「具体的に言ってもらえないと動けません」舐めプな今どき部下を黙らせた氷河期上司の必殺"1枚資料"
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主体性に欠ける部下にはどう指導すべきか。新刊『「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる』を上梓した浅田すぐる氏は「私のような氷河期世代は“自分で考えろ”と一蹴されてきたが、時代は変わった。今の若手には紙に書いてみせてコミュニケーションするのがいい」という――。
「とりあえず」でも入社するしかない時代
私は氷河期世代です。就職活動をしていたのは2004年。就職氷河期の“末期”で、今となっては「かなり状況が改善されていた時期」という総括になっているようですが、当時、もちろん当事者にそのような認識はありません。
いつ終わるともわからない「超買い手市場」の中で必死に、説明会に参加したり、エントリーシートを書いたり、面接に臨んだりしていました。それでも案の定まったく内定はもらえず、就活本を買い漁っては、連日徹夜「自己分析」に明け暮れていました。
一社でもどうにか内定がもらえたら、たとえそこがブラック企業だったとしても(そういった言葉自体まだありませんでしたが)、とりあえず入社するしかない……。
そんな時代だったと、今でも鮮明に記憶しています。
バブル上司の「ざっくりアドバイス」に困惑
加えて、当時多くの会社では新人教育の環境も整っていませんでした。新人の採用自体を抑制していたのですから、当然です。
同年代の友人や知人と話していると、「研修的なものはほとんどなかったよ」「OJTなんて言葉、うちの会社では見聞きしたことないよ」といった話ばかり……。
私は現在、社会人向けに教育事業を営んでいますが、氷河期世代の受講者さんたちから同じような話を何度もうかがってきました。
1つ、実際に受講者さんから聞いた体験談をシェアします。
入社後すぐ営業に配属されたAさんは、最初の数週間だけ先輩社員と同行していたそうです。ただ、その間に具体的な指導はほとんどなし。
直属の上司は“イケイケドンドン”のバブル世代で、相談しても「お客様目線でやっていけば大丈夫」「視野を広げて全体像を俯瞰してみれば、しだいにわかってくるよ」「とにかく自分なりによく考えてみろ」等々の曖昧なアドバイスが返ってくるばかり。
すぐに行動に移せるようなものはなく、まったく参考になりませんでした。