だからお金を使わないケチな人は人生の質がダダ下がる…お金に愛されない人の6文字の口癖
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人生を豊かにするお金の扱い方は何か。禅僧の枡野俊明さんは「倹約とケチを仏教の観点から見ると、倹約は『正しいお金の使い方』であり、ケチは『執着に基づく行動』と考えられる。仏教では人間を苦しめる根元的な悪徳として三毒がある。お金に関する戒めもあり、これらを胆に銘じ適切にお金を得て使うように心がけるといい」という――。 ※本稿は、枡野俊明『「し過ぎない」練習』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
ケチと倹約家の決定的な違い
お金に関して、節約は良いこととされるいっぽうで、ケチケチした人はどこか嫌われる傾向にあります。とくに「あの人は、お金持ちのくせにケチだ」というような批判をよく耳にします。
「節約」と「ケチ」の違いを理解すると、お金の上手な扱い方や、お金と仲よくなって心豊かに生きるヒントが見えてきます。
倹約家とケチの違いはどこにあるのか――。
倹約家とは、ムダを省きつつ、必要なものにはお金を惜しみなく使う人のことです。
倹約家にとって節約は、より良い人生を送るための手段であり、その背景には目的意識があります。お金を効率的に使い、ムダ遣いや浪費をしません。
たとえば日々の食費を節約するいっぽうで、家族や友人との特別な日には十分にお金をかけて食事を楽しむのが倹約家です。また、長持ちする高品質なものを選択するというように、結果的にコストパフォーマンスを優先する傾向にあります。
いっぽうでケチとは、お金を使うことを極度に嫌がり、必要な支出すら避ける人です。すぐに「もったいない」と言い、損得勘定でものごとを考えます。