「みんなと仲良く」は大間違い… 職場にいる苦手な人を遠ざけるのに驚くほど効く「ペン1本」の使い方
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不機嫌な人の対応に消耗しないためにはどうすればよいのか。HSP専門カウンセラーの武田友紀さんは「なんとかしなければと配慮すればするほど、相手は寄りかかってくる。相手の感情に巻き込まれて消耗しないよう、『境界線』を引くとよい」という――。 ※本稿は、武田友紀著『イラスト版「繊細さん」の本 人間関係も仕事もラクになる方法、集めました』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
不機嫌な人に手厚く対応してしまう
「職場に不機嫌な人がいて、同じ空間にいるだけでぐったりする」
「キツイ言い方をされたり、八つ当たりされやすい」
こうした悩みを抱える「繊細さん」はたくさんいます。
「繊細さん」は、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person、とても敏感な人)のことで、日本人に親しみやすいようにそう呼んでいます。
繊細さんは、まわりの人の感情に気づくからこそ、なんとかしなければと「明るく声をかける」「不機嫌な相手ほど手厚く対応する」といった行動をとりやすいです。
でも実は、そうやって対応すればするほど、相手は繊細さんに寄りかかります。「私の機嫌をあなたがなんとかしてよ!」とばかりに、些細なことに文句を言ったり、八つ当たりしたり。
相手に配慮するという繊細さんの長所が、不機嫌な相手に対しては裏目に出てしまうのです。そのための対処をお教えしていきます。
「この人機嫌悪いなー」と思って、放っておく
その人の機嫌は、その人のもの。誰かが立て直し続けることはできません。心理的に距離をとって、「ふーん」ぐらいに思っておきましょう。
物理的な距離をとる
お手洗いに立つ、他の場所で作業するなど、できるだけ相手から離れたほうが心穏やかに過ごせます。家族の機嫌が悪いときは、お散歩や買い物などで外出してしまいましょう。
相手ではなく自分をケアする
相手にかまうのをやめて、自分が受けたダメージを癒やしましょう。穏やかな人と話す、ハンドクリームを塗るなど自分が落ち着ける方法でOKです。
相手の悲しみや怒りにぐったり…
「人といると疲れます。特にガツガツしたタイプの人と話すと、エネルギーを浴あびてしまうというか、消耗してしまう」
繊細さんは、相手の表情や声のトーンなど、非言語の情報も細やかにキャッチするため、長時間相手の話を聞き続けると刺激過多になりがちです。また、自分に向けられたものではなくても、相手の悲しみや怒りを感じてぐったりすることも。
相手の感情に巻き込まれないよう、「境界線」を引きましょう。「境界線の向こうは、相手の領域。私の担当ではない」とはっきりさせることで、自分を守れます。