幼児期の教育に関心はあるけれど、教材選びや進め方に迷って実際には取り組めていないママが多いのではないでしょうか?今回は、子どもの学習を研究してきた文理の「幼児ドリル」を用いて、子どもが興味をもち、さらに続けられる教材とはどのようなものなのかをご紹介します。
幼児期のうちから教育(知育)に取り組みたいけれど、数ある幼児向け教材のなかから子どもに合うものを見つけるのは大変そうに思えますよね。
実際にママたちに向けておこなったアンケートでも、幼児教育を進めている家庭は32%にとどまり、「幼児ドリル」をやったことがある、持っていると答えたママは24%という結果でした。
「幼児ドリル」をはじめるに至らない理由としては、「どれがよいのかわからない」という声が63.9%ともっとも多く、「子どもがやってくれるか心配」「どこからはじめてよいのかわからない」などの迷いの声が集まりました。
そのほかにも「価格が気になる」「自分がどれだけ見てあげられるか不安」などの意見が挙げられました。
「幼児ドリル」に取り組んでみようと考えているママたちに選ぶ際のポイントを聞いたところ、「楽しそうなもの」と考えているママが82.8%でした。そのほかにも「わかりやすそうなもの」など教材の工夫を重視しているママが多いようです。
そのほかの回答としては「子どもが興味を示したもの」といった子どもの自主性を重んじるママの声もありました。また「子どもの発達段階に合ったものを選びたい」という意見もあり、子どものペースに合わせて進められる工夫も求められているようです。
今回は、創立してから68年もの間、小・中・高の子どもたちの学力向上のために参考書や問題集を発行してきた文理から新たに刊行された幼児向け知育ドリル『文理の幼児ドリル』を、ママたちに子どもといっしょに取り組んでもらいました。その特長を体験談を交えてご紹介します。
「幼児ドリル」を選ぶとき、子どもが興味をもって続けられる工夫がされているかは大きなポイントです。そのポイントについて、細かくみていきましょう。
子どもは興味をもっても、すぐに飽きてしまうことが多いですよね。長時間机に向かうよりも、子どもが「楽しい!」と感じ「もっとやりたい!」と思える力を養い伸ばすことが大切のようです。
『文理の幼児ドリル』は、1レッスンが1ページで完結しているため、1日1ページからはじめることができます。1ページずつ冊子からはぎ取って取り組むこともでき、その日の予定や子どもの調子に合わせて進められるので、気軽に取り組むことができそうですね。
また、お友達といっしょに取り組んだママからは「同じ教材をやりたがったとき、1ページずつ分け合えたのでケンカにならず便利だった」との声もありました。
子どもの目に「楽しそうなもの」として映ることや達成感を感じられることが、子どものやる気と継続性に関わってくるようです。
オールカラーの紙面やいたるところに入ったかわいいイラストに加え、『文理の幼児ドリル』には1ページ終えるごとにもらえる「できたね!シール」や最後までがんばったときにもらえる「ごほうび賞状」がついています。
子どもが成功体験を重ねていける工夫と、達成感を感じられる作りが「明日もがんばろう」という姿勢につながるようです。
親子で楽しみながら取り組み、できた喜びを共感し合うことで子どもの「がんばる力」や「人と関わる力」といった能力を育むことが、子どもの持つさまざまな可能性を伸ばすきっかけになるのかもしれません。
幼児期の成長スピードは子どもによってさまざまなため、年齢を絞りすぎず、幅広い分野から選択できるとよいようです。
子どもの年齢や興味をもち始めたことからはじめられるよう、目安となる年齢幅を広く設定していること、「おけいこ」「ひらがな」「カタカナ」「かんじ」「すうじ」「たしざん」「とけい」「めいろ」とさまざまな分野をそろえていることも、『文理の幼児ドリル』の特長です。
実際に書店で実物を子どもと見て、子どもが選んだドリルからスタートしてみてもよさそうですね。すべてのドリルの表紙にかわいい着ぐるみキャラクターのイラストが描かれているので、子どもも喜んで興味をもちそうです。
文理が考える幼児期の教育(知育)は、知識を高めることではなく「学びに向かう力を育てること」を編集方針にしているようです。「もっとやりたい!」と子どもが思う、それぞれの分野の特長についてご紹介します。
鉛筆やクレヨンで線を描くことは、文字を書くことへつながる最初のステップと言われています。
初めてドリルに取り組んだママからは「めいろを次々とクリアしページが進むごとに難易度も上がっていましたが、自分で考えたりヒントを出し合ったりしながらいっしょに進めました。考えながら書く力が養えそう」との体験談がありました。
各年齢に合わせて、取り組みやすい字形のひらがなからスタートしていきます。2・3・4歳向けの『はじめてのひらがな』に取り組んだママからは「ウサギとニンジンの絵をつなぐとひらがなが書けたり関連する絵が描かれていたので、まだ文字がわからない年齢でも楽しみながら親しんでいけそう」との感想が届きました。
4・5・6歳向けの『くりかえしひらがな』になるとくり返し練習が中心になり、1日10分を毎日続けることできれいなひらがなが書けるようになるようです。
「ひらがな」のほかにも「カタカナ」「かんじ」のドリルもそろっていて、それぞれの教材に付録のカードやポスターがついていたり、塗り絵をしながら学べたりと、遊びながら練習できる工夫がされています。
2・3・4歳向けの『はじめてのすうじ』ではママといっしょに数字を声に出して読みながら、指でなぞる練習からはじめます。
数字が書けるようになるだけではなく、線つなぎをしたり、数を数えたり、塗り絵をしながら数の意味も理解できるように作られています。ほかにも、小学校に上がる前には身につけておきたい「とけい」の読み取りが練習できるドリルや「たしざん」もあります。
「初めてのドリルだったので楽しく取り組めそうな『たのしいめいろ』からはじめました。積極的に取り組む姿勢だけでなく、弟にやり方を教えてあげたり、できたね!シールを貼らせてあげている場面を目の当たりにして、ママとしてとても嬉しかったです」(4・5・6歳『たのしいめいろ』/4歳児、2歳児ママ)
「2歳11ヶ月で『はじめてのおけいこ』に挑戦しました。初めは描けなかったまっすぐの線を、次の日には自らドリルを開いて描いていました。自由に描いたりシール貼りを楽しみながら、毎日3ページはやっています」(2・.3・4歳『はじめてのおけいこ』/2歳児ママ)
「上の子はカタカナの識字が遅く焦っていましたが、このドリルでは最初に指でなぞって書き順を覚えるところからスタートできるのと、書き順が覚えられたところでくり返し練習をするような構成になっているので、楽しく文字が覚えられそうです。
ページが終わるごとにシールを貼るのも、子どもにとっては楽しみらしく、それを励みにがんばっています。下の子は時計に興味をもち始め、上の子が机に座ると自分も隣に座っていっしょに取り組んでいます」(3・4・5歳『はじめてのカタカナ』、4・5・6歳『くりかえしとけい』/6歳児、3歳児ママ)
「幼児教室に通うか悩んでいましたが、このドリルなら経済的にも続けやすく、自宅でできるから時間の調整もしやすいので進めやすいです」(2歳児ママ)
家庭で幼児期の教育(知育)に取り組むのは、教材選びや取り組み方がわからず大変そうと思いがちですが、子どもの興味とペースに合わせて教材を選ぶことができれば、楽しく進めることができそうですね。あくまでも幼児期の教育は知識を高めたり書けるようになることが最終的な目的ではなく、「学びに向かう力を育てる」ことにあるので、毎日1ページから、子どもといっしょに楽しみながら取り組むとよいようです。
これから子どもといっしょに教育に取り組みたいと考えているなら、書店で『文理の幼児ドリル』の中身を実際に確認し、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
・対象:KIDSNA読者へQuestantにてアンケート調査を実施
・対象人数:122人
・調査期間:2018年3月20日~2018年3月22日
2018年04月05日
“受験も勉強も教えない教室”として話題の探究学舎代表 宝槻 泰伸(ほうつき やすのぶ)さんにお話を伺う『KIDSNA TALK』。第2回目は、子どもたちが「もっと知りたい!」「やってみたい!」という興味や探究心を生み出す「魔法の授業」についてです。
KIDSNA TALK
おでかけが増えるこの季節。外出の機会が多くなれば、保護者や保育園・幼稚園の先生以外の大人を目にすることも増えるでしょう。知らない人に出会うことは、大げさに言えば異文化交流。自分とはちがう立場、価値観を持った人たちとの出会いは子どもを成長させますが、時には無知が子どもや相手を傷つけることも。そこで、さまざまな価値観を学ぶヒントとなる記事をまとめました。
今やお財布を忘れても、スマホでお買い物ができる時代。QRコードに電子マネー、クレジットカードなど、キャッシュレス決済は日常に溶け込みつつあります。もはや「お金=現金」の認識を持たない子ども世代を見て、「実際の現金を知らないで適切な金銭感覚は身につくもの?」と不安に感じることはありませんか。そこで、キャッシュレス時代に家庭でできるお金教育について考えていきます。
「発達障がいの“障がい”という表現は不適切である」と、脳科学者の澤口俊之さんは言います。第4回となる今回は「10人に1人がADHD」と言われる発達障がいとされる児童の増加背景と私たち大人が「改めるべき考え方と行うべき行動」についてお話いただきました。
澤口俊之
KIDSNA編集部が選ぶ、子育てや教育に関する話題の最新書籍。今ある職業の大半がAIやロボットに代替されるといわれて10年近くがたちました。実際、なくなりつつある仕事がある一方で、新たな仕事も数多く生まれてきています。今回は、現代の課題とそれを解決するテクノロジーを掛け合わせた、未来に生まれるかもしれない仕事を『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』(講談社)から一部抜粋・再構成してお届けします。
2022年4月1日から「男性の育休」が段階的に施行されています。共働きが当たり前になっている今、男性が育児に参加することは大きな意味があると言われていますが、脳科学者の澤口俊之さんは逆に、「乳児期の子育てに父のコミットメントは不要」と言います。その理由は、「スキル不足」。では、子育てにおける父親の役割とはなんでしょうか。第3回目となる今回は、「父親の育児参加」と「子どものストレス」についてお話を伺いました。
澤口俊之
「学力の遺伝率は60%、知能の遺伝率は80%。遺伝子レベルで学力格差が広がっていく」と語るのは、脳科学者の澤口俊之さん。脳科学の先駆者であり、現在も幅広い年齢層で脳の育成を目指す研究「脳育成学(Brain Nurturology)」を実施しています。第2回目となる今回のテーマは、「遺伝子を超える知能教育」です。
澤口俊之
子を持つ親ならわが子に「頭が良く社会的にも自立した成功者になってほしい…」とは誰しもが思うこと。特にAI(人工知能)が台頭する時代は、学力だけではない多様な能力を向上させることが必要とも言われています。そこで脳進化学の先駆者であり、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で脳の育成を目指す研究「脳育成学(Brain Nurturology)」を行う脳科学者の澤口俊之さんに『子どもの脳を育むメソッド』をお話いただきました。第1回目は、「早期英才教育に関する疑問」です。
澤口俊之
これまで以上に不確実な時代を生きる子どもたち。長年教育現場に携わり、多くの親子を見続けてきた花まる学習会代表・高濱正伸先生に、親子が直面するさまざまな課題に対し、親としてどう考え、どのように子どもと関わっていくべきか語っていただきます!ラストとなる今回のテーマは「最高の愛情」です。
高濱正伸(花まる学習会代表)
お小遣い帳を子どもがつけたくなるようにするにはどうしたらよいのでしょうか。幼少期から金銭感覚を磨く方法のひとつとして気になりますよね。今回は、お小遣い帳を始めるタイミングや基本的な記入方法、子どもがつけたくなる工夫、お小遣い帳を活用して金銭感覚を磨くコツ、ママたちの体験談についてまとめました。
電子マネーをはじめとするキャッシュレスに、資産形成。今の時代、日常的に耳にするようになった言葉だが、これらの新時代の「お金教育」を子どもに教えることができる保護者はごく少数ではないだろうか。しかし、明らかに今がお金にまつわる価値観が大きく変わる過渡期といえる。親として、未来を生きる子どもたちのためにまずは価値観をアップデートする必要があるだろう。
これまで以上に不確実な時代を生きる子どもたち。長年教育現場に携わり、多くの親子を見続けてきた花まる学習会代表・高濱正伸先生に、親子が直面するさまざまな課題に対し、親としてどう考え、どのように子どもと関わっていくべきか語っていただきます!今回のテーマは「知識のアップデート」についてです。
高濱正伸(花まる学習会代表)