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パパっこになるのはなぜ?母親の愛情不足は関係あるのか。パパっこ育児のメリット
「生まれてからずっとママが大好きだったのに、イヤイヤ期になってから急にパパに懐いて寂しい」「ママが好きなのは嬉しいけれど、少しはパパと過ごして息抜きさせてほしい」。どちらの意見も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回の記事では、パパっこ育児のメリットや、ママの気持ちの持ち方などを、ママたちの体験談と合わせて紹介します。
パパっことは?
パパっことは子どもがパパのことが大好きで、遊びやお世話も「ママよりもパパがいい」という状態のときに使われている言葉です。
生まれたときからママといっしょの時間が長く「ママが大好き」と育ってきたから、子どもが離れてしまったようで悲しい気持ちになるママもいれば、あえてパパっこになるように工夫をしているママもいるようです。
パパっこになるのと、ママの愛情不足は関係ない
赤ちゃんがパパっこになると、「ママの愛情不足なのかな」「家庭環境に問題があるのかな」と悩んでしまうママもいるかもしれません。しかし、パパっこになるのはママの愛情不足や家庭環境の影響ではないようです。
パパっこになる理由として考えられるのは、パパの遊び方や役割などがあるようです。パパっこになる理由をママたちに聞いてみました。
30代ママ
40代ママ
パパの方が家で子どもと一緒に過ごす時間が短く、子どもに対して𠮟ったりすることが少ないからパパっこになるのではないかと思います。我が家も私の方が子どもを叱ることが多く、パパは包容力があって子どもをよく褒めています。パパの方に行ってしまうと寂しく感じることもありましたが、今は夫婦のバランスがとれていると思っています。
パパとしかできないダイナミックな遊び方や包容力のあるおおらかな接し方が、パパっこになる理由ではないかと考えているママもいるようです。
パパっこになるきっかけ
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子どもがパパっこになるきっかけは人それぞれで、パパっこを経験したママからもさまざまな意見がありました。
「ママに対しては自分から行かなくても、食事やオムツ替えなどのお世話をはじめ、ママのほうから来てくれるからパパっこになるのではないか」ではないかという意見が多いようです。ママとの関係に対してはいつもいっしょにいてくれる安心感があるため、パパに興味がうつることがあるかもしれません。
親子といえども人間なので、相性の良し悪しはありますし、「人の区別がつく月齢になってから、ずっとパパっこ」という子どもも中にはいるでしょう。そのようなケースでも、あくまで相性の問題でママの愛情不足や家庭環境の影響ではないので、悲観的になることはありません。
パパっこ育児のメリット
ママの注意を聞かない時、パパから話してもらえる
長い時間をいっしょに過ごすママだからこそ、子どもが大きくなるにつれ注意をしても聞いてもらえない、叱っても伝わらない、という家庭もあるでしょう。
そんなとき、「パパの言うことは絶対に聞く子」に育っているとよいですよね。普段のしつけはママがメインで行うけれど、どうしても言うことを聞かないときはパパの出番という家庭も少なくないようです。
パパが自発的に育児に参加してくれるようになる
パパも子どもから好かれることが嬉しいので、パパっこになればなるほど積極的に子育てに参加し、いっしょに楽しんでくれるようになるケースがあるようです。
ママが息抜きをできる
子どもが「ママじゃないとイヤだ」とパパを拒否してしまう状態では、ママは落ち着いて休む暇もないですよね。子どもがパパっこになることで、安心して預けられたり、ママが自分の時間を持てるようになったという意見が多いです。
パパっこにしたい時は?
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では、ママやパパがどのように接したら子どもはパパっこになりやすいのでしょうか。
パパを邪険に扱わない
子どもにとって一番身近な存在であるママがパパのことを邪険に扱っていたら、子どももそれを真似してしまうかもしれません。子どもをパパっこにしたいときは夫婦仲も意識してみるといいでしょう。
子どもの前ではできるだけパパのことを大切な存在として接しましょう。日頃から子育てのことをパパと共有して、夫婦仲を良好にしておくのもポイントかもしれません。
子どもの前でパパを褒める
多くの家庭では、パパのほうが家に帰る時間が遅かったり、子どもと家でいっしょに過ごす時間が短いですよね。そのため、パパがいない時でも積極的にパパを話題に出すことで、パパへの愛着が高まるかもしれません。
「パパ早く帰って来て欲しいね」「パパは今日もお仕事頑張ってるみたいだね!」などこまめにパパの話題を出したり、「ママはパパが大好きなんだよ」とインプットすることで、会っていない間にもパパのことが好きになることもあるようです。
積極的にパパが抱っこするようにする
「パパのほうが力持ち」などを理由に、パパに子どもを抱っこしてもらう機会を増やすとよいでしょう。身体の大きなパパのほうが抱っこの体勢も安定することもあり、抱っこされているうちに、パパに対する安心感が芽生えることも多いようです。
はじめはパパの抱っこを赤ちゃんが拒否することもあるかもしれませんが、根気強くパパに抱っこをしてもらうといいかもしれません。
遊ぶのはパパが担当する
子どもが赤ちゃんのうちは、どう接したらよいのか分からないパパも多いようです。しかし、子どもが走れるくらいの年齢になると、遊びの種類も増え、いっしょに遊ぶことが楽しくなるでしょう。最初はママもいっしょに遊び、だんだんとパパと子どもだけの機会を増やしていくとよいかもしれません。
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お互いが歩み寄るサポートをする
パパに対しては「〇〇が、パパとお風呂に入ってとっても楽しかったと言ってたよ」など少し大げさに伝え、子どもに対しては「ママよりパパとお風呂に入ると楽しかったでしょ!」と気持ちを盛り上げるのもよいでしょう。
パパと子どもが接するタイミングを意図的に増やすことで、だんだんと歩み寄ることができるようです。
パパっこ家庭のママの気持ちの持ち方
パパっこ育児にはメリットがある一方で、あからさまに「ママよりもパパが好き」という態度をとられた場合、やはり戸惑いや切ない気持ちを持ってしまうママは少なくないでしょう。どのようにして気持ちを保つとよいでしょうか。
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一過性ブームだと考える
「ママよりパパが大好きなのは、一過性のブームだと捉えるようにしていた」というママもいるようです。子どもの気持ちは変わりやすいもの。深く考えずに、「子どもの中でパパがブームなんだな」と軽く捉えると気持ちがラクになるかもしれません。
イヤイヤ期などは、一時的にパパっこになる子どももいるようです。
自分のご褒美タイムだと捉える
子どもがパパと遊んでいるときは、自分だけの時間を過ごせるチャンスと捉えてみるのもよいでしょう。ママが楽しそうに過ごしていると、気になって子どもが近づいてくるかもしれません。
子どもの成長だと考える
子どもは生まれてからママと過ごす時間が長いですが、いつかは親元を離れるときがやってきます。ママから離れてパパっこになるのも成長の第一歩と考えるとよいかもしれません。
パパっこにまつわる体験談
パパっこにまつわるママたちの体験談を集めてみました。
30代ママ
6歳の長男は普段はママっ子ですが、遊ぶのはパパとのほうが楽しいようで、遊びたいときはパパっこになりますね。恐竜やヒーロー、釣りなど、趣味が合うことも大きいかもしれません。
また両親どちらかが子どものことを叱ったときは、もう一方がフォローにまわるという暗黙のルールがあるので、私が子どものことを叱ったあとはパパの近くにいく、という感じで状況に応じて関係が変わりますね。
iStock.com/:recep-bg
20代ママ
3歳の長女は普段はママっ子ですが、場面によってパパっこになるような感じです。お風呂と寝かしつけはパパが得意なので「パパのほうがいい」と泣いてねだることがよくありますが、歯みがきやトイレ、抱っこは私にねだってきます。
ずっとママっ子だったので「パパのほうがいい」と初めて言われたときは、愛情不足なのかと気にしたり、寂しい気持ちになりましたが、今は「上手に使い分けてるな(笑)」と思いながら見ています。
30代ママ
我が家の子ども三人は基本はママっ子ですが、遊びのシーンでは夫が活躍していますね。ゲーム、スポーツは私では教えられないことが多く、夫の力を借りてます。夫婦間でもうまく役割分担ができているので、ずっと「ママがいい」と言われるよりラクだなと感じています。
周りの家庭を見ていると、いつもパパと子どもだけでお出かけしてる家庭が最近は増えていますね。
パパっこをプラスに捉え、笑顔で子育てを
iStock.com/Rawpixel
今回の記事では、パパっこ育児のメリットや、ママの気持ちの持ち方などを、ママたちの体験談と合わせて紹介しました。
イヤイヤ期などで、一時的にママとの関係性が変わってパパっこになることもあるかもしれません。
子どもがパパっこになることに対し、ママの捉え方はさまざまなようです。子どもがパパっこになるのは家庭環境の影響などではなく、いつもいっしょにいるママへの安心感や子どもの成長によるものだと、気楽に受け止めるとよいかもしれません。
パパっこになることをママがプラスに捉えて笑顔でいることが、子どもにとっても一番うれしいことでしょう。夫婦でパパっこ育児について、話し合ってみるといいかもしれません。
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息子が赤ちゃんの頃からパパっこなのは、パパならではの遊び方だと感じています。パパと遊ぶときは体を大きく使ってダイナミックに遊べるので、とても楽しそうにしています。