お正月に渡すお年玉の由来。子どもへの簡単な伝え方やお年玉に関するエピソード

お正月に渡すお年玉の由来。子どもへの簡単な伝え方やお年玉に関するエピソード

お正月にもらって嬉しいお年玉ですが、その由来を子どもに知ってもらいたいと考えるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、お年玉やポチ袋に関する由来と意味、子どもへ簡単に伝える方法、お年玉を渡すときのエピソードをママたちの体験談を交えてご紹介します。

お正月のお年玉の由来と意味

お正月に大人から子どもへ渡されるお年玉。お金についてまだまだしっかり理解できていない小さな子でも、お年玉をもらって嬉しく感じる気持ちには違いはないようです。子どもがお年玉をもらうようになって初めて、お年玉の由来や意味を考え始めたママもいるかもしれません。お年玉の由来と意味についていっしょに考えてみましょう。


お年玉の由来と意味

お年玉は、今ではお金を渡すことが一般的とされていますが、もともとはお正月に飾る鏡餅をその家の長が家族に分け与えたことから始まったと言われています。鏡餅は年神様の居場所とされており、鏡餅をみんなで分けあって食べることで、神様から福を分けてもらえると信じられていたそうです。

長い年月を経て、お正月に配っていたお餅が金品へと変化し、親しい人には「お年賀」という形で品物を贈りあうようになり、年少者である子どもには「お年玉」としてお金を渡す風習が定着したようです。
お年玉はお餅からお金へと変化しましたが、1年間元気ですごせるようにという願いを込めて渡すというところは、昔も今も変わらないものなのかもしれません。


お年玉を入れるポチ袋

お年玉は「お年玉袋」や「ポチ袋」と呼ばれる袋に入れて渡されるのが一般的とされていますが、ポチ袋の名前の由来について知らないという方もいるのではないでしょうか。ポチ袋の「ポチ」は、ほんの僅かという意味の「これっぽっち」からきているようです。結婚式などの本格的なご祝儀と比べて、お年玉は入れる金額も少ないということや、袋が小さいためということからそう呼ばれるようになったようです。最近ではさまざまな形のものやかわいいデザインのものもあるので、子どもが喜んでくれそうなポチ袋を選べるとよいのではないでしょうか。

子どもへのお年玉の由来の伝え方

パパと子ども
iStock.com/Yagi-Studio

お年玉をただ渡すだけでなく、由来もいっしょに伝えてあげたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。お年玉の由来を子どもに伝えた経験のあるママたちに、子どもへ簡単に楽しく伝える方法を聞いてみました。


昔話のように伝える

「私の父がお年玉の由来を伝えながら渡したいと言い、昔話のようにストーリーを作って孫に話していました。子どもたちは意外と熱心に聞き入っていました」(30代ママ)

「絵を書いて話すと伝わりやすいかなと思い、簡単に紙芝居にして伝えてみました。子どもたちは『ママって絵が下手だね』と言いながらも、楽しんで聞いてくれていました」(30代ママ)

昔話のようにして子どもたちにわかりやすく伝えたというママの声がありました。お年玉だけでなく、おせち料理や鏡餅などお正月にまつわるさまざまな風習についてもいっしょに教えてあげることができそうですね。


クイズ形式で伝える

「お年玉をただ渡すだけではつまらないと思い、お年玉の由来をクイズ形式で伝えてみました。1番多く正解した子はおまけがあるよと伝えたら、子どもたちは必死に考えていました」(40代ママ)

お年玉の由来をクイズのように伝えると、ゲーム感覚で楽しく教えることができそうです。お正月からとても盛り上がりそうですね。


ポチ袋を作りながら伝える

和柄のお年玉袋
© hayakato - Fotolia

「毎年お年玉を入れるポチ袋を、子どもといっしょに折り紙で作っています。去年はポチ袋を作りながら、ポチ袋の語源とお年玉の由来を伝えました。子どもはポチ袋のポチを犬の名前だと思っていたようで、びっくりしていました」(30代ママ)

ポチ袋を作りながら、お年玉の由来を伝えるというママもいるようです。お正月を迎える準備をしながら親子で風習や由来について話すのも、よいコミュニケーションとなりそうですね。

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お年玉に関するエピソード

お年玉は家庭によってさまざまな渡し方があるようです。お年玉に関するエピソードをママたちに聞いてみました。


お年玉といっしょにお餅もあげる

「実家の母は孫にお年玉をあげるときお餅もいっしょにあげて、お年玉の由来を話していました。息子は『今、神様からパワーをもらっているんだ』と嬉しそうに食べていました」(30代ママ)

おばあちゃんの家に行ったときに、お年玉といっしょに餅やあられなどをもらったことがあるというママの声もありました。お餅だけでなくお菓子や小さなおもちゃなどをおまけでつけてあげても、子どもは喜びそうですね。


お年玉に言葉を添える

「自分の子どもや親戚の子どもにお年玉をあげるときには『今年も1年元気にすごしてね』や『ケガしないでサッカーがんばってね』と一言添えて渡すようにしています」(30代ママ)

「親戚の子に応援の言葉を添えて渡したとき、反応は素っ気ない感じでしたが、後日その子のママから『照れてながらも喜んでいたよ』と聞けて嬉しかったです」(20代ママ)

お年玉を渡すときに、応援の言葉を添えてあげると子どもも嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。子どもの健やかな成長や健康を願う気持ちを、お年玉といっしょに贈れるようにしたいですね。


子どもが新年の抱負を語る

「毎年お年玉を渡すときに3人の子どもに並んで座ってもらって、1人ずつ新年の抱負を言うようにしています。子どもに『がんばってね』と伝えてお年玉を渡しています」(30代ママ)

お正月にお年玉を渡すときに、家族みんなで新年の抱負を語るようにしているというママもいるようです。新年の抱負の他にお年玉の大まかな使い道も語ってもらい、大切に使うようにアドバイスしたというママの声もありました。

子どもにお年玉の由来を伝えよう

子どもたちの正月風景
© ohayou! - Fotolia

お年玉の由来は、お正月に飾る鏡餅を分け与えるところから始まっているようです。お年玉の由来は、昔話風やクイズ形式などで簡単に伝えられるようにすると、子どもも興味をもってくれるかもしれません。子どもがお年玉を大事に使えるよう、ポチ袋をいっしょに作ったり、渡すときに言葉を添えるなどの工夫ができるとよいですね。

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2018.08.23

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