職場の「無礼な人」に「怒り」で応戦するのは絶対ダメ…そのとき賢い人がやっている"礼儀正しい対応"
無礼な人より一段も二段も三段も高いステージに立つ
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身近に無礼な人がいたらどう対応するべきか。プロ司会者で作家の鹿島しのぶさんは「無礼な人に遭遇したとき、怒りを爆発させて同じ土俵に上がるのが一番損な選択だ。『相手が気を悪くしたらどうしよう』と一切悩まずに、どんなことをいわれても聞き流して、なるべく距離をおいて深く関わらないようにするといい」という――。 ※本稿は、鹿島しのぶ『ワンランク上のおとなの礼儀』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「無礼」に「怒り」で応えたら負け
残念なことに、世の中には無礼な人があちこちに存在しています。
会社はもちろん、交友関係のなかにも、あるいは地域のコミュニティのなかにもいるでしょう。
そういう人は、人のことを無視したり、バカにしたような態度を取ったり、ひどいときには仲間外れにしようとしたりします。
でも、それにいちいち腹を立てていてはいけません。そんな人と出会ったとき、怒りを爆発させるようなことは絶対に避けるべき。同じ土俵に上がってしまったら、ストレスが増大するばかりですし、いい争ったりしたら、自分も同類と見られかねません。
そこでどう対処すればいいかも大きな問題となります。
無礼なふるまいの人に出会ったとき、いろいろといいたいことはあっても、まずは静観することです。怒りに怒りで応えたら火に油を注ぐようなもの。事態は悪い方向に進むばかりです。
無礼な人に対しては、どんなことをいわれても「聞き流す」こと。そんな冷静な行動を必ず見ている人がいます。客観的な立場で見ていると、どちらに非があるかは一目瞭然です。
相手に意見を求められたり、反論したりする必要があると感じたら、冷静に主張すること。あくまでも冷静に。どんなに腹を立てても感情的になるのは禁物です。
人を見下すことで優越感を得ている人や、こちらの意見など聞き入れず、自分の言い分は正しいと信じ切っている人と遭遇したら、「君子危うきに近寄らず」で、なるべく距離をおいて深く関わらないようにするといいでしょう。
「相手が気を悪くしたらどうしよう」と悩む必要はありません。平気で無礼なことをする人は、自分の言動によって相手が不快に思っていたり、悲しい気分になっていたりするということに考えが至らない一方で、まわりの人の言動には無頓着であまり意識もしていないものです。そのため、距離をおかれていることにも気づかないのです。
いずれにしても、無礼な人に遭遇したとき、怒りを爆発させて同じ土俵に上がるのが一番損な選択です。
自分の感情をコントロールし、礼儀正しく対応し、無礼な人より一段も二段も三段も高いステージに立つ。それを目指しましょう。