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4歳男児のわがまま行動が心配。4歳の男の子の上手なしつけの方法とママの体験談
男の子、女の子にかかわらず4歳になりできることが多くなってくると「自分でしたい!」という気持ちから、わがままだと感じる行動や大人に反抗的になる場合もあり、それも成長の1つとはわかっていても、悩むママも多いかもしれません。今回は、4歳男児のしつけについて先輩ママの体験談も交えながらご紹介していきます。
4歳の男の子の様子
4歳児は身の回りのことが自分でできるようになってきたり、友だちといっしょにルールのあるゲームを楽しんだりと、3歳児のころよりもできることが増えてくるようです。
高いところへ登ったりジャンプしてみたりと、大人の心配をよそにさまざまなことにチャレンジしようとする活発な男の子もいるでしょう。同時にだんだんと自分の考えを主張するようになるかもしれません。
しつけが難しいと感じるとき
子どもが自己主張をするようになってくると、大人が注意をしてもなかなか聞かず、パパやママを困らせることがあるかもしれません。4歳男児のパパやママは、しつけに対してどんな難しさを感じているのでしょうか。
なんでも自分でやりたがる
包丁を使った料理などまだ早いと感じる家庭のお手伝いや、高いところへ登るというような危険が想像される遊びなどは、心配なのでさせてあげられないと思うパパやママもいることでしょう。止めてもやりたいといって聞かず、困ってしまうこともあるようです。
言葉づかいが悪い
家庭ではていねいな言葉づかいに気をつけていても、さまざまな周りの影響からか、悪い言葉づかいをするようになる男の子もいるようです。どこでそんな言葉を覚えたの?と思わずびっくりしてしまうこともあるようです。
わがままな行動
自分の思いどおりにならないときなど、怒ったり泣いたり、その場を動かなくなるような男の子もいるかもしれません。また、きょうだいげんかや、気に入らないことがあると、つい手や足を出すといった行動に悩みを感じているパパやママもいるようです。
4歳男児のわがままな行動
実際には、4歳男児にどのようなわがまま行動がみられるのでしょうか。例として、いくつかのパターンを見てみましょう。
なかなか帰れない
「外遊びのために近所の公園に連れて行くのですが、帰る時間だと言っても全然聞いてくれず、なかなか家に帰れなくて困っています」(30代ママ)
片づけのとき
「おもちゃで遊んだら、片づけてから次のもので遊ぶように言い聞かせるのですが、遊んでないように見えるおもちゃも、今使っているから!と言って片づけようとしません」(20代ママ)
戦いごっこで
「戦いごっこが激しくなってきたので危ないからやめるように言ったのですが止まらず、結局相手の子を泣かせてしまいました」(30代ママ)
ママたちはこう乗り切った
わがまま行動だと思える行動もその子なりの考え方があってのことかもしれません。子どもの気持ちに寄り添いながら乗り切ったママたちの実際の体験談をご紹介します。
落ち着かせて、理由を説明する
「買い物先で気に入ったおもちゃの前から息子が動かなくなり、主人が息子を抱きかかえその場から連れ去りましたが、泣いて暴れて大変でした。
息子を抱きしめると、少し落ち着きましたが、それでも泣き続けました。そこで、息子の目の前に右手と左手の人差し指を差し出し“このままここで泣いているならこっちの指。お母さんとお話したかったらこっちの指。どっちがいいか選んでくれる?”と聞くと、お話しするほうを握ってくれたのです。
今日は買えない理由をわかるように説明すると、おもちゃをがまんすることができました。がまんできたことをうんとほめてあげると、さっきまで泣いていた顔が得意そうな表情に変わりました」(30代ママ)
子どもの言い分をきく
「息子が公園で近所のお友だちとケンカになったとき相手の子に謝ることができなくて叱ったのですが、自分は悪くない!の一点張りでした。
その場は相手のママに私が謝って帰宅しましたが、帰って息子の言い分を聞きました。息子が怒る気持ちもよくわかり、あなたが悪いと決めつけてしまってママもごめんね、と伝えたら、息子も『ケンカしてごめんなさい』と私に謝り、翌日お友だちにもごめんなさいが言えて仲直りすることができました」(40代ママ)
楽しくなるよう工夫する
「息子が片づけを全然しなくて困っていたので、楽しく片づけができる工夫をしました。お片づけ箱に画用紙で目や口をつけて「お片づけモンスター』を作り、フタをパクパクさせ、おもちゃ食べさせて~おなかすいたよ~などと誘うと、楽しくおもちゃをボックスに片づけることができました」(20代ママ)
しつけに対するママの心構え
4歳の男の子のしつけには悩まされるかもしれませんが、しつけが難しいと感じるときは、わが子が成長しているときなのだと考えると、気持ちも少し楽になりそうです。
わがまま行動は、成長のしるし
わがまま行動をとるのは、自分の思いを素直に表現できているということではないでしょうか。わがまま行動は成長のしるしだととらえ、全てが自分の思い通りにはならないことを学ぶときなのだと考えると、「がまん」を教えるしつけのチャンスになるでしょう。
まずは子どもの気持ちを受け入れてあげると、大人の話に耳を傾けてくれる子もいるようです。子どもの気持ちに寄り添うことが「自分の気持ちをわかってくれた」という安心につながるからかもしれません。
頭ごなしに「だめ!」と否定するよりも、最初に子どもの思いを聞いて、次にだめな理由をわかるように説明してみてはいかがでしょうか。説明には「あなたが〇〇したら、ママは悲しい」など大人の気持ちを添え、ヒントを与えて子どもが自分で考えるサポートをするとよさそうです。
子ども自身が成長できるかかわり方を
活発な4歳の男の子がすることは危なそうなことも多く、つい止めたくなるのが親心でしょう。
失敗をさせないということは、チャレンジをさせないということにつながるのかもしれません。筆者の息子は4歳くらいのころから料理をしたがり、よく夕飯の手伝いをしていました。
こぼしたりするのはいつものことで、フライパンで熱い思いをしたこともありました。危なそうでも、そばについてなるべく料理をさせていたおかげか、9歳になった今ではひとりでご飯をたいて、おかずやお味噌汁まで作れるようになりました。失敗を重ね成功した体験が「自分にはできる!」という自信につながったのだろうと感じています。
しつけを通して親子の絆を深める
4歳児にはパワフルな子も多く、しつけをすることが大変と思うときもあるかもしれません。4歳児のわがまま行動には、男の子でも女の子でも、きっとその子なりの理由があるのでしょう。
子どもの気持ちを大切にして、ダメなことはダメと大人の気持ちもしっかりと伝えていけば、親子の信頼関係にもつながるかもしれません。親子がお互いを尊重し向き合いながら、しつけを通して絆が深まるかかわりを検討してみてはいかがでしょうか。