相手が受ける印象は変わってきますよね。
二つ折り
お年玉を入れるポチ袋のなかには、少し大きめで四角いタイプのものもあります。
その袋を使う場合は、お札を二つ折りにする入れ方でもよいでしょう。
三つ折りのときと同様に、表を内側に折り、開いたときに表が見えるようにしましょう。
お札を折らない方法
一定の大きさがある封筒のように、お札を折らないタイプの袋で用意することもあるでしょう。
この場合は、ご祝儀袋で包むときのように、お年玉袋の表とお札の表を合わせて、肖像画が上にくるように入れましょう。
複数枚ある場合は?
お年玉を3,000円渡す場合など、お札が複数枚あるときはどのようにしたらよいのでしょうか。
この場合は一枚一枚それぞれ折るのではなく、三枚とも重ねて折って入れるのが正しい入れ方です。お札を重ねるときには、上下の向きがばらばらにならないように気をつけましょう。
お札を複数枚渡す場合も「4」は避けた方がいいでしょう。また「9」も「苦」を連想することから、お正月のお祝いで渡すお年玉では避けた方がいいかもしれません。
新札を事前に準備しよう
お年玉は新しい年を迎えるお祝い事なので、紙幣を渡す場合は新札が基本です。新札を準備するには事前に銀行に行ったりする手間がかかりますが、それだけ「あなたのために前もって準備をしっかりしていましたよ」という心くばりの表れでもあるのです。
慌てなくてすむように早めに銀行の営業日をあらかじめ確認して、多めの新札を準備しておきましょう。年末になると同じように新札の準備をする人が増えるので、混雑する前に早めの行動がよいでしょう。
銀行によっては、紙幣・硬貨の両替をする際に手数料がかかることがあるようです。営業日の確認とあわせて、手数料も確認しておくといいかもしれません。
高額な場合は祝儀袋に入れる
一般的にお年玉が1万円を超える場合は、お年玉袋やポチ袋ではなく祝儀袋に入れた方がよいとされています。1万円を超えるお年玉を渡したい場合は、祝儀袋を用意して紙幣は折らずに入れるようにしましょう。
硬貨の入れ方
オモテはどっち?
お年玉をあげる子どもがまだ小さい場合は、硬貨を封筒に入れて渡すこともありますよね。
硬貨を渡すときには、紙幣と同じように必ず表を正面にしてポチ袋に入れるようにしましょう。
ここで注意したいのが、表と裏を間違えないようにすることです。実は、製造年と数字が刻印されている面が裏といわれています。
お年玉NGの相手は?
上司の子ども
お年玉には目上の者から目下のものへ贈るものという意味合いがあるため、目上の人にあげるのは失礼にあたるそうです。ですから、上司のお子さんに部下がお年玉をあげる必要はないでしょう。もし目上の人の子どもにお金を渡したい場合には、「玩具料」「文具料」という名目で渡すのがよいでしょう。
ただし、その場合も上司と部下という関係性を気にする方もいらっしゃるので、お金ではなく、図書カードや商品券にしてお渡しするという方法をとっている方もいるようです。
子どもから親
子どもから親にお年玉を渡すのも失礼にあたるといわれています。
「お年賀」という名目で渡すのがマナーといえるでしょう。いくら家族とはいえ、親しき中にも礼儀あり。年配のご両親への「お小遣いだから」と軽く考えない方がよいかもしれません。「お年賀」と書いてお渡しすることで、ご両親への感謝の気持ちや敬意が伝わるでしょう。
お年玉のマナーを知って気持ちのよい新年を
今回の記事では、お札の基本的な折り方、二つ折りや折らない場合の入れ方など、お年玉のマナーについてご紹介しました。子どもたちにとって、お年玉はお正月の楽しみの一つといえるでしょう。
お年玉を渡す際にはお年玉袋を用意したり、銀行の営業日に新札両替に行くなど、さまざま準備が必要となります。
今年のお正月はいつもと違う大きさの封筒を用意して、折らない状態や二つ折りの入れ方で渡してみるのもいいかもしれません。
いつもと違う封筒のお年玉でも、お札の折り方やお金の入れ方がきちんとしていると、子どもであっても細やかな気遣いに嬉しく感じるかもしれません。
ぜひ一度正しいお年玉のマナーを確認し、新年を気持ちよく迎えられるとよいですね。