ぼこぼこ。ふわふわ。子どもの脳を刺激するさわって楽しむ絵本11選

ぼこぼこ。ふわふわ。子どもの脳を刺激するさわって楽しむ絵本11選

2021.11.01

赤ちゃんにとって絵本は見る・聞くだけではなく、手でさわって感触を楽しむこともあります。最初はじっと見つめるだけの子も、だんだんと手を伸ばしてさわったり、感触をたしかめようとすることが増えるでしょう。絵本のストーリーが理解できる子も、さわれるしかけがあることで、より想像力をふくらませそうです。

ファーストブックにも。赤ちゃん向けのさわれる絵本

赤ちゃんに初めて読み聞かせする絵本は、さわって楽しめる絵本にするのもよいかもしれません。はっきりした色使いや、子どもが好きな動物が出てくる絵本を紹介します。


もよう

黒・黄色・白のみで構成されたコントラストのはっきりした色づかいと大きな絵柄が、赤ちゃんの目や脳を刺激する、ファーストブックにおすすめの一冊です。絵柄の模様に沿って凸凹の加工がしてあります。

生まれたばかりの赤ちゃんは視力がほとんどありません。赤ちゃんが手を伸ばせる距離で読んであげると、だんだんと自分からさわってみたがるようになるかもしれません。


さわってあそぼう ふわふわあひる

さまざまな動物が次々と出てきて、動物の感触をさわって楽しめる絵本です。登場する動物はアヒル、犬、ぞう、うさぎなどの定番から、コアラ、カエル、イグアナなど少し珍しい動物まで出てくるのが楽しいです。

もこもこ、ざらざら、べたべた、色々な感触に子どもも飽きずに楽しんでくれそうな一冊です。


むしむしさわってごらん

さまざまな虫たちが登場し、きらきら、すべすべ、ふっくら、さらさらなどの感触を楽しむことができる一冊です。

各ページではレースや皮などの素材が使われていて、素材によって見た目や手ざわりが違うことを、自然と学習することができそうです。実際の虫の手ざわりとは違うので、虫好きな子にはもちろん、虫が苦手な子にもおすすめです。


10ぴきなかよしさかなくん (あなあきしかけえほん)

ページに空いている穴からカラフルな魚たちのマスコットが覗くしかけ絵本です。魚たちは一匹ずつどこかにいなくなっていきますが、最後のページでは大集合している様子がかわいいです。

あなあきしかけ絵本シリーズは、他にもおたまじゃくし、アヒルなどの作品もあるので、集めてみたくなるかもしれません。

こちらの記事も読まれています

さわることでもっと具体的にストーリーを想像できる絵本

絵本の内容を理解できるようになった年齢の子どもにおすすめの4冊です。絵とストーリーだけで理解ができる内容も、さらに手で触れることで、よりイメージをふくらませることができるでしょう。


くもさんおへんじどうしたの

はらぺこあおむしが有名なエリック・カールの作品です。巣を作ることに忙しいクモは、他の動物から話しかけられても返事をすることもなく、もくもくと巣を作り続けるストーリーです。

クモの糸の部分がさわれるようになっていて、派手なしかけではありませんが、楽しげな動物ときれいなクモの巣のイラストは、大人も子どももきっと気に入るでしょう。


ぜったいに さわっちゃダメ?

大ベストセラー『ぜったいにおしちゃダメ?』のシリーズ第2弾の作品です。前作に続き、「ぜったいにさわっちゃダメ」と言われることによって、子どものさわってみたい気持ちが盛り上がります。

もっとさわってみたくなるザラザラで不思議な感触や、子どもがベタベタさわっても指紋が残らない加工など、参加型で楽しめる工夫がたくさんある絵本です。


くうぴいときらきらちゃん

こぐまのくうぴいが、迷子のきらきらちゃんを仲間のもとに帰してあげるストーリーです。

雪や雲などはさわるとフワフワしているしかけがあり、さらに星や雪の結晶はキラキラ光る加工がしてあるので、喜ぶ子どもは多いのではないでしょうか。


サンタさんのすきなしごと

『サンタさんににあうふく』『サンタさんのりょこう』に続く、キュートなサンタさんシリーズの3作目です。サンタの服の手ざわりや、素材の違いを楽しむことができます。

サンタは船長やコックなど、違う仕事にチャレンジしてみますが、いちばん好きな仕事は何だったのでしょうか。ワクワクするストーリーも魅力です。


さわってごらんピーターラビット

「ピーターラビット」シリーズに登場する、愉快な仲間たちをさわってみることができる絵本です。

アヒルのジマイマの子どもたちのフワフワした羽根をなでてみたり、かめの甲羅をこすったりと、いろいろな触感が楽しめます。ピーターラビットシリーズならではのあたたかいイラストで、イギリスの田舎の風景も感じ取ることができます。

触覚を研ぎ澄ます。視力の弱い子も楽しめる絵本

感触の違いを利用して、視力が弱い子も楽しめるように作られた絵本もあります。視力のある子もいっしょに、目を閉じて絵本の世界をさわって楽しむのもよいかもしれません。


ひとつぶのえんどうまめ

作者が自身の体験を通して、より多くの子どもたちや目の不自由な人に絵の楽しさを伝えようと願い、制作されたバリアフリー絵本です。特殊な印刷により、手で触れて絵の輪郭を知ることができます。

えんどうまめが冒険をして最後には花を咲かせるストーリーは、あたたかなイラストとあいまって、読み終わると勇気がわいてくるような一冊です。


これ、なあに?

目の見えない子も見える子もみんなで楽しめるようにと作られ、各国のコンクールで受賞歴のある絵本です。

登場人物のザラザラくん、バラバラくん、シマシマくんなど、名前の通りのそれぞれ違う感触を楽しむことができます。目をつぶって感触だけを楽しむのもよいかもしれません。


<執筆>KIDSNA編集部

2021.11.01

絵本カテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。