豊かな想像力を育む。「擬音」や「言葉のリズム」を楽しむ絵本12選

豊かな想像力を育む。「擬音」や「言葉のリズム」を楽しむ絵本12選

「わんわん」「とんとん」「おぎゃー」など身の周りにある音や、言葉がもつ耳に心地の良いリズムなど、子どもは絵本を通して「音」を楽しむことが大好きです。今回はそんな「音」に注目し、赤ちゃんから大人まで楽しめるとっておきの12冊を紹介します。読みながら体を動かしたり、笑ったり、親子で楽しめる絵本です。

赤ちゃんが大好きな擬音があふれる絵本

言葉を覚える前の赤ちゃんでも楽しめる、擬音であふれた絵本。大人からみるとなにが面白いのか分からないようなお話でも、赤ちゃんは興味津々に聞いたり、機嫌がよいときは笑ってくれたり。そんな楽しい絵本を4冊紹介します。


じゃあじゃあびりびり

自動車は「ぶーぶーぶーぶー」。イヌは「わんわんわんわん」、水は「じゃあじゃあじゃあ」、紙は「びりびりびり」。 赤ちゃんが興味を持つ身の周りの音を、その姿や形と結び付けてくれる定番の一冊。

丈夫な素材でできているので、赤ちゃんとのお出かけのお供にするママ・パパも多いかもしれません。


ぴよぴよ

「ぴよぴよ」「むしゃむしゃ」など、文章は擬音だけで構成されています。マジックで描かれたような鮮やかでかわいいイラストから、ひよこと一緒に大冒険している気分が楽しめるでしょう。

いつも身の周りで聞こえている擬音がたくさん使われているので、小さな子も興味津々に聞いてくれる一冊です。


もけらもけら

ジャズピアニスト山下洋輔氏とモダンアーティスト元永定正氏によって描かれた作品。

「もけら もけら でけでけ」「ぱたら ぺたら」「ぴた ごら ぴた ごら」など、大人にはなんのことか分からないような言葉が続きますが、それが子どもの心をとらえ、大笑いする子も多いようです。抽象的な絵も個性的で、見ているだけで面白いです。


カニツンツン

これまでに聞いたことのないような擬音のリズムは不思議と耳に心地よく、親子で一緒に覚えて口ずさんでしまうこともありそうです。

意味のない造語なのかと思ったら、実は世界の民族の言葉などが使われています。大きくなってからどこかで耳にしたときには、また新鮮な驚きがあるかもしれません。

繰り返し言葉のリズムを楽しむ絵本

子どもは、同じ言葉が繰り返し出てきてリズムがある絵本が大好きです。おしゃべりができるようになってくると、大人と一緒に言おうとする姿がかわいいです。


りんごりんごりんごりんごりんごりんご

ひたすら「りんご りんご りんご」と繰り返しながら、リンゴが他の果物に出会っていくお話です。

同じ言葉の繰り返しなので、読み方に強弱や感情をつけたり、工夫を凝らしてみるとよいかもしれません。ファーストブックにも最適な一冊です。


だるまさんが

大人気の「だるまさん」シリーズの第一弾です。

「だるまさんが」と読みながら体を左右に揺らしてみると、小さい赤ちゃんも真似するような動きをするかもしれません。お茶目なだるまさんの表情とポーズをきっと気に入ることでしょう。


ぴょーん

「かえるが、ぴょーん」「いぬが、ぴよよよーん」「こねこが、ぴょーん」とページをめくるたびに次々と動物たちがジャンプします。

赤ちゃんのときは、「ぴょーん」に合わせて高い高いをしてあげると、声を出して笑ってくれるかもしれません。自分でジャンプが出来るようになるとタイミングを合わせてジャンプすることを楽しんでくれるでしょう。

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本当に音がなる驚きのある絵本

本当に音がなる仕掛けのある絵本も大人気です。見て、聞いて、触って、子どもの脳をたくさん刺激する、とっておきの絵本を紹介します。


ぷんぷんもにょにょ

生後間もない赤ちゃんから楽しめる、さまざまな仕掛けが隠された布絵本です。

「くしゃくしゃ」という音がなる素材で出来たページや、鈴が入ったマスコットがついていて、赤ちゃんの聴覚をたくさん刺激することでしょう。


ジャングルのおと

各ページにある丸いマークをおすと、ジャングルで暮らすさまざまな動物たちのリアルな鳴き声を聞くことができる絵本です。

ところどころ切り抜いたページや、ボコボコした仕掛けもあり、五感をフルに使って楽しむことが出来るでしょう。おしゃれなデザインでプレゼントにもよさそうです。

視覚で音を楽しむことができる絵本

色や絵で「音」を表現する。そう聞くと難しいことのように感じるかもしれません。ですが、今回紹介する3冊の絵本を少し見てみてください。音が直感的に表現されていることがすぐにわかり、大人にとっても驚きがあるかもしれません。


おとえほん

赤・青・黄色の丸に合わせて、一緒に音を出していく参加型の絵本。

音の強弱や、速さ、語感、リズムなどを直感的に楽しめる新しい一冊です。絵本はただ読むだけではなく、自由に楽しんでもよいと思わせてくれるかもしれません。


がちゃがちゃどんどん

身の周りにあふれる「音」を、絵にしてみたらどんな絵になるでしょう。

カクカクと曲がった小さな棒がたくさん「がちゃ がちゃ」。大きなオレンジのマルが跳ねて「どん どん」。音をイメージした絵は子どもの想像力をかきたて、お気に入りの一冊になることでしょう。


うるさく、しずかに、ひそひそと

美しいグラフィックを用いて「音」や「聴くこと」について、子どもにも直感的にわかるように表現した一冊。

ウクライナのアーティストが描いた独特の絵は、隅々まで見たくなるような不思議な魅力にあふれています。大人になっても読み返したくなりそうな絵本です。


<執筆>KIDSNA編集部

2021.10.25

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