私立最難関の早稲田でこのレベルか…「推薦と総合型選抜」が激増した大学で行われている"無意味な講義"

私立最難関の早稲田でこのレベルか…「推薦と総合型選抜」が激増した大学で行われている"無意味な講義"

高学歴な教員が想定するレベルに学生が達していない

今、大学ではどんな教育が行われているのか。43歳で早稲田大学教育学部に入学し直した予備校講師の伊藤賀一さんは「一般選抜の割合が減ったことで、教員と学生の間で想定する前提知識のレベルにミスマッチが起きている。そのせいで無意味なグループワークが多発しているのが実情だ」という――。 ※本稿は、伊藤賀一『もっと学びたい!と大人になって思ったら』(ちくまプリマー新書)の一部を再編集したものです。

社会人入学してわかった大学教育の問題点

大学に再入学してわかったこと。これは即答できます。第一に、とくに1・2年時の一般教養課程や教職課程で、何人かを適当に組ませて行われている対話型主体的学習の空虚さです。近ごろは、中等教育段階でもやたらに流行っていますが、ぼくは大学での経験から各所で「前提知識のないグループワークなど人生の無駄遣い」と公言しています。

そもそも一方通行型の講義なら1分もあれば論理立てて教えられる結論を、だらだらと1時間話し合って、妙なところに着地させるくらいなら、遊んでいたほうがマシです。

また、グループ内に中高一貫校などで場慣れした「デキる」学生がいることもあり、グループの他学生からはありがたがられるかもしれませんが、その人がドヤ顔で語る意見を聞いて、それを丸パクリでコメントペーパーに書いて終わり、というのはいかがなものかと思います。グループワークが個人の意見拝聴会に終始してしまってはあまりに意味がないでしょう。

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2025.09.08

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