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勉強とは”仕組み”を理解することである。IQ154の現役中学生が考える受験勉強の極意
Profile
IQ154/MENSA会員/孫正義育英財団 第6期生
小学2年生でMENSA会員となり、IQ154という驚異的な知能を持つ小林都央さん。さらに「孫正義育英財団」にも選出されています。3Dアニメーション制作やアプリ開発など、中学生にして多方面で才能を発揮する彼の原動力は、驚くべき「知的好奇心」にありました。今回は、小林さんが実践する「納得するための学習プロセス」と、彼が考える未来の学びについて詳しく伺いました。
苦手は自分なりの「攻略法」で克服するしかない
――中学受験では、どのように学習を進められたのでしょうか?
算数の塾には小学2年生から、本格的な塾は小学6年生の秋ごろから通いはじめました。
僕は「暗記」がそれほど得意ではないので、理科のように「法則を使って考える」科目が大好きでした。受験勉強では、志望校の過去問を15年分くらい解きましたが、理科は特に面白かったですね。問題文にある情報と、自分が持っている少しの知識を組み合わせて、見たこともない問題を解いていく。中学受験特有の暗記中心のスタイルではなく、頭を使って考える問題だったからこそ、楽しみながら取り組めました。

受験生時代の1日のスケジュール
一方で、自分がやりたい勉強は勝手に進みますが、そうではない「やらなければいけない勉強」には反復が必要です。僕は記憶力がそれほど高くないので、反復して覚えるためのシステムを自分で作るようにしています。
具体的には、授業の内容をパソコンに打ち込んで、「一問一答形式」で答えられる仕組みを自作して使っています。

都央さん自作の「一問一答」
例えば古文の助動詞の接続など、暗記が必要なものはこの方式で何度もテストします。間違えたらマークして、正解するまで繰り返す。ノートを読むだけでは脳に入ってこないので、自分で問題を解く形式にして、強制的にアウトプットする環境を用意しました。
――都央さんにとって、勉強することの「意義」とは何だと思いますか?
僕には「全ての物事を追求したい」という癖があるんです。日常の中で分からない状態のままにしておくのが、すごくモヤモヤするんですよね。例えば、外を歩いていて「明治通り」という看板を見たら「なぜここが明治通りと呼ばれるようになったんだろう?」と気になって、その由来を理解したくなる。その過程で新しい理論に出会うと、もっと深く学ぼうという気持ちになります 。
自動販売機も同じです。ボタンを押して商品が出てきたら普通は終わりですが、僕はその「中身」が見たい。商品が落ちてくるまでにどんな仕組みが動いているのか。世の中の「ブラックボックス」を減らして、中の仕組みを理解して納得したい。それが僕にとっての勉強の定義ですね。
ちなみに、受験勉強のように目的(いい大学に入る等)が遠すぎると、意欲が湧かないときがあります。そういうときは以前耳にした、とりあえず手を動かして机に向かうようにしています。
体験こそが最高の学びである
今は「音楽理論」を勉強しています 。音楽の限られた音階で感情を大きく変えられる点に惹かれ、自分でも作ってみたいと思っていたのですが、作曲にはセンスが必要だと言われますよね 。僕は自分のセンスに100%頼り切る自信がなかったので、それなら「理論」を味方にしようと考えたんです 。「この和音の次にはこれを置くと心地よい」といった理論を学べば、センスを補完できるはずだと考えています。
最近はAIが作る音楽も増えていますが、AIのコード進行には時々「なぜここでそれを使うの?」と思うような、単純すぎたり不自然だったりするものがあります。僕は、しっかりとした理論に基づいた人間の「想い」が込められた音楽を大切にしたい。そのために、音楽制作をサポートするアプリの開発も進めています 。

都央さんが開発中の音楽アプリ
あと、近々世界一周旅行でニューヨークやスイスなどに行く予定なのですが、特にノルウェーの「スヴァールバル諸島」にある「世界種子貯蔵庫」を見るのを楽しみにしています。ここは地球がもし壊滅的な状態になっても、植物の栽培を再開できるように種を保管している施設です。
こうやって中の仕組みや、なぜそこに作られたのかを肌で感じることは、大きな刺激になると思いますし、色々な国の違いを知り、多様な価値観にじかに触れることは、自分の未来を広げるために必要なことだと考えています。
AIが作った余白で”楽しい”を作る側に
これから世の中はどんどん便利になり、それによって「空いた時間」がもっと増えていくはずです。僕はその余った時間でできることを、もっと増やしていきたいと考えています。
もちろん世の中を便利にすることも大切ですが、僕がやりたいのはその先にあることです。便利になったことで生まれた時間を使って、もっと「興味深いこと」「Interesting」な体験を広げていきたいんです。
――その想いは、現在開発されているアプリにも繋がっているのでしょうか?
はい。将来のことはまだ模索中ですが、例えば今作っている音楽アプリもその一つです。これからはAIが音楽を作ることが当たり前になると思いますが、だからこそ、あえて「人間が作った音楽」がより大事なものになっていくと思っています。
AIにはできない、人間ならではの想いや理論に基づいた創作。それを誰もが手軽に楽しめるように、そして、より多くの人が自ら音楽を生み出せるような環境を自分の活動を通して整えていきたいです 。




























