妊娠中や産後などに、上の子が赤ちゃん返りをするとママもどのように対応したらよいのか戸惑うことがあるかもしれません。今回の記事では、ママたちが上の子の赤ちゃん返りを感じるときや、保育園に行きたがらないときなどのシーン別の対応方法について元保育士の筆者の経験やママたちの体験談を交えてご紹介します。
妊娠中や、産後に赤ちゃんとの生活が始まったときなど、上の子の赤ちゃん返りを経験したことがあるママもいるのではないでしょうか。実際に、どのようなときに赤ちゃん返りを感じたのか、ママたちに聞いてみました。
「妊娠中私のお腹が大きくなってくるにつれて、上の子が前よりも甘えてくるようになりました。赤ちゃん返りをしているのかなと感じました」(30代ママ)
「妊娠中は何もなかったのですが、出産して私が退院してから上の子が赤ちゃん返りをするようになりました。普段はしないおねしょをしたり保育園に行くことを嫌がるようになりました」(30代ママ)
ママの妊娠中や下の子が生まれてから、以前とくらべて上の子の行動が変わったと感じたときに、赤ちゃん返りをしていると思うママもいるようです。赤ちゃん返りをするシーンも子どもによってさまざまかもしれません。
実際に、ママたちはシーンにあわせてどのような対応をしたのでしょうか。
赤ちゃん返りをするとき、今までできたことでも自分でやりたがらないようになったと感じるママもいるようです。自分でやりたがらない上の子に対して、ママたちはどのように対応したのか聞いてみました。
「妊娠中、食事のときに上の子が私に食べさせてほしいということがありました。私に気にかけて欲しいのかなと思い、食べさせてあげると気持ちが落ち着いて、自分で食べだすこともありました」(30代ママ)
「自分でできるはずの着替えをしなくなったとき、上の子も赤ちゃんのように全部やってもらいたいのかなと思いました。上の子の気持ちに寄り添おうと思い、無理にやらせず様子を見るようにしました」(30代ママ)
自分でできることをやりたがらないときは、無理にやらせないようにしたママもいるようです。できることは自分でやってほしいと思うときもあるかもしれませんが、子どもの願いを叶えることで、気持ちが落ち着く場合もあるかもしれません。
「朝の着替えなど、少しでも上の子が自分のことを自分でできたとき『すごいね!ママは助かるよ』と伝えるようにしていました。子どもも得意なことは自分でやってくれるようになりました」(30代ママ)
「赤ちゃん返りをしているとき、何でもママにやってほしいということが多かったです。お手伝いでお皿を運んでくれたときなど『さすがお兄ちゃんだね』とできることを褒めるようにしました」(20代ママ)
上の子が、何か少しでも自分でできたときは褒めるようにしたというママもいました。行動やできたことを褒めることで、「ちゃんと見ているよ」と上の子に伝わることもあるかもしれませんね。
赤ちゃん返りで以前よりもママの言うことを聞かなくなったり、自分の要求を伝えようとしたりする子どももいるかもしれません。ママたちは、上の子のわがままにどのように対応していたのでしょうか。
「わがままを言っているときは、まず共感することを心がけました。話を聞き、できることはなるべく希望を叶えるようにすると、子どもも私の話を聞いてくれるようになりました」(30代ママ)
「まずは本人の気持ちに共感するようにしていました。希望や要望を叶えられないときは、子どもの気持ちが落ち着いてから『ごめんね』と理由を伝えるようにしました」(30代ママ)
子どもがわがままを言うときは、まず気持ちに寄り添って共感するようにしたママがいるようです。自分を気にして欲しいという気持ちがわがままに繋がっているのかもしれないと考えて、上の子の話を聞くように心がけたというママの声もありました。
「自分の要求が叶わないと泣き止まないときもありました。気持ちが落ち着くまで抱っこしたり背中を擦ったりしてふれ合う時間を作るようにしました」(40代ママ)
「パパが家にいるときは上の子と2人だけでゆっくりお風呂に入ったり、赤ちゃんが寝ている間におやつタイムを作ったりして、上の子と2人だけですごす時間を大事にしました」(30代ママ)
赤ちゃん返りで上の子がわがままを言うのは、ママに注目されたいという気持ちの表れかもしれません。スキンシップを増やしたり上の子がママを独占できる時間を作ったりすることで上の子も安心できるかもしれませんね。
赤ちゃん返りをする上の子が保育園に行きたがらないということもあるかもしれません。上の子が保育園に行きたがらないときはどうしたのか、ママたちに聞いてみました。
「まず熱や体の不調で嫌がっているのかどうかを確かめています。体の不調がなさそうなときは、元気が出るように短時間でできる遊びをしたり『元気が出るお薬だよ』と小さなお菓子をあげたりしました」(30代ママ)
保育園を嫌がるとき、まずは子どもの体調を確かめ、ママが上の子を心配している気持ちを伝えるのも一つの方法のようです。体調に変わりがないときは、子どもの気分が変わるような工夫ができるとよいかもしれませんね。
「私が不安な顔をするとますます保育園に行きたがらなくなると思い、態度を変えないようにしています。笑顔で『〇〇先生が待ってるよ』と子どもが前向きな気持ちになれるような声かけをしています」(30代ママ)
子どもが保育園を嫌がるときも、ママがなるべく笑顔でいることも大事かもしれません。妊娠中でママが家にいるとき「おいしいおやつを用意して待っているよ」と笑顔で送り出すと、嬉しそうに保育園に行ってくれたというママの声もありました。
「保育園の玄関で『行きたくない』と泣き出してしまうときがありました。私がいると子どもも気持ちを切り替えられないかもしれないと思い、先生にお任せしてすぐに帰るようにしました」(30代ママ)
子どもが保育園を嫌がると、ママと別れるときに泣いてしまうこともあるのではないでしょうか。泣いている子どもを見ると、つい離れにくく感じてしまうこともあるかもしれませんが、寂しい思いを引きずらないよう、見送りを早めに切り上げることも大切かもしれません。
妊娠中や産後などに、上の子の赤ちゃん返りを経験するママもいるのではないでしょうか。わがままを言ったり、保育園に行きたがらなかったりするとママもどのように対応したらよいのか悩むこともあるかもしれません。
上の子が赤ちゃん返りをするときは、気持ちを受け止めながら甘えられる時間を作るなど、子どもにあわせた対応ができるとよいですね。
2018年10月13日
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