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妊娠したけれど立ち仕事は大丈夫?先輩ママの体験談から対処法と働き方を学ぶ
妊娠や出産は女性のライフスタイルが大きく変わる節目。今までのような仕事ができなくなるのでは?と不安になってしまう人も多いですよね。また、慣れ親しんだ仕事を退職した矢先に妊娠が判明し、今後の仕事をどう探したらいいのか悩んだケースも多く聞かれます。同じ経験をしたママたちはどのように乗り越えたのでしょうか?
妊娠初期は特に要注意
妊娠初期とは
妊娠2~4カ月の間が妊娠初期といわれています。妊娠が判明し、念願の赤ちゃんがお腹に来てくれた幸福感を味わえる時期ですが、つわりが始まったり、トラブルが起こりやすかったりと気の抜けない時期でもあります。
安定期に入るまでは妊娠を公にしづらいと感じる人も多いですが、何かあったときにすぐ助けを求められるよう、会社内の状況を把握している上司にだけでも伝えておくと、万が一のときに安心でしょう。
我慢せずに、早めに産婦人科へ
つわりが全くなかった人もいますが、ほとんどの人が何かしらの不調や違和感を感じることが多いようです。妊娠初期は、トラブルの起こりやすい時期といわれています。体の異変を感じたら、早めに産婦人科へ連絡して指示を仰いでください。
医師から指導を受けた場合の対処方法
妊娠経過によっては通勤時間の変更や勤務時間の短縮などを、医師から推奨されるケースもありますが、会社の環境によっては言い出せず無理してしまう妊婦さんもいますよね。
そんなときに活用できるツールが、「母性健康管理指導事項連絡カード」です。
仕事をしている妊産婦さんへの医師からの指導内容が、事業主に正しく伝えられるよう作られたカードです。
妊産婦さんからカードを提出された事業主は、記載された内容への対策を求められます。厚生労働省のサイトからダウンロードする以外に、母子手帳に印刷されているページをコピーしてもOKです。
立ち仕事をする妊婦の体験談
アパレル店員をしていた20代のママ
アパレルはお客様とお話しながらゆっくり仕事ができるように思われがちですが、倉庫内は力仕事だらけ。毎日届く重たいダンボールを持ち上げて移動させたり、服を何着も手に抱えて表に並べたりと、お腹に力を入れる作業が実は多い仕事です。
まだ妊娠初期の頃、いつ上司に伝えたらよいのか分からなかったため、妊娠前と変わらず働いていたのですが、ある日の朝いつもよりお腹が張って目が覚めました。念のため病院に行こうと準備をしている最中に、今度はうっすらと出血。慌てて受診したところ、切迫流産と診断されました。そのまま入院となり結局会社にも迷惑をかけてしまったため、早めに相談しておけばよかったと反省しています。
営業職に就く30代のママ
妊娠前まで営業をしていました。毎日外回りで足が棒になるほど歩いていた私は、妊娠を望みつつもなかなか子どもを作る勇気が出ませんでした。ある日、直属の上司にその話をしたところ、同じ女性として大きく共感をしてくれた上に、サポートを約束してくれました。
正直半信半疑ではありましたが、無事妊娠が判明したタイミングでその上司にだけ報告。つわりが始まると今までと同じペースでは仕事ができなくなってしまったのですが、こちらが助けを求める前から上司が気にかけてくれていました。
無理をしなくてもよい環境を先回りして作ってもらえたおかげで、産休まで無事働き続けられ、感謝しています。仕事をしているとつい強がってしまいがちですが、素直に助けを求めることも大切ですね。
飲食店で勤務していた20代のママ
飲食店で社員をしていたのですが、事情を知っているのは上司である店長だけでした。パートさんやバイトのメンバーには安定期に入ってから伝えるつもりでいました。ただ、つわりがひどく何度もお手洗いに行ったり、頻繁に貧血を起こしたりして裏で休むようになった私を見て、「サボっているのでは?」という心ない声もあったのです。
まだ安定期に入る前でしたが、一人ひとりに状況を説明。もちろん、協力してもらう前提ではなく、謝罪と現状を伝えた上で、今後も頑張りたいという内容です。すぐにみんなが理解してくれたわけではないですが、同じつわり経験者のパートさんが大変さを伝えてくれたり、声をかけてくれたりしたおかげでなんとか乗り越えられました。協力してもらえる環境は自分で作り上げていく大切さに後から気づけました。
妊娠したら協力してもらいながら、無理なく立ち仕事をこなす
仕事をしているとついがんばりすぎてしまう場面もありますが、妊娠中お腹の子を守ってあげられるのはママであるあなただけです。会社や国の制度を賢く利用しながら、周りの人へ感謝の気持ちを伝え、できる範囲で働き続けられるよう環境を作っていきましょう。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年9月22日時点の情報となります。