「アナウンサー調整してみます」中居正広とB氏が悪用…報告書が暴いたフジのおぞましい「接待システム」全容

「アナウンサー調整してみます」中居正広とB氏が悪用…報告書が暴いたフジのおぞましい「接待システム」全容

3月31日、フジテレビで、中居正広氏による性加害問題について第三者委員会が調査報告をした。会見に出席したジャーナリストの柴田優呼さんは「400ページ近い報告書を読むと、単なる性暴力事件ではなく、フジテレビの社内にそれを引き起こす男性優位構造があったことがよくわかる」という――。

被害者の女性アナウンサーが追い込まれた「圧迫環境」

フジテレビと親会社(FMH)が設置した第三者委員会が3月31日、調査報告書を発表。これまで中居正広氏の「女性トラブル」という言い方で曖昧にされてきた内容を、「業務の延長線上における性暴力」とはっきり位置付けた。総計400ページに及ぶ調査報告書が明らかにしたのは、単に中居氏の事件の経緯だけでなく、セクシャルハラスメントが蔓延する同社の企業風土の実態についてだ。中でも、セクハラの対象にされやすい女性アナウンサーが置かれている過酷な状況が浮き彫りになっており、今回の事件が起きた背景がうかがえる。

フジテレビのアナウンサーだった被害女性が直面した環境とは、どのようなものだったのだろうか。調査報告書の記述をもとに見ていこう。

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B氏が女性を連れて行った会で中居氏と電話番号を交換

1)セクハラを受けるリスクのある会合に参加を求められる

第一に、セクハラを受けるリスクのある会合に参加を求められる環境だった、ということがある。順を追って説明しよう。

被害女性は編成幹部B氏に誘われ、外資系ホテルのスイートルームであった中居氏らタレントとの会合(2021年12月開催)や、中居氏所有のマンションであったBBQ(バーベキュー)の会(2023年5月開催)に参加している。参加者の中にはこの時、性的な会話があったと言う者もいれば、なかったと言う者もいて、判然としない。ただそのように、セクハラとなるような話が行われるリスクがある場と言うことはできるだろう。

会合終了後、中居氏、B氏、被害女性の3人がすし店で食事をした際、被害女性はB氏から「(2人は) つきあっちゃえばいい」と言われたという (B氏は記憶にないが、発言した可能性はあると言う)。今の社会常識からすると、職場の上の立場の者が下の立場の者に対して (逆もそうだが)、こうした私生活に踏み込む発言をすること自体、問題になるような話だ。

この会合はどのような性格のものだったのか。被害女性はBBQの会に向かう途中、「仕事にプラスになる」とB氏から言われたという。つまり彼らは業務の一環として捉えていたということになる。なのに、こうしてプライベートな領域まで踏み込まれることが自然に行われている。被害女性はこの日、中居氏に求められて携帯電話の番号も交換したという。これで個人的なコンタクトができて、後日、中居氏が被害女性を誘い出して性暴力行為をするのに利用されている。

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2025.04.10

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