教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2017.06.17
カリスマ保育士「てぃ先生」の人気連載コラム。今回は、親がいない場所(保育園)で子どもがお家のことをどう話しているかについて書いていただきました。パパとママがどんなことをお話していたかまで…?!連載6回目です。
こんにちは!てぃ先生です。
前回の「子どもの嘘」をテーマにお話したものについて、「そんな風に考えたことなかった!」など沢山のご感想をいただいています。ぜひ覗いてみてください。
今回は、パパとママが気になっているであろうお話をしたいと思います。テーマは「保育園で子どもは家のことをどう話している?」です。
まず、どのくらい話すのかという部分で言うなら「色んなことを沢山」です。
「えぇ、やだ!」と感じる方もいらっしゃると思いますが、聞いているこちらも「えぇ、やだ!」と思うことがあるくらい、子どもが赤裸々にお話してくれます。
例えばどんな内容か。
もう本当に何でもなのですが、例えば、
・週末にどんなことをしたか
・昨夜と今朝に何を食べたか
・保育園に来るまでにあったパパとママとのエピソード
などの軽いものから、
・パパとママがどんなお話をしていたか
・パパがママに怒られていた
・朝、ママがすごく急いでいてお化粧しなかった。だからマスクしてた
などの聞かなかったことにしようと思うようなものまで、多岐にわたります。
なかでも、保育士にとってドキッとするのが、
・○○先生のことを話していた
・保育園のことを話していた
なんていうものです。
しかも、全くオブラートに包まず、聞いたことをそのままお話してくれるので、玄関に置いてあるアンケート用紙や意見書などよりも真実が語られている場合が多くあります。
それは置いておいて。
いろいろ書きましたが、基本的には、子どもたちからはパパとママへの愛が聞こえることがほとんどです。
・パパはいっぱい抱っこしてくれるから大好き
・パパと保育園へ行くのが一番嬉しい
・ママがギューしてくれて嬉しかった
・ママといっぱいお話できて楽しかった
などなど。
冒頭で挙げたようなことを言う時もありますが、頻度としてはあまりないです。
一方で、パパとママへの愛をお話してくれることは沢山あります。
連絡帳の保護者からの欄に、
「昨晩子どもに対して言いすぎてしまったことから、今朝は少し元気がないかもしれません」
なんて書いてあったとしても、子どもたちは、
「昨日ママと喧嘩しちゃったけど、ママが優しいから仲直りできたんだよ」と笑顔で言っています。
パパとママが考えている以上に、子どもたちは沢山の幸せや嬉しさを日々の些細な出来事から得ているようです。
さて、いかがだったでしょうか?
やはり子どもはご家庭内で起きた出来事をよく見ているし、よく聞いています。
そのなかでも、よほど強く印象に残ったものは、保育園でお話する傾向があるようです。
しかし、そのようなことは頻度としてあまりなく、子どもの口から語られるほとんどのことはパパとママへの愛。保育士もそれを聞くと、とても嬉しくなります。
最後に、勘違いなさらないでいただきたいのは、保育士側から詮索をすることは無いということです。無闇にご家庭のことを聞いたり、話すように仕向けたりすることはありませんので、そこはどうぞご安心くださいね。
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