算数が苦手な女の子にならないようにする3つのコツ

算数が苦手な女の子にならないようにする3つのコツ

算数が苦手な女の子は多いものです。中学生、高校生になってから困らないように、小さいうちから算数への苦手意識はなくしておきたいですよね。そこで、女の子の算数嫌いにしないための3つのコツをお伝えします。

算数が苦手だった次女

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私には二人の息子とその下に二人の娘がいます。長男と次男は、小さいころから算数は得意でした。幼稚園生のころから、お金の計算などができていました。

ところがその妹たち、特に次女は算数が苦手でした。お店やさんごっこで預かった金額以上のお釣りを渡してしまいます。小学生になってからも、算数のテストでまさかという間違いをしでかしていました。これはいけない、なんとかしなければ、と思いました。

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お菓子に例えて説明しましょう

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特に女の子は、数字だけを見ても頭の中で思い浮かべて計算することができないことが多いのです。数というものは抽象的なもので、頭の中で何の意味もないものでしかないのです。ですから、「12を4つのかたまりに分けるとどうなる?」と言われても数字が頭に入ってこないのです。私は次女に説明するときはこう言います。

「12個のキャンディーを4人の兄弟で仲よく分けると何個ずつになるかな?」

あら不思議。キャンディーに例えると次女は理解できるのです。次女が算数でつまずいたときには、キャンディーやクッキーやピザに例えて説明します。すると解ってしまうのです。食いしん坊だからでしょうか?それもあるかもしれませんが、抽象的な「数」というものを、実生活にある「物」に例えると女の子は理解力を発揮できるものなのです。

整数だったらキャンディーやクッキー。分数だったら丸いケーキやピザを1/6や1/8に切った例で説明しましょう。そして問題が解けたらご褒美にはキャンディーやケーキを。これなら算数が楽しくなりますね。


根気よく教えましょう

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次女の算数を見てあげてと、お兄ちゃんである次男に頼むことがあります。すると、

「だからー、ここが6でここが2だから4になるんだよ」
「えーっ?、よく分かんない」
「なんでこんな簡単なことが分からないんだよ、バカッ!」
「バカじゃないもん。教え方が下手くそだからわからないんでしょ!」
と喧嘩になってしまいます。

なぜこんなことが分からないの?ということはよくあります。でも怒ったり焦ったりしてはいけません。何度も何度も根気よく、休みをはさみながらでも繰り返すことが大事なのです。「何度も何度も根気よく」です。


立体感覚を養っておきましょう

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小学生から少し大きくなって中学受験や中学生のときになると、女の子は今度は図形の授業でつまずきます。平面図形はまだいいのですが、立体図形になるととたんに分からなくなって男の子に差をつけられてしまうことが多いようです。

幼稚園などで粘土を使って遊ぶとき、女の子の中には粘土板に平らにした丸や三角を貼り付けて平面の作品を作る子を見かけます。立体を作らずに平面の世界を作ってしまうのです。ところが男の子はそういうことはしません。もとから女の子と男の子で立体感覚が違うようですね。

そこで私がオススメするのが、立体パズルや立体ゲームです。我が家には、立体四目並べがあり子どもたちが楽しんでいます。板の上に4×4=16本の串が刺さっていて、そこに白と黒の玉を刺して串団子のようにしながら縦横斜めに玉を並べるという遊びです。平面の五目並べと違って、上方向にも並べられるので立体感覚が養われます。

平面の五目並べでは、空いているところなら碁石をどこにでも置けます。ところが立体四目並べでは、玉がないところの上に玉を置くことはできません。だから相手がここに白玉を置いたらその上に黒玉を置けば横に黒玉が4つそろう、などと考えて罠をいくつも仕掛けます。大人でも子どもでも楽しめます。

末っ子の次女は初めのうちはお兄ちゃんやお姉ちゃんに全く勝てませんでした。ところが次女は勝つための秘策を生み出しました。それは、何十回負けても勝つまでやめないことでした。何十回もやっているうちに相手も油断して最初はたまたまでしたが次女が勝ちました。勝利の味を占めると楽しくなってきます。そして楽しんでいるうちに立体感覚がついてきました。

このゲームは楽しみながら立体感覚を養うことができるのです。こんなゲームや立体パズルを使って小さいころから立体感覚を養っておけば、立体図形の問題が出てきても大丈夫になるのです。

3つのコツで苦手な算数を克服しましょう

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幼稚園生のころはまだ分からないかもしれませんが、女の子は小学校に入ると算数でつまずくことがあります。また、中学生や高校生になると立体図形でつまずくことがあります。

算数が苦手な女の子には、お菓子に例えて説明する、根気よく繰り返して教える、立体パズルや立体ゲームで立体感覚を養っておく、という3つのコツを試してみてください。小さいころから教えておけば、中学生や高校生になったときに数学が得意なリケジョになれるかもしれません。


ライター: 四児の父・あべっかん

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本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。

http://abekkan.com/

2016年11月18日

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