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6歳児に読んでもらいたい絵本と読み聞かせのコツ
6歳くらいになると徐々に文字が読めるようになり、関わり合いも親子だけでなく友だちや親以外の大人など外の世界へ広がっていく子どももいます。子どもの世界が広がるこの時期に、どんな絵本を選んで良いか悩むママもいるでしょう。今回はそんなママへ向けて、6歳児に向けた絵本の選び方や読み聞かせのコツなどを紹介します。
6歳児向け絵本を選ぶときのポイント
友だちとの信頼関係や協調性などについて触れている本を選ぶ
3、4歳児くらいまでは母親や父親などいっしょに生活する家族との信頼関係を育む時期ですが、その時期を越えると次は友だちなど、家族以外と信頼関係を築いていく必要があるといわれています。
保育園や幼稚園で集団生活をする上でも、社会の一員になっていくために自分以外の他人との協調性を持つことも大事になります。友だちとの信頼関係や協調性について学べる内容の絵本を選んであげると、子どもが友だちとの関わりについて理解を深めるきっかけになるでしょう。
ひとりでも読める本を選ぶ
文字への関心が高まり、覚えてきたタイミングで子どもが自分で読めるものを選んであげることも自信を持たせる良い機会です。今までずっと親に読んでもらっていただけのものを、自分もひとりで読むことができるんだという自信がつき、絵本を読むこと、ひいては文字を読むことの楽しさに繋がります。
小学校を意識できるような本を選ぶ
6歳児は翌年には小学校へ上がる年齢です。今までとは違った環境に変化することを不安に感じる子もたくさんいるでしょう。そのような子どもに、小学校がどんなところなのか興味を持ってもらうことで、いざ入学したときに戸惑うことも減るというメリットがあります。
ランドセルや小学一年生を題材にした絵本はたくさんあるので、小学校を楽しみに親子で入学準備として読んでみるのがおすすめです。
読み聞かせをするときのやり方やコツとその理由
文字を指でなぞりながらいっしょに文章を読む
6歳児は文字を覚えられる年齢に差しかかる頃ですが、わざわざ文字を練習させたり教え込んだりしなくとも、文字の習得は自然とできるようになるといわれています。文字を指でなぞりいっしょに声を出して読むことで、耳で覚えたものと視覚で覚えたものを結び付け、どの文字がどの音かを照らし合わせて覚えていくことができるでしょう。
もちろん文字だけを追ってしまうと絵本としての魅力が半減してしまうので、絵を楽しみながら読むことが大切です。
絵をしっかりと見せて絵本ならではの楽しさを伝える
文だけで構成されている本と違い、絵本は「見て楽しむ」要素を含んでいます。ただ文章を読んで物語を楽しむだけではなく、絵を見て楽しむことを教えましょう。色彩感覚や物の形状など、視覚で学べるものはたくさんあります。
読み終えたあとの感想はきかない
絵本を読み終えたあとに「どうだった」「どう思った」など感想をいちいち聞いてしまうとせっかくの絵本の余韻を壊してしまいます。読み終えたあとは、子どもの想像力や世界観を広げるためにあえてこちらからは感想を聞かないようにしましょう。
子どもが自ら話してきたり質問をしたりしてきたときには、最後まで丁寧に話を聞いて答えあげるといいでしょう。
6歳児に推奨する絵本のポイント
小学校に入学後国語の授業で取り上げられるような著者の絵本
小学校入学に向けて、小学校の国語の教材になるような絵本やその著者の他の作品を読んでおくのもいいでしょう。教材に採用される物語は、語彙力の向上や言語・情緒において適しているものといわれています。入学前に触れておいて損はないでしょう。
毎年小学生向けに開催される読書作文コンクールでは、その年ごとに課題図書が選定されます。過去に課題図書に選定された絵本を読んでみるのもよいでしょう。
喜怒哀楽がわかりやすく表現されている絵本
喜怒哀楽が分かりやすい物語は、子どもが絵本を通して豊かな情緒へ促すといわれています。主人公に感情移入できる物語だと、子どももいっしょの気持ちになって物語を疑似体験することができます。
親も読み聞かせをするときに、シーンに合わせて分かりやすく喜怒哀楽を表現するとより効果的です。楽しいシーンでは明るく元気なトーンで、悲しいシーンでは肩を落とし、小さな声で…など、登場人物になりきって子どもの想像力をかきたてましょう。
子どもの「なぜ」が解決できるような絵本
子どもの「なぜ」は学びの第一歩です。「なぜ」が探求心に繋がり、それを解決することが「おもしろい」に結び付きます。そんな子どもの「なぜ」を題材にした絵本を選んであげると、子どもの探求心を育て、学びの姿勢を育むきっかけになります。
電車好きの子には電車の仕組みについて分かる絵本など、最初は子どもの興味のあるものから選ぶようにするといいでしょう。
絵本の読み聞かせをしたママたちの体験談
読み聞かせタイムは親子のくつろぎ時間
読み聞かせの時間はいっしょに絵本を読むことでひとつの物事を分かち合い、親子の時間を共有することができるので、子どもの精神面に安心を与えられていたと思います。
子どもが字を覚え、自分で本が読めるようになってしまうと読み聞かせの機会は徐々に減ってしまいます。親にとっても読み聞かせのできる時期は限られたものなので、できるだけ親子でくつろげる読み聞かせの時間を大切にしていこうと思います。
読み聞かせを行ったことによって起きたうれしい変化
我が家には長男と5歳離れた次男がいます。もちろん読む絵本はお互い違うので、2人いっしょに読み聞かせをすることは難しいと思っていました。
ですが、親の読み聞かせを見ていたからか、長男が率先して次男に読み聞かせをしてくれるようになりました。私もいっしょに混ざり、親子3人で読み聞かせの時間が持てたことで、親子の時間が持てたことはもちろん兄弟との絆も深まったと思います。
読み聞かせでかけがえのない親子の時間を
読み聞かせは2、3歳の小さい子どもにするイメージがありますが、何歳になっても読み聞かせをすることはできます。
絵本の良いところを知り、子どもに合った絵本を選ぶことは親子の絆や心の安定、心や言語の発達にも繋がります。6歳児の子どもを持つママも、絵本の読み聞かせを通じてかけがえのない親子の時間を過ごしましょう。