【産婦人科医監修】妊娠26週目(妊娠7カ月)の妊婦さんと赤ちゃんの様子

【産婦人科医監修】妊娠26週目(妊娠7カ月)の妊婦さんと赤ちゃんの様子

安定期といわれる妊娠7ヶ月、妊娠26週目はお腹の重さや、胎動をはっきり感じて赤ちゃんの成長を嬉しく思う場面が増えるかもしれません。この時期の妊婦さんの体調や、赤ちゃんの様子を医学博士で産婦人科医、田園調布オリーブレディースクリニック院長の杉山太朗先生監修のもと解説します。

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

妊娠週数26週目とはどんな時期?

妊娠26週は一般的に安定期とよばれる妊娠7ヶ月の3週目です。

妊娠26週目の妊婦さんの特徴

安定期といわれる妊娠7ヶ月、妊娠26週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。

安定期といわれる妊娠7ヶ月、妊娠26週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。

体調

腰痛がひどい妊婦さん
Paradise On Earth/Shutterstock.com
お腹が大きくなった上半身を支えたり、ホルモンが影響することで骨盤が緩んでいるので、腰や背骨に負担がかかり、腰痛や背骨の痛みがひどくなる人もいます。また、横隔膜を圧迫するため少し動いただけで動悸息切れをしやすくなります。

安定期といわれる時期ですが、ほかにもマイナートラブルを抱える妊婦さんが増える時期でもあるので、無理をしないようにしましょう。

お腹の大きさ

誰から見ても妊婦さんだと分かるくらいお腹が大きくなります。お腹はどんどん大きくなり、健診のたびに測る腹囲も大きな数字になる時期ですが個人差があるので、医師から注意がない場合は気にしないようにしましょう。

子宮は赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっています。子宮の頂点は、おへそより上の部分に達して、ウエストのあたりまで膨らんでくるので、お腹に圧迫感を覚えたり、重苦しさを感じることもあるようです。

妊娠26週目の妊婦さんの身体

お腹のなかの赤ちゃんが急激に大きくなるので、お腹に張りを感じる妊婦さんも多いようです。洋服の上からお腹に触れても胎動が感じられるようになります。

身体の血流が滞ったり、お腹や胸が大きくなることでひどい肩こりを感じるママが増えます。

また、ホルモンバランスの影響で、歯茎が腫れたり、炎症を起こして出血したり、乳首が黒ずむ場合があります。乳首の黒ずみは、産後に戻ることがほとんどです。ほかにもホルモンバランスの変化で肌質が変わり、フケが出やすくなったり、油っぽくなったりすることがあります。

妊娠26週目の赤ちゃん

大きさや胎内での様子

妊娠26週の赤ちゃんの身長は、33㎝程度です。
赤ちゃんの重さはキャベツ1個くらいです。

脳が急激に発達し、全身のコントロールができるようになり、特に大脳の奥、自立自律神経や感情を司る部分が成長すると、赤ちゃんは自分の意思で身体を動かすようになるようです。鼻の穴があき、目もうっすらあき始めるので、明暗を感じて昼夜の区別がつくようになります。

この時期の赤ちゃんは、お腹のなかで寝たり、起きたりを繰り返しているため、日によっては胎動が少ない日があるかもしれません。過度な心配は禁物ですが、気になるようであればかかりつけ医に見てもらいましょう。

聴覚が発達するので、お腹の外からの音にも反応をするようになります。さらに味覚や嗅覚も発達してきます。鼻の穴と肺が発達するので、羊水を酸素代わりにして呼吸の練習を始めるのもこの時期です。

唇に触れたものに反射的に吸い付く吸啜(きゅうてつ)反射、手や指に触れた物を握る手掌把握反射を始める時期です。妊娠7ヶ月のこの時期には、超音波(エコー)検査で、赤ちゃんが指しゃぶりをしているかわいい姿が見られるかもしれません。


身体の形

妊娠26週は、健診で赤ちゃんが平均より小さい、大きいなどと言われることがあるでしょう。赤ちゃんの大きさに個人差が出てくる時期なので、あまり気にする必要はありません。何かあれば、かかりつけ医から指導がある、と思っておくとよいかもしれません。

妊娠26週目のうちにやっておきたいこと

妊娠糖尿病検査

妊婦さんの2~5%は妊娠糖尿病になるといわれています。
妊娠26週、妊娠7ヶ月のころは、ホルモンの影響を特に受けやすいため、妊娠24~28週の間に妊娠糖尿病になっていないかを調べる妊娠糖尿病検査を行うことが勧められています。

高血糖は出産後におさまることがほとんどですが、出産や胎児にリスクをもたらすことがあるため注意が必要です。

眠りやすい姿勢を探す

寝ると下半身から心臓に戻る静脈を大きなお腹が圧迫するため、息苦しさを感じるようです。抱き枕を使ったり、身体の向きを左下にして横向きで寝そべると少し楽に寝られるかもしれません。

語りかけや胎教を始める

脳と聴覚が発達するので、この時期の赤ちゃんは外部からの音もしっかり聞こえています。

ママの好きな音楽を心地よい音量で聞いたり、ママだけでなくパパも積極的話しかけてみましょう。このくらいの時期から絵本の読み聞かせやクラシック音楽を聞かせるなどの胎教を始めるママやパパもいるようです。

里帰りの準備と段取り

里帰り出産の準備
iStock.com/ChameleonsEye

里帰り出産を考えている妊婦さんが帰省をするのは、一般的に妊娠30週くらいからが多いようです。

仕事の都合があったり、パパを1人にする時間が長くなることが気になるママもいるかもしれませんが、赤ちゃんは予定日に必ず生まれるわけではなく、日にちが早まることもあります。里帰り出産を考えている人は、早めに準備や段取りを整えておくとよいでしょう。

妊娠26週目の妊婦さんが注意すること

妊娠線予防

妊娠線は、ホルモンの量が変化することや、皮膚の伸びが原因でできます。お腹が大きくなると、お腹の皮膚が急激に伸び、皮膚の内側が伸びるスピードについていけずに切れて裂けると妊娠線になります。

日常的に妊娠線専用のクリームやオイルでマッサージ、保湿をすることが大事です。下腹部や、乳房、太ももは特に赤い妊娠線ができやすいので注意が必要です。後期になると妊娠性皮膚搔痒などの肌トラブルを抱える妊婦さんも増えるので、この時期から全身の保湿をしっかり行うようにしましょう。

歯のトラブルに注意

ホルモンバランスが変化することで、妊娠中は歯のトラブルを起こしやすくなります。また妊娠中は、体内の血液量が増えるため、歯茎が腫れたり、炎症を起こし出血するなどの口内トラブルが増えます。

一見妊娠とは関係ないようですが、口内環境の悪化をそのまま放っておくと早産や低体重児といったリスクとなる可能性があります。

食後は毎回歯磨きを徹底し、虫歯や口内トラブルはしっかり治療することが大事です。体調が優れず、歯磨きをするのが難しいときには、うがいをしたり、シュガーレスのガムを嚙むなどして口内環境に気を配りましょう。

低血糖に注意

妊婦さんは高血糖に注意が必要な一方、空腹が続くと低血糖にもなりやすい状態です。低血糖になると、めまいや倦怠感などを感じるようになります。お腹が空いたら一気に食べるのではなく、少量を数回に分けて食べるようにして、血糖値を一定に保つことが重要です。

赤ちゃんの大きさに個人差が出てくる時期

妊婦さんとパパ
iStock.com/Yue_

妊娠7ヶ月である妊娠26週は、赤ちゃんの発達が目覚ましい時期で赤ちゃんの身体もぐんぐん成長しています。一方でこの時期の赤ちゃんの大きさは平均より小さかったり、大きかったりそれぞれ個人差が出てきますが、それも赤ちゃんの個性。かかりつけ医から指導がない限りは心配しずぎずに過ごしましょう。

一般的に安定期といわれている妊娠7ヶ月の妊娠26週ですが、お腹や胸が大きくなり、腰痛や肩こりなどの症状に悩まされたり、仰向けに寝るのがつらいなどのマイナートラブルに悩まされるママも少なくありません。適度に休憩をとりながら、体調が悪いときは無理せず休むことが大切です。

また妊娠後期に入る前、安定期といわれるこの時期に、虫歯や口内トラブルの治療をしたり、口内環境を整えるよう意識しましょう。


妊娠26週目のころは、洋服の上からお腹に手を触れても胎動が感じられる人もいるでしょう。赤ちゃんは聴覚が発達し、外部からの音や声が聴こえるようになっています。パパといっしょに話しかけたり、音楽をきかせたりお腹のなかの赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとってくださいね。

監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)監修の記事一覧(バックナンバー)

信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。

患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

2019年06月28日

専門家のコメント
20
    かよう先生 保育士
    腰痛はよく聞きますが!背骨の痛みは聞かないのでビックリしました。
    妊娠中だからこその変化知
    なこ先生 保育士
    腰痛が酷くて産科で湿布を貰いました。妊娠中でも使える湿布があるんだと安心しました。困った時
    のの先生 保育士
    マタニティヨガなどすこし体を動かす癖をつけられるといいですね。お散歩でもいいと思います。外
    せおみ先生 保育士
    腰痛、背中の痛みがありました。湿布を貼
    りたかったけど我慢していました。妊婦に良いものもあ
    ぺち先生 保育士
    肋骨が痛かったです、、座ってるときが特に痛かったので、寝転んだり違う体勢になったりしていま
    あー先生 保育士
    腰の痛みありました!日常生活の中でストレッチや普段椅子に座るときも腰を深くして座るなど気を
    あーちん先生 保育士
    体調は安定していました。
    お腹が大きくなってきて、腰とお尻の部分が痛く、週に1、2回でマタ
    いちご先生 保育士
    私は腰痛はずっと初期からありましたが、この頃には腰痛にプラスして恥骨痛もありました。そんな
    たんぽぽ先生 保育士
    腰の痛みもあったし股関節も妙に痛かったこともありました。出産直前までこんな感じでしたが産ん
    くじら先生 保育士
    お腹を撫でたり軽くトントン叩いたり、赤ちゃんに話しかけていました。音楽は自分の好きなロック
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