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「ごめんね」を言えない子どもには、まずは親が素直に謝る姿を見せるべき
子どもが悪いことをするとつい謝りなさいと叱ってしまうことがありませんか。子どもが自分から「ごめんね」と言えるのが理想ですよね。そこで今回の記事では、子どもが謝れない理由や「ごめんね」を言いやすくするためのコツについて考えてみました。
子どもが自分から謝れないと…
そもそもどうして子どもに「謝らせなきゃ!」と思うのでしょうか。もちろん悪いことをしたら謝るのは当たり前のことではありますが…。
子どもが謝れないことで、どんな弊害があるのか考えてみましょう。
親の面目がたたない
例え「お互い様」な場面だったとしても、先方のお子さんが謝っているのに自分の子だけ謝っていない、我が子が素知らぬ顔をしているなどですと、親が気まずい思いをします。
謝罪=反省を形にする行為
なだけに「謝ってほしい」という気持ちにつながるのだと思います。
友人関係でのトラブル
子どもが小さいうちは親が代わりに謝ることもできますが、学校生活など子どもだけの社会になるとそうはいきません。
・自分がやったことが悪いと気づかない
・素直に謝れない
などの理由から、子どもが対人トラブルに遭遇する可能性が高くなるのではないでしょうか。
不適切な態度をとってしまう
「だって」「でも」は非常に口癖になりやすい言葉です。筆者自身も長年の口癖だったため、社会人になってから上司に大激怒をくらった苦い思い出があります。家庭内で
「だってママが○○したからでしょ?」
「でもパパの方がよく○○しているよ?」
などとお子さんはよく言っていませんか?「家だから」と甘んじていると癖づいてしまうので気を付けた方がいいでしょう。
我が子が謝れない理由
「謝れない」という行為一つとっても、
実はお子さんによってさまざまな背景があります。
それを理解することによって、接し方も変わってくると思うのでぜひお子さんはどのタイプか考えてみてくださいね。
恥ずかしくて言えない
いろいろな気持ちをぐっと胸の奥に押し込めて「ごめんなさい」と自分から言葉を発するのは、
大人でも難易度が高いものです。
喉の先まで言葉は出かかっていても恥ずかしさから言えないこともあるでしょう。
普段から恥ずかしがり屋な子だと謝れないことも多いと思います。
謝る意味が分からない
根本的に、自分が悪いことを理解していない、自分が悪いと思っていない、ということで
「どうして自分が謝らなくちゃいけないの?」
いう思考につながってしまう場合があります。
理解していないのに謝ることを強制してしまうと、「とにかく謝ればいいんでしょ?」という子になってしまう恐れもあるため、まずは
どんな言動や行為が悪いことかを理解させる
ことに注力するとよいかもしれません。
怒られるのが苦手
ママの怒っている雰囲気、表情が怖くて泣いてしまうような子ですと、謝る前に泣いてうやむやになってしまうことも多いかと思います。それが癖づいてしまうと、
泣けば謝らなくて済む
と勘違いしてしまうことも。ママ側も、感情的に怒らず冷静に指摘するよう気をつけたいものです。
非を認めない
負けずぎらいなお子さんですと、「謝る=負けた」と感じて嫌がる可能性もあるのではないでしょうか。
「謝るというのは負けるというわけではなく、認めることなんだよ」
「むしろ先に謝れた方がかっこいいんだよ」
という姿勢をパパママが積極的に伝えてあげたいものですね。
上手な声かけの仕方
謝れない我が子にどう声をかけてあげればいいか悩んでいるママもいらっしゃると思います。筆者自身が実際体験した、日頃から心がけている声がけ方法を挙げてみました。
「ごめんねって言ってみよう」と促す
「謝りなさい」と言われると子どもは脳内で「謝る=“ごめんね”だっけ」と変換しなければならず余計ハードルが高くなってしまうように思います。まだ小さいうちは
「ごめんねって言ってみようか?」
などと促してあげるほうがよいと思います。
ママと練習する
どうしても言えそうにない時には「じゃあママの言ったあとに繰り返してね」と言って、後から言わせます。何度かそういった練習をすることで、
一人で言えるようになっていきます。
謝ることにも練習は必要だと思いますし、練習することで確実に言いやすくなるようです。
日頃から心がけるとよいことは?
自分から素直に謝るような子になるため、ママが日頃から心がけるとよいことについて考えてみました。
親が、素直に謝る姿を見せる
親の口癖、態度、行動を子どもはよく見ているからときに恐ろしくなるほどです。その効能を利用して、
子どもの前で「ごめんね」としっかり言えるママで居たいものです。
子どもやパートナーと喧嘩したときにも素直に謝れるママなら、子どもも自然と謝れる子になるのではないかと思います。
絵本を使って練習する
「ごめんね」は理解していても、
「どんなときに言うべきか」
をまだ分かっていないことが年齢によってはあります。絵本は謝る場面を疑似体験できるよい学習材料となります。謝る場面以外にも、喧嘩する場面、いじわるする場面などでも
「こんなとき、なんて言う?」
と子どもに聞いてみるとよいのではないでしょうか。
第三者に指導してもらう
剣道や柔道などを代表とする習い事は、礼儀に厳しい傾向があります。
どうしてもママの言うことを聞かない
などの場合には第三者に指導してもらうのもアリだと思います。子どもとしても
他の人の言うことなら素直に聞ける
という場合もあるので、思い切って指導をお願いするのも策かもしれません。
自信をもって「ごめんね」を言うために
「ごめんね」という言葉は、何度も口にするほど言いやすくなる言葉なのではないかと思います。お家で何度も練習することで、
外でも自信をもって言えるようになるはず。
ぜひ長い目で見守ってあげながら、言うチャンスをたくさん作ってあげたいものです。