忙しいお父さんお母さんが子どもとの「外遊び」をより充実させるためには、どのような遊び方があるのでしょうか。おへそグループ統括園長の吉村さんに、外遊びで育む子どもの創造力について書いていただきました。
忙しいお父さん、お母さん、たまの休日に子どもにせがまれる外遊び。お父さん、お母さんのやりたい遊びに子どもを誘ってみましょう。
子どもと外遊びや公園に行くのが億劫なお父さんも、子どもと一緒に好きな「釣り」に出かけてもいいかもしれません。ダイエットを意識しているお母さんは、子どもと一緒に「ランニング」もいいかもしれません。
お父さん、お母さんが大好きなことに楽しく取り組んでいる姿は、子どもたちは大好きです。好きな遊びや趣味であれば、子どもにもに教えることができます。
子どもに付き合って遊んであげる。という視点を捨てて、大人が全力で遊んでみることを大切にしてみてください。
当園では、様々な色の絵の具や様々な形のふでを使って、自由にお絵かきやアートを楽しんだりするコーナーが週に数回園庭に出現します。いつもと違う道具がそこにあるだけで、子どもたちは大喜び。
地面やダンボールをキャンバスにお絵かきしたり、砂に色をつけて「かき氷屋さん」になって遊んだり、絵の具を水に溶かして色の変化を見てみたりと、いつもとちょっと違う遊びが子どもたちの創造力をかきたてています。
普段の外遊びでも「ただ公園に遊びに行く」だけではなく、絵の具とふでを公園に持っていくだけでも、今までとは違う子どもたちの反応が見られるかもしれません。
家では「ダメ!」と言いそうになる「遊び」へのチャレンジを提案してみることも、子どもたちとの外遊びを楽しむポイントです。
つい先日、5歳のわが子を連れて100円ショップでグッズを選んで外遊びにでかけてきました。高価な物でなくても、100円ショップで十分に楽しめるグッズが揃います。公園に行く前に、ボールやフリスビー、フラフープ、シャボン玉等、遊ぶグッズを買い出しに行くだけでも、子どものワクワク感が倍増します。グッズの種類もバラエティ豊かで、大人でも童心にかえってしまいます。
「どれで遊んでみようかな~」「これで遊んでみたら楽しそうだな~」とワクワクしながら、グッズ選びに30分悩んだ末、息子は大きなフリスビーを選んでご満悦。足取りも軽やかに公園へ向かい、フリスビーを遠くに飛ばすために、何度も、何度も、投げ方を工夫し楽しんでいました。
さらに、100円ショップの本物のお鍋が公園でのおままごと遊びに使える場合もありますし、ハブラシやスポンジに絵の具をつければお絵かき遊びがもっと発展するかもしれません。ひとつの物でも、ちょっと常識破りの遊び方と工夫によって、子どもたちの創造力はもちろん、多面的に物事を捉える力にもつながっていきそうです。
子どもにお財布を持たせ、自分でお金を支払ってみることで、お買い物体験もできてしまいます。外遊びまでのプロセスには、楽しみながら学べる要素がたくさん詰まっています。
公園では鉄棒やうんてい、ジャングルジム等の遊具があることが多いですが、幼児期の子どもにとってチャレンジするにはちょっと難しい場合もあります。
でも、その時がチャンス。ブランコの立ち漕ぎや靴飛ばし、鉄棒での逆上がりをしているお父さん、お母さんがスーパースターに見えたりするものです。ちなみに私は公園の小さなうんていをクリアしただけで、息子から絶大な尊敬をいただいています。
「かっこいいな」「僕もできるようになりたいな」というあこがれの気持ちが、子どもたちの意欲をたくさん引き出してくれます。
外遊びを終えたときの子どもたちは、「こんな遊びが次はしたい」「もっとブランコを高く漕げるようになりたい」「逆上がりができるようになりたい」「サッカーが上手になりたい」などの目標や新たなチャレンジを持ちやすい状態にあります。
じっくりと今日の遊びの振り返りをすることで、子どもたちの心の中に内在している気持ちを引き出し、次のチャレンジの目標を設定することも未来を創造する力につながっていきます。
吉村直記
社会福祉法人みずものがたり 理事・おへそグループ統括園長。
1985年8月11日佐賀県生まれ。5歳の時交通事故で父を亡くし、母に兄弟3人の真ん中として女手一つで育てられる。ロータリー財団の親善大使として派遣されメキシコ合衆国へ一年間留学。大学在学中に幼児教育に興味を持ち、関東の保育コンサルティング会社に入社。1年半で50件以上の保育園の立ち上げや運営に関わりながら乳幼児教育を学ぶ。
25歳でおへそ保育園園長に就任。現在、0歳~12歳までの子どもたち、障害を持つ子どもたちが共存する“おへそグループ” を統括。執筆・講演活動、また、一男一女の父として子育てにも奮闘中。
2018年06月17日
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ワンダーファイ株式会社
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