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1歳半の子が物を投げるのはどのようなとき?保護者が考える理由と対応例
癇癪を起こしたときの子どもへの対処法
1歳児が物を投げる行動に戸惑う保護者は少なくないでしょう。この年齢では、自己表現の方法が限られており、感情が言葉でうまく伝えられないため、物を投げる行動が目立つことがあるようです。今回の記事では、1歳半の子がどのようなシチュエーションで物を投げてしまうのか、また、その理由とママたちが考えるピンチサインについて、さらには子育ての中で実際に取られている対処法について、体験談を交えてご紹介します。
物を投げるなど1歳半の癇癪に関する悩み
1歳児の子育てをしていると、子どもが気に入らない・思い通りにならないと物を投げるといった行動が心配な保護者もいるかもしれません。なかには、子どもがなぜそのような行動をとるのか理解できず、対応に困って疲れきってしまったという方もいるのではないでしょうか。
1歳の子どもたちが物を投げるシーンや投げるもの、保護者が感じている原因、実際に物を投げたときにはどのように対処しているのかなどについて体験談をご紹介します。
1歳半の子どもが物を投げるシーン
1歳半の子が物を投げる場面についてまとめました。子育ての中で頻繁に見られるこれらの行動は、自己表現の一環であるという見方もあるようです。保護者の体験談からどんなシーンで物を投げることが多いのか見ていきましょう。
遊んでいるとき
40代ママ
30代ママ
遊んでいるとき、特に積み木やぬいぐるみなどのおもちゃで遊んでいる最中に、急に投げるのが楽しくなってしまったのか、手もとのものを投げて遊ぶことがあります。兄妹や友だちと遊んでいるときによく起こるので、人と遊ぶことに飽きてしまって、自分なりに楽しんでいる行動のようですが、対応に困るのが正直な気持ちです。
遊びの中で自己表現がうまくできないと、これらの行動が顕著に現れることがあるようです。
遊んでいて自分の思い通りにいかないときに、物を投げるなどの行動が見られるという声がありました。遊んでいると楽しくなって物を投げることがあり、周囲の子どもにケガをさせないか心配な方もいるようです。
子育て中に見られるこのような行動は、1歳半の子が感情を言葉で表現できないため、物を投げることが一つのコミュニケーション手段や自己表現の一環として現れるという考え方もあるようです。
食事のとき
20代ママ
1歳2カ月の息子は「ごちそうさま」が大嫌いで、毎食ごはんを食べ終わると泣きわめいてお皿を投げることがあります。3回の食事では量が足りていないのかと思い、おやつも増やしましたが、それでも癇癪を起こすことがあるので、これが習慣化してしまわないか気になります。
30代ママ
娘は食事中、私の持っているお箸やお皿が気になるようで触りたがります。持つと危ないと思い渡さないでいると、怒ってお皿や食べ物を投げるので困っています。
遊びの中で自己表現がうまくできないと、これらの行動が顕著に現れることがあるようです。
遊んでいて自分の思い通りにいかないときに、物を投げるなどの行動が見られるという声がありました。遊んでいると楽しくなって物を投げることがあり、周囲の子どもにケガをさせないか心配な方もいるようです。
子育て中に見られるこのような行動は、1歳半の子が感情を言葉で表現できないため、物を投げることが一つのコミュニケーション手段や自己表現の一環として現れるという考え方もあるようです。
外出先、公共の場で
40代ママ
1歳の息子はいろいろな物に興味をもって触ってみたい時期のようです。スーパーやデパートなどで気になるものがあるとすぐ手にとってしまうので、売り場に戻そうとすると泣きわめいて投げてしまうことも。床に投げつけたぬいぐるみを仕方なく購入したことがあります。最近はショッピングに出かけるだけで疲れてしまいます。
20代ママ
児童館で新しいおもちゃを見ると、少し遊んですぐ投げてしまう娘。近くで遊んでいるよその子にあたってしまったときは自分があわてて平謝りしましたが、娘には口で言っても伝わらず、とても困りました。
買い物をしているときに、1歳の子どもが思い通りにいかず手にしたものを投げてしまうという声がありました。ほかにも、児童館や図書館でおもちゃや本を投げようとしたことがあり、周囲の子どもにあたらないかや、壊してしまうのではないか心配だという声も聞かれました。
保護者が考える1歳半の子が物を投げる理由
1歳の子どもが物を投げるのにはどのような理由があると保護者は考えているのでしょうか。
ママの反応を見たい
40代ママ
私が夕食の準備中などで忙しくてかまってあげられないと、物を投げてくるときがあります。1歳の息子は甘えん坊なので「もっと遊んで!」という気持ちの表れではないかと思っています。
1歳半の子どもが物を投げるのは、ママに注目して欲しいからではないかと考えている保護者がいました。物を投げることで子どもなりに一生懸命アピールしているのかもしれませんね。
言葉で伝えられないため
30代ママ
1歳半の娘は、気に入らないことがあると大声を出して物を投げることがあります。前後の行動から何が嫌なのか推測できることもありますが、ほとんどは気に入らないものや対処法がわからず、本人ももどかしく感じているのではないかと感じています。
1歳半の子ども自身も何が気に入らないのか、どうしてよいかわからず、言葉で表すこともできないので物を投げるのではないかと考えているママがいました。機嫌よく遊んでいると思ったら突然物を投げることがあり、よく見ていると眠くなっていることを言葉で伝えられずに物を投げるようだと気づいたとの声がありました。
癇癪
30代ママ
1歳半の娘は、おもちゃがうまく動かないとすぐにイライラして物を投げてしまいます。特にブロックを積み上げる遊びのときに、自分が思い描いていた形が作れないと、怒っておもちゃを投げることが多いです。まだ言葉が十分に発達していないので、自分の気持ちをうまく伝えられないことがストレスになっているのだと思います。
1歳半の子どもは、まだ言葉で自分の感情や欲求をうまく伝えることができないため、フラストレーションが溜まり癇癪を起こしやすいようです。物を投げる行動は、このようなフラストレーションの一つの表現方法です。子どもが何を伝えたいのかを理解するのは難しいかもしれませんが、親が子どもの行動や状況をよく観察し、何に対してイライラしているのかをつかめるとよいかもしれません。
注意引き
30代ママ
私が電話をしているときや家事に集中しているときに限って、手元にあるおもちゃやスプーンを投げる1歳半の息子。いつもは私が遊んであげる時間を楽しんでいるので、その時間が少なくなると不満を感じているのかなと思います。そんなときは、少しだけでも相手をしてあげると落ち着くことが多いです。
1歳半の子どもが物を投げるのは、周囲の注目を引きたいための行動としても現れるようです。特に普段の生活の中で、親との触れ合いを大切に感じている子どもは、親が自分から離れるような状況に不安や寂しさを感じるのかもしれません。物を投げる行動は、子どもが自分に注目を集めたい、構ってほしいというメッセージと考える保護者もいました。
兄妹けんかの一環
30代ママ
3歳の兄と遊ぶときに、1歳半の妹が癇癪を起こして物を投げてしまうことがよくあります。気がつくと兄妹けんかになっていることが多いので、兄が成長してくれるのを期待していますが、今のところはなかなか目が離せません。
歳が近い兄妹で遊んでいると、1歳半の頃の子はどうしても癇癪をおこしてしまうことも多いかもしれません。遊びたいこと見たい動画などの食い違い、おもちゃの取り合いなどで、上の子に向けて下の子が物を投げたり叩いたりしてしまうことがあるようです。
1歳半の子が投げるもの
1歳半の子が特定の物を投げるとき、その背景には何かしらの理由が隠されているかもしれません。自己表現の一環として、特定のシチュエーションにおいて物を投げることで、子自身が感じている感情や欲求が読みとれるかもしれません。ここでは、保護者の声からそのヒントを探ってみましょう。
積み木
30代ママ
1歳半の息子は、遊んでいるときにうまく積み木が積みあがらないと、すぐにそれを投げてしまいます。何度も積み重ねに挑戦していたので、できないことへの苛立ちが理由のようです。
積み木や他のおもちゃを投げるとき、それは子どもが挑戦している最中に感じるフラストレーションや、自分の期待通りにいかないことへの苛立ちの表れかもしれません。このようなときは、大人がそばで言葉をかけ、子どもの挑戦をサポートしてあげられるとよいでしょう。また、柔らかい素材の積み木を購入してあぶなくないようにしたという声もありました。
ぬいぐるみ
20代ママ
1歳半の娘がお気に入りのぬいぐるみを投げるときは、たいていお昼寝前です。疲れが溜まっていて、眠くなるといつもいっしょに寝ているうさぎのぬいぐるみを投げる癖があることが分かってきました。
枕やぬいぐるみなど、就寝グッズを投げる行動には、疲れや眠気が関係していることもあるようです。これは、眠いことを伝える自己表現やピンチサインの一端とも捉えることができるでしょう。早めに対応してお昼寝などの対応をしてあげましょう。
おままごとセット
20代ママ
お店屋さんごっこで遊んでいたら、1歳半の息子が使っていたおままごとセットのお皿を投げてぐずり出すことがありました。どうやら、私が思うように遊んでくれなかったことに腹を立てたようです。
おままごとセットなど使っている細かいおもちゃを投げる行動は、子が大人の反応に不満を感じている場合があるようです。このような場合、言葉でしっかりと自分の気持ちを表現できない年齢なので、投げることでその感情を表そうとしていると考えられます。大人が子の気持ちに寄り添いながら積極的に一緒に遊んであげることで、その行動を和らげることができるかもしれません。
衣服
30代ママ
1歳半の息子が着替えを拒否していたのですが、早く保育園に行かせるために無理やり着替えさせようとした結果、しまいには服を投げだしました。できない気持ちを理解してほしかった行動だったのかもしれません。
着替えやお出かけ、就寝など具体的な行動を拒否している場合は、1歳半の子が自分の気持ちや欲求をうまく伝えられないためにピンチサインとして物を投げてしまうこともあるようです。大人がこのようなサインを早めに察知し、柔軟に対応することで、子どもは安心感を得ることにもつながるようです。このような対応で物を投げることが減ったという、子どもの成長につながる体験談もありました。
物を投げる1歳半の子へのママたちの対処法
1歳半の子が物を投げることに、ママたちはどのような対処法をとっているのか聞いてみました。
子どもの気持ちを受け入れ、一旦落ち着かせる
30代ママ
1歳半の息子が泣いて物を投げたりしたときは、落ち着くように抱きしめています。そして「〇〇したかったんだね」と子どもの気持ちを認めるようにしています。
1歳半の子どもが物を投げるなどしたときに、抱きしめたり気持ちを受け入れることで、子どもの気持ちを言葉と行動で落ち着かせているという声がありました。言葉をかけるときは自分が感情的にならないように、深呼吸をしてから話すようにしている方もいるようです。
投げられた物の声や気持ちを代弁する
40代ママ
1歳半の娘がおもちゃを投げるときは、「おもちゃが痛いって言ってるよ~」と悲しい表情を見せています。私が悲しい表情をすると子どもの手が止まることがあり、成長を感じました。
投げられた物の気持ちを言葉で伝えることで対応しているという声がありました。すぐには理解しなくても、ママが繰り返し言うことで少しずつ伝わるかもしれません。
場所を移動する
20代ママ
子育て支援センターで友だちとおもちゃの取りあいになり、突然お友だちを叩こうとしたことがありました。止めに入ると周りの物を投げ始めたので、一旦支援センターの外に出て、景色を見るようにしたところしばらくすると本人も落ち着いたようです。
外出先で物を投げるなどの様子がみられたときに子どもが落ち着くまで、場所を移動したという声がありました。自宅の場合は、廊下や庭に出て気分を変えるようにしている保護者もいるようです。1歳半の子はまだ言葉で注意することの効果はすぐに見られないため、その場をおさめる対応は保護者の行動としてはよい対処法の一つと言えるでしょう。
いっしょに後片付けする
30代ママ
1歳半の娘が、遊びの中で積み木やおままごとセットを投げて散らかしたときには、必ずいっしょに後片付けするようにしています。そうすることで、投げて終わりではなく、次にやることを習慣化して片付ける行動を身につけてくれるといいなと思っています。
子育てにおいて、投げた後の後片付けを一緒に行うことは、1歳半の子にとっての学びの一環となるかもしれません。子どもが物を投げるという行動がただの自己表現ではなく、次のステップへの移行になるような習慣化を促すことをねらいにしているという声もありました。
1歳児の気持ちに寄り添って対応しよう
1歳半の子どもが物を投げるなどの癇癪は遊んでいるときや食事中、外出中などさまざまなシチュエーションで起こるようです。理由については、子どもが親の反応を見たいから、言葉で伝えられないからなどの考えやそれぞれの家庭ごとの対応が聞かれました。
1歳半の子の物を投げるといった行動には、自己表現やピンチサインとしての役割があることが多いようです。子育ての中でこれらの行動に直面したときは、子の気持ちを受け止め、物の気持ちを代弁する、場所を移動する、後片付けを一緒に行うなどの具体的な対処法を実践するといった声がありました。
子どもの気持ちに寄り添いながら対応を考え、親子でのコミュニケーションを通じて子どもの成長をサポートすることで、よりよい子育ての環境が作れるとよいですね。
娘は思い通りに遊ぶことができないと感じたとき、おもちゃなど手に持っていたものを投げることがあります。子育てセンターなどに出かけたときなどは、物を壊したりお友だちにぶつけたりしないかと気を張って疲れてしまいます。