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【産婦人科医監修】妊娠9週って何ヶ月?妊娠初期のママの症状やつわり、お腹の赤ちゃんの様子など
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田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
妊娠9週目は、外見からでは妊娠が分からない妊娠初期です。妊娠9週のママの体調やお腹の赤ちゃんの様子と妊娠9週目の妊婦さんが注意することを医学博士で田園調布オリーブレディースクリニック院長、産婦人科医杉山太朗先生の監修のもと解説します。
妊娠週数9週目とは何ヶ月でどんな時期?
妊娠週数9週目は月数にすると、妊娠3ヶ月の2週目で妊娠初期にあたります。
1日中眠気やイライラを感じたり、つわりの症状がピークを迎える人もいます。体調や気分が優れず、思うように体が動かないことが多い時期です。
妊娠9週目の妊婦さんの特徴
体調
妊娠9週は、子宮が大きくなって圧迫されるため、おしっこが近くなったり便秘になる人や胸が張って触ると痛みを感じる人もいます。また、一般的につわりの症状がピークを迎える時期といわれ、1日中眠気を感じたり、イライラして落ち着かないこともあります。
お腹の大きさ
外見からはほとんど変わりありませんが、下腹部を触ると少しふっくらした感じがするかもしれません。
妊娠9週目の妊婦さんの身体
子宮が少しずつ大きくなっているので、子宮の筋肉が引き伸ばされて下腹部がチクチク痛む人がいます。また、ホルモンの影響で骨盤内の血流が滞りやすくなり、お腹が重く感じたり、腰がだるく感じるようになる人もいるようです。
特に妊娠初期は、ホルモンバランスの変化で黄色いおりものが見られ、量が一時的に増えることがあります。ホルモンバランスは肌にも影響を与え、急に乾燥肌になったり、肌荒れが起こり、今まで使っていた化粧品が合わなくなる場合があります。
ほかにも乳輪が黒ずみ、白いプツプツが出てくる人もいるようですが、これは授乳が始まったときに、乳首を乾燥から守る役割をしてくれます。
妊娠9週目の赤ちゃん
大きさや胎内での様子
妊娠9週目の赤ちゃんの身長は2~3㎝程度になります。 大きさでいうと、イチゴ1粒分程度です。目や鼻、口など顔のパーツや、胎盤が作られる時期です。この時期に、歯の元になる歯胚もできます。
妊娠9週目になると、1本1本の指や爪も生え始め、光や音に対して反応するようになります。
身体の形
妊娠9週目の赤ちゃんは、超音波(エコー)検査で見ると、頭が大きく2頭身で、頭と身体の差が分かるようになり、人間らしい形になってきます。超音波(エコー)写真で見ると、ママと赤ちゃんがへその緒でつながっている姿が見られ、妊娠9ヶ月のときはまだ細いですが、これからへその緒も太くなっていきます。
妊娠9週目のうちにやっておきたいこと
つわり対策
妊娠初期は、空腹になると気分の悪さや吐き気を感じたり、食べつわりの症状が出る人もいるなどつわりの症状も人それぞれです。
食べつわりの症状がある人は、一口サイズのお菓子などを常備しておくとよいでしょう。また、つわりの症状がピークを迎え、化粧品や食べ物のニオイなどに敏感になる人もいるので、マスクを持ち歩くなどつわり対策をすることが大切です。
予定日の再確認
妊娠9週目になると、はっきりとした赤ちゃんの大きさを測定できるので、心拍を確認したときに告げられた出産予定日と差が出てくることがあります。妊娠9週目になったら、出産予定日を再確認しておくとよいでしょう。
身体を温める習慣をつける
身体が冷えると、産後の母乳の量や体力の回復にも影響してきます。妊娠中は特に、冷たい飲み物ばかりでなく、温かい飲み物を選ぶようにしたり、腹巻や靴下などを身に着けて身体を温める意識して習慣をづけることが大事です。
妊娠9週目の妊婦さんが注意すること
通勤ラッシュを避ける
満員電車はお腹を押される危険があります。また、長時間の立ちっぱなしは、妊娠初期の妊婦さんの身体に負担をかけます。電車通勤をしている人は、いつもより出社時間を早めにしたり、朝の通勤ラッシュを避けるなど工夫をしましょう。
こまめな水分補給
つらいつわりが続くと、食欲がなくなり体内の水分が不足して脱水症状になることがあります。また、妊娠初期は便秘やむくみを感じる人も多いようなので、こまめな水分補給が重要です。
ゆとりのある洋服
妊娠9週は、お腹の大きさにまだ大きな変化はないので、マタニティー服に切り替えなくてもよいですが、お腹をしめつけないようなゆとりのある洋服を選ぶようにしましょう。ベルトなどはつけず、着ていて楽なお腹に負担のかからない洋服を選ぶようにしましょう。
つわり対策をして上手く乗り越えよう
妊娠9週目は、つわりのピークで、1日中身体にだるさや眠気を感じたり、自分の思うように動けなくてつらいと思うママもいるかもしれません。
お腹の大きさにはほとんど変化は見られませんが、赤ちゃんはどんどん大きくなっていて超音波(エコー)検査でみると人間らしさが見える時期です。ママやパパは赤ちゃんの成長に喜びを感じるでしょう。
妊娠初期は、こまめな水分補給や、すぐに口に入れられる食べ物を常備しておくなどのつわり対策が大切です。もう少しするとつわりの症状も落ち着いてくるので、リラックスできる時間を作ったり、休憩を多めにとったりして、つわりの時期を乗り越えましょう。
監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
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杉山太朗
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。