そら豆は何歳から食べられる?下ごしらえや簡単レシピ

そら豆は何歳から食べられる?下ごしらえや簡単レシピ

2017.12.21

そら豆はたんぱく質やビタミンB群、鉄分などが豊富な食材。離乳食ではいつから子どもにあげたらよいのでしょうか。離乳食初期・中期・後期・完了期別に簡単レシピや下ごしらえについて解説していきます。

離乳食を始めるときに食材別のスタート時期や形状・硬さ、さらに進め方の目安などどう進めていくのか悩むママもいるのではないでしょうか。今回紹介する食材は、そら豆です。厚生労働省や自治体の資料を参考にしながら、ママたちによる、いつから離乳食に取り入れたのか、簡単レシピ例や下ごしらえ、保存方法などについて体験談を交えて紹介します。


離乳食にそら豆を使いたい。いつから食べさせてよい?

そら豆はいつから離乳食に使用できるのでしょうか。厚生労働省の資料によると、離乳食初期からでも取り入れたらダメというわけではありませんが、そら豆には独特の香りや風味があるため、赤ちゃんが嫌がらないか様子を見ながら与えましょう。できればお粥や野菜だけではなく、豆腐や白身魚に慣れてから与えるのがよいようです。


そら豆の栄養素は

そら豆は、可食部100gあたりに「26.0g」たんぱく質が含まれており、これは可食部100gあたり「11.7g」のたんぱく質が含まれる枝豆の2倍以上の数値となります。また、整腸作用や、生活習慣病の改善・予防などに役立つ食物繊維が含まれています。

さらに、可食部100gあたり「0.50mg」のビタミンB1が含まれており、これは数ある食材のなかでもかなり多いです。ビタミンB1の十分な摂取は糖質をエネルギーに変換しやすくし、疲労感を軽減するのに役立ちます。鉄分も豊富で、同じ重量あたりでは、ほうれん草よりも多く含まれています。

出典:食品成分データベース/文部科学省

https://fooddb.mext.go.jp/


離乳食の進め方や量の目安

赤ちゃん 離乳食
9dream studio/Shutterstock.com

そもそも離乳食開始時期の目安としては、

・授乳の間隔があき、タイミングも一定になってきた

・食物に興味を持つようになってきた

・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

などがあげられます。

離乳食初期(5~6カ月)

食事のタイミングは、体調やご機嫌が良いなど子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めましょう。離乳食が始まっても、最初の頃は食べる練習が目的なので、栄養は母乳やミルクからとっていると考えても問題ありません。

調理形態の目安は、なめらかにすりつぶした状態で、子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めましょう。

離乳食中期(7~8カ月)

離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていくようになるでしょう。離乳食で与える食べ物の大きさやかたさは、赤ちゃんの舌の動きや噛む力に合わせて変えていきます。たんぱく質を少しずつ取り入れてみましょう。

調理形態の目安は、舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)、1回当たりの目安量は30~40g。

離乳食後期(9~11カ月)

生後9カ月頃から、授乳やミルクがメインではなくなる子が増えてくるかもしれません。1日3回食に進めていくなど、大人と近い食生活が始まる時期といえるでしょう。

調理形態の目安は、歯ぐきでつぶせるくらい、1回当たりの目安量は45gと言われています。

離乳食完了期(12~18カ月)

1日3回の食事のリズムを大切にすることが、生活リズムを整えるきっかけの一つと言えそうです。食べられる食材がかなり増え、スプーンやフォークを自分でうまく使うことも出てくるでしょう。

調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉団子や茹で卵の白身くらい)、1回当たりの目安量は50~55g。


出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省
赤ちゃん 離乳食
sixninepixels/Shutterstock.com

そら豆の下ごしらえ

そら豆を離乳食に使う際は、さや付きの新鮮なものを選びましょう。乾燥そら豆を使う場合は一晩水に浸して戻す必要がありますが、離乳食には風味がよく栄養価も高いさや付きの生のそら豆の方が適しています。

まず、さやから豆を取り出し、豆を熱湯で茹でます。沸騰した熱湯にそら豆を入れ、2~3分ほど茹でて火を通します。電子レンジを使う場合は、少量の水を加えてラップをかけ、600Wで1分半~2分ほど加熱してもよいでしょう。

茹で上がったら、粗熱を取り、薄皮を剥きます。この薄皮は消化しにくいため、必ず取り除きましょう。薄皮を剥いたそら豆は、月齢に合わせて細かく刻んだり、すりつぶしてペースト状にしたりして離乳食に活用できます。

ペーストにする際は、だし汁や少量のお湯を加えて調整すると、より滑らかな口当たりになります。


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そら豆とにんじんのお粥

「8カ月の頃に作ったメニューです。やわらかく茹でたそら豆の薄皮を剥いてつぶし、お粥に加えるだけです。やわらかく茹でてペースト状にしたにんじんなどの野菜も入れると彩りもよくなります。食べ慣れた食材と合わせることで受け入れやすかったようです」(30代ママ)

離乳食初期にお粥やすりつぶした野菜に慣れた後、中期以降に初めてそら豆を与えたというママが多くいました。

そら豆とカッテージチーズのサラダ

「中期から完了期まで何度か作りました。茹でて薄皮をむき細かく刻んだそら豆とカッテージチーズを合わせます。パンに挟んでサンドイッチにすることもありました。与え始めの頃はそら豆をつぶしていましたが、離乳食が進んでからは少し噛める硬さを好むようだったので、調理の方法を変えました」(30代ママ)

後期から完了期の離乳食は、舌でつぶせるやわらかいものだけでなく、歯ぐきで噛む練習ができるメニューを取り入れるママも多いようです。


そら豆の保存方法

「生のそら豆をさやから出してお湯で茹で、薄皮を剥いて小分けにし、冷凍保存していました。茹でる前に包丁で皮に切れ目を入れると火の通りもよく、皮も剥きやすかったです」(30代ママ)

そら豆は、食べやすい大きさに刻んで冷凍するのもよいでしょう。生のそら豆は販売されている時期が限られるので、手に入ったときに冷凍保存するママが多いようです。冷凍のそら豆を購入し、茹でて離乳食によく使ったと話すママもいました。


離乳食でそら豆をあげるときに気をつけていた点

やわらかく茹でる

「子どもにはやわらかく茹でたそら豆が食べやすいようです。茹で足りなくて少し硬いものは口から出してしまったので、じっくり茹でるようにしています」(30代ママ)

生のそら豆の場合も冷凍のそら豆の場合も茹で具合に気をつけるママが多いようです。子どもによって好みの固さも異なるので、好みを見ながら与えましょう。

薄皮を剥いて小さくする

「大きいそら豆をそのまま与えると喉につまる心配があるので、薄皮を剥いて半分に割るなど、食べやすくしていました」(40代ママ)

そら豆の薄皮は硬いので取り除き、子どもの口にあった大きさにするのがよさそうです。手づかみで食べさせる場合には小さくしすぎてもつかみにくいようなので気を付けましょう。


そら豆を離乳食に取り入れてみよう

そら豆 野菜
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そら豆は離乳食中期・後期・完了期のころから使いやすい食材のようです。乾燥や冷凍のそら豆も使えるようなので、電子レンジなど調理方法など工夫をして食事に取り入れていけるとよさそうですね。

離乳食の時期が進めば大人のメニューから取り分けて調理することもできるでしょう。家族と同じようなメニューをいっしょに食べることで食事の楽しさを伝えてあげられるとよいでしょう。たんぱく質やビタミンB群、鉄分などが豊富に含まれているので、ぜひ食べさせてみてください。



※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年12月20日時点の情報となります。

2017.12.21

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