子供の習い事にどこまでお金をかけるか…お金の専門家が自分の子に多額の投資をしてたどり着いた納得の答え
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小さいうちに習い事を始めれば、才能や適性を見つけられるかもしれない。そう考えると、子供の習い事は減らせなくなってしまう。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんは「私にも経験があるが、本当にお金をかけるべきはそこではない」という――。 ※本稿は、井戸美枝『知らないと増えない、もらえない 妻のお金 新ルール』(講談社)の一部を再編集したものです。
教育費の「平均1000万円」は参考にならない
Q 子供の教育費、いくら貯めればいいですか?
A 「普通」がないのが教育費。シミュレーションしてみましょう
子供ひとり育てるための費用は、平均で1000万円などといわれますが、これほど“平均”が参考にならないものもないでしょう。通う学校だけではなく、塾、習い事、部活、留学など、さまざまな出費があり、総額いくらになるかは、家庭の方針や子供の進む道によってあまりにも違うからです。
お金をかけようと思えば際限なくかけられますし、節約しようとすると子供の選択肢を狭めてしまうことにも。親としては悩みどころですが、いずれにしても、大学入学時に向けて、産まれた瞬間から計画的にお金を貯めることがポイントです。
一方で、介護費や老後資金とは違い、教育費は、「どのタイミングで」「どのくらいのお金が」かかるかをある程度、想定できるのがいいところ。貯蓄計画のロードマップを描きやすいのです。
ぜひ一度、幼少期から大学を卒業するまでの進路を想像して、費用を書き出してみましょう。
出典=井戸美枝『知らないと増えない、もらえない 妻のお金 新ルール』(講談社)