赤ちゃんや子どもの耳垢が水っぽい場合や、ほぼ水だと何かの病気なのでは、と心配になるママもいますよね。耳垢の種類や水っぽい耳垢の掃除の仕方、子どもの耳垢が水っぽいときやほぼ水の診察の目安をご紹介します。
耳垢には「乾性耳垢」と「湿性耳垢」があります。日本人は乾性耳垢の人の方が多いようですが、「乾性耳垢」と「湿性耳垢」は耳垢を作る耳垢線の多さによって決まるようです。耳垢線が少ないと「乾性耳垢」になり、耳垢線が多いと「湿性耳垢」になるといわれています。
「乾性耳垢」と「湿性耳垢」は遺伝で決まり、途中で変わることはないようです。
水っぽい耳垢の耳掃除はどのように行うとよいでしょうか。
赤ちゃんや子どもの耳掃除はベビー用綿棒を使うとよいでしょう。ベビー用綿棒は、赤ちゃんや子どもの小さな耳にも入りやすく、オーガニックコットンを使用しているものなど素材にこだわっているものも出ています。
ただし、奥まで入れすぎると耳垢が奥に入ってしまう場合もあるので、手前で水気を吸い取るように使いましょう。ママが使いやすい綿棒を探してみてください。
赤ちゃんや子どもの耳垢掃除は、ガーゼにお湯をしみ込ませ、耳の入口をふき取る程度で十分です。ふき取るだけなので、耳のなかを傷つける心配がありません。
耳垢が水っぽいと耳の奥に耳垢がつまりやすくなります。特に赤ちゃんや子どもは新陳代謝が活発なので耳垢がたまりやすいため、2~3ヶ月に1回程度、耳鼻咽喉科で耳掃除をするのがよいでしょう。
耳垢の掃除は、健康保険が適用になり、専門医が掃除をしてくれるので耳のなかを傷つけずにきれいに掃除ができます。また耳掃除と同時に、中耳炎や外耳炎などの病気にかかっていないかもみてもらえるのも耳鼻咽喉科で耳を診てもらうようにしましょう。
耳垢が水っぽい、ほぼ水のような状態だと診察を受けるべきか悩むこともあるかと思います。そこで、耳垢と間違えやすい症状で受診をした方がよい目安について紹介します。
耳掃除をしすぎで耳のなかが傷つくと、炎症を起こして滲出液が出ることがあります。滲出液は、白血球に含まれる透明の結晶成分で、水っぽい耳垢と間違えやすいです。
子どもの機嫌が悪かったり、ぐずる時間が長い、耳を触ることが増えたときなどは耳に炎症が起こっている場合があります。子どもの様子をしっかり見て判断しましょう。
子どもの耳垢が水っぽい、またはほぼ水の場合、耳垂れなのか耳垢なのかの区別がつきにくくなります。耳垂れは、膿と粘液が混じった液体のようなものが出てきます。痛みはほとんどありませんが、悪臭がする場合があります。悪臭がして膿が混じっている場合は、普通の耳垢ではなく耳垂れかもしれません。耳垂れの場合、ほかの病気にかかっている可能性があるので病院を受診しましょう。
水っぽい耳垢やほぼ水のような耳垢だと耳垢がたまらず耳掃除をしなくても大丈夫だと思うかもしれません。
水っぽい耳垢だと耳垢がたまって耳をふさいでしまう、聞こえづらくなるということはなさそうですが、耳のなかを清潔に保ちましょう。
耳の奥まで掃除をすると耳のなかを傷つけてしまうことがあります。耳の奥にある耳垢まできれいにとってあげたいと思うかもしれませんが、耳の奥まで掃除することで耳を傷つけて炎症を起こしたり、中耳炎や外耳炎などの病気を引き起こすこともあります。
赤ちゃんや子どもの耳垢が水っぽい、ほぼ水の状態だと何か感染症などの病気にかかっているのか、それとも体質なのか迷うかもしれません。
耳垂れや浸出液が出てきたり、子どもの機嫌が悪いなどいつもと違った様子が見れれた場合は病気になっている可能性があるので、気になる耳垢や症状が見られたときには早めの受診が大切です。
子どもの耳の清潔を保ちましょう。
三塚沙希(エムズクリニック白金)
エムズクリニック白金 院長。
わかりやすく、丁寧な診察を心がけ、お子様からお年寄りまで安心してかかれるクリニックを目指している。
2018年12月18日
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