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運動が好きな子も苦手な子も。運動会へ向けて胸が高まる絵本12選
10月はスポーツの秋、運動会シーズンがやってきます。運動会の日が近づいてくると、運動が好きな子も苦手な子も、ちょっとソワソワと落ち着かない気持ちになっているかもしれません。そんな運動会への気持ちを盛り上げたり、不安な気持ちは少しでもやわらげるような12冊の絵本を紹介します。
運動会に向けてワクワクを高める絵本
運動会の緊張感やワクワク感は、いくつになっても特別なもの。そんな運動会独特の雰囲気が伝わってくるような、初めての運動会をむかえる子にも読んであげたい絵本です。
パオちゃんのうんどうかい
赤組と白組に分かれて、かけっこ、玉入れ、綱引き、大玉転がし、お昼はみんなで仲良くお弁当。そんなオーソドックスな運動会ですが、見てるとなんだか楽しくなってくる一冊です。
まだ運動会を経験したことのない小さな子どもにも、動物たちが一生懸命に全力で楽しんでいることが伝わるのではないでしょうか。
よーい、ドン
運動会の定番競技が次々に繰り広げられるストーリーですが、なんといっても登場人物が個性的なのが特徴です。
忍者さん、泥棒さん、オバケちゃんなど、面白い登場人物が各ページの見開きいっぱいに描かれた緻密な絵は、大人が見ても楽しめます。主人公のぼくがどこにいるか、さがし絵の要素も入った新感覚な絵本です。
人間以外の世界でも繰り広げられる運動会の絵本
運動会を楽しんでいるのは人間だけではないのかもしれない、と想像力をかき立てられる、魅力的なキャラクターが続々と登場する絵本です。
もりのうんどうかい
動物たちはそれぞれ得意なことや苦手なことがありますが、体の特徴や得意技を活かして、みんなが活躍するストーリーです。あまりなじみのない競技も出てくるので、どんな競技なのかと想像するのも楽しいです。
優しいぞうさんの性格があたたかな色使いで表現され、読み終わったあとは心が温かくなるでしょう。
うんどうかいがはじまった
「くりのきえんのおともだち」シリーズの1冊です。
負けず嫌いのキツネのつねきちは、どうしても勝ちたい一心で、ルールを無視したりわがまま放題に振る舞ってしまいます。このストーリーを通して、お友だちの気持ちを考えること、ルールを守ることがとても大切なことだと、子どもの心にもスッと入ってくるかもしれません。
むしたちのうんどうかい
子どもが好きなチョウチョやダンゴムシから、大人でも知らないようなたくさんの虫が登場する絵本です。
運動会では虫たちが、自分の特性を生かして活躍する様子がわかりやすく描かれていて、虫が好きな子はもちろん苦手な子も、関心を持つこと間違いなしの一冊です。ユーモラスに描かれた虫たちの表情も、楽しい気持ちにさせてくれます。
だいぶつさまのうんどうかい
千手観音や大仏などの仏像たちが運動会をする斬新なストーリーです。仏像たちは感情豊かな親しみやすいキャラクターで、大人も子どもついつい笑ってしまいます。
著者の中川学さんは、イラストレーターであり浄土宗西山禅林寺派の僧侶。宗教や神仏を子どもに教えるのは簡単なことではありませんが、この絵本をきっかけに興味を持つ子どももいるかもしれません。
運動が苦手な子どもを勇気づける絵本
運動が苦手な子の中には、運動会が近づくにつれて憂鬱な気持ちになる子もいるでしょう。そんな子にも運動することの楽しさややり切ることの達成感を伝えることで、勇気が出てくるかもしれません。
はしれ、ゴールのむこうまで
「入学式」「授業参観」「遠足」「進級」など、小学1年生の学校生活を通して心と体が成長するテーマがセレクトされている「いちねんせいの1年間」シリーズの1冊です。
走るのが苦手な主人公の男の子のために校長先生が奮闘し、ゴールを走り抜ける爽快感を伝えます。順位だけが全てではなく、一生懸命に走り切る喜びを感じることができるのではないでしょうか。
ジャッキーのうんどうかい
11ぴきのお兄ちゃんくまと、12番目の妹のジャッキーが仲良く暮らす「くまのがっこう」シリーズの1冊。
一番小さいジャッキーは、何をやってもお兄ちゃんたちに勝てませんが、「かけっこならもしかしたら勝てるかもしれない」と一生懸命に練習します。小さいからと諦めずに頑張る姿は、大人も子どもも応援したくなることでしょう。
うんどうかいがなんだ!
運動が苦手な子は、「運動会の日に雨が降ったらいいのに」「いっそ風邪をひいたら休めるのに」と考えることもあるでしょう。
頑張ってもうまくいかなかったり、バカにされたり、運動会は楽しいだけではないかもしれませんが、この絵本のあとがきには「悔しい気持ちは心の財産である」と書かれています。悔しい気持ちを励まして、頑張るみんなにエールを送る絵本です。
あかんくない
マイペースな主人公あっくんは何をやってもゆっくりで「あかん、あかん」と言われてしまいます。そんなあっくんに優しく寄り添うお母さん、お友だちのきれいな心に胸が熱くなるストーリーです。
この絵本のように、色々なことが上手にできなかったり、成長がゆっくりな子にも「あかんくないよ、大丈夫だよ」と言ってあげられるとよいですよね。
みんなで力を合わせることを学ぶ絵本
走るのが速い子もいれば遅い子もいるし、運動会には勝ち負けがつきものですが、大切なことはそれだけではありません。みんなで力を合わせることによって、得られるものが沢山あることを教えてくれる絵本です。
とんぼのうんどうかい
とんぼたちはかけっこや綱引きなど運動会を楽しく過ごしますが、帰り道にはギャングこうもりが現れ、ハラハラドキドキのストーリー。運動会での体験をヒントにみんなで協力してギャングこうもりに立ち向かう姿には、ついつい引き込まれます。
どこか懐かしいような日本の風景描写が美しく、派手さはないけれど心に残る一冊です。
ねずみくんのうんどうかい
「ねずみくんの絵本」シリーズの最新刊で、イソップ童話でおなじみの「うさぎとかめ」をモチーフにしたお話です。
今回はチーム戦で競争することになったうさぎチームとかめチーム、どちらが勝つのかわくわくドキドキ。最終的には、競走もいいけれど仲良くするのが一番だねと優しい気持ちになるでしょう。
<執筆>KIDSNA編集部