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生後8カ月の赤ちゃんのタイムスケジュール例。授乳回数、生活リズムを整える手段やポイント
生後8カ月はタイムスケジュールを整えよう
生後8カ月の赤ちゃんの1日の過ごし方について知りたい保護者の方もいるでしょう。今回は生後8カ月の赤ちゃんの1日のタイムスケジュール例や、授乳のタイミング、生活リズムを整える工夫について、子育て中のママやパパが参考になるポイントを、保育士である筆者が保育園勤務の経験をもとに解説します。
生後8カ月の赤ちゃんが過ごす1日の流れとは
毎日少しずつ成長している赤ちゃんは、昼寝や夜の睡眠時間も成長とともに変化しているでしょう。
個人差はありますが、生後8カ月になり赤ちゃんの起きている時間が長くなってきたと感じる保護者もいるかもしれません。ママやパパとして生後8カ月の赤ちゃんにどのような1日を過ごさせてあげればよいのでしょうか。
赤ちゃんが夜に元気に遊んでしまうなど昼夜が逆転している場合は、生活リズムを見直したほうがよいかもしれません。赤ちゃんが夜にしっかり睡眠がとれるように、日中の生活リズムを整えてあげることがポイントでしょう。
赤ちゃんの離乳食やミルクなどの授乳回数、お昼寝や就寝のタイミングを、ママが意識をしながら過ごすとよいかもしれませんね。
生後8カ月の赤ちゃんの生活リズムの変化
生後8カ月になると赤ちゃんの生活にどのような変化があるのでしょうか。生後7カ月までの赤ちゃんに比べると1日の睡眠時間や授乳回数・量など、さまざまなポイントで変化を感じるかもしれません。
生後8カ月の赤ちゃんの生活スケジュールにみられることが多い変化についてお伝えします。
1日の睡眠時間が短くなる
生後8カ月になると夜にまとまった時間連続して眠ることが多くなり、日中の睡眠時間が徐々に減っていく赤ちゃんもいるようです。
昼寝や夜の就寝時間を決めて部屋の明るさを調節するなど、赤ちゃんが夜更かししないでしっかり睡眠がとれるようにしてあげたいですね。
離乳食が1日2回食へ進む
生後8カ月の赤ちゃんは離乳食中期にあたります。この時期に授乳回数やミルクの量を減らしたり、離乳食を1日2回食へと進める赤ちゃんが多いようです。
生後8カ月の赤ちゃんに離乳食を与えるタイミングは、赤ちゃんの様子をみながら1日のうち午前と午後に1回ずつなど時間を決めるとよいでしょう。
また、最初のうちは1回の量も調節しながら見ていきましょう。
授乳回数・ミルクの量が減る
生後8カ月になると離乳食中期で2回食になり離乳食の量が増えるため、授乳回数と量は徐々に減っていく赤ちゃんが多いようです。
厚生労働省の資料によると、母乳やミルクは離乳食の後に与えて、その他の時間に与えるミルクは1日3回程度を目安にする、また母乳は赤ちゃんの飲みたい分だけ与えるとよいとされています。
赤ちゃんの生活リズムが安定してくると、夜中の授乳が減るのにともない、授乳回数や減ミルクの量なども減ってくるかもしれません。
生後8カ月の赤ちゃんの1日のタイムスケジュール例
生後8カ月の赤ちゃんとどのようなスケジュールで1日を過ごせばよいのでしょうか。
筆者が保育士として実施してきた保育園でのタイムスケジュールと、子育て中のママやパパたちに聞いた体験を参考に、生後8カ月の赤ちゃんと家で過ごす1日のタイムスケジュール例を考えてみました。
6:30 起床 授乳
7:00 室内遊び
9:30 午前の昼寝
10:00 お散歩や室内遊び
11:00 離乳食(1回目) 授乳
12:00 室内遊び
13:00 午後の昼寝
15:00 おやつ
15:30 室内遊び
17:30 離乳食(2回目) 授乳
18:30 入浴
20:00 授乳 就寝
生後8カ月の赤ちゃんに与えるおやつは1日1~2回、離乳食の妨げにならない時間帯を決めて食べさせてあげるのがポイントです。乳児の保育を行う保育園でも、そのように間食の時間を設けているところは多いようです。
お昼寝や夜の就寝時間は赤ちゃんの成長によって個人差がありますが、この頃から変化がみられることがあるようです。この時期の夜間授乳の有無や授乳回数、またミルクの量は赤ちゃんによって個人差があります。
ママやパパが子どもの成長や日々の様子をみながら、赤ちゃんの1日の過ごし方を工夫できるとよいですね。
生後8カ月の赤ちゃんのタイムスケジュールを整えるときのポイント
赤ちゃんに最初から理想のタイムスケジュール通りの生活をしてもらうのは難しいかもしれません。赤ちゃんの様子を見ながら改善できるところを見つけて意識する方法で整えていけるとよいでしょう。
生後8カ月の赤ちゃんのタイムスケジュールを整える手段や方法を、保育士の筆者の体験を踏まえてポイントごとにまとめてみました。
決まった時間に寝かしつけ、時間を決めて起こす
赤ちゃんの生活リズムを整えるため、朝はできる限り決まった時間に赤ちゃんを起こしてあげましょう。お昼寝は1日2回の午前と午後に行うようにし、午前の昼寝は午後の昼寝に備えて30分程度で起こすとよいでしょう。
1回目の離乳食のあとは、午後の昼寝の時間まで眠らないよう赤ちゃんと遊び、昼寝は夜の就寝に備えて赤ちゃんを2時間程度で起こしてあげるのも一つの方法です。
このように睡眠量を調整しながら、日中に赤ちゃんとたくさん身体を動かす遊びをすると、夜はぐっすり眠って身体も休まるかもしれません。
赤ちゃんを寝かしつけるときは昼間はカーテンを閉め、夜は部屋の照明を落とすなど、できるだけ赤ちゃんが就寝する部屋を暗くして睡眠環境を整えてあげるとよいでしょう。
1日1回お散歩をする
天気の良い日は1日1回1時間を目安に、家から出て赤ちゃんとお散歩をするとよいでしょう。芝生のある公園などで体を動かす遊びをするのも効果的かもしれません。
お散歩もできるだけ決まった時間に行うようにタイムスケジュールの一つに組み込むようにするのも、赤ちゃんの生活リズムが整いやすくなるポイントです。
家や同じ部屋にいる時間だけでなく、日中のお散歩の時間が赤ちゃんにとって楽しみになるよう、草木や花を観察しながら赤ちゃんにたくさんお話をしてあげたいですね。
離乳食の時間を決める
離乳食が1日2回食に進むと、どの時間に与えればよいのか悩む子育て中のママやパパは多いようです。1日のうち1回目の離乳食は午前中、2回目の離乳食は午後に食べさせるとよいでしょう。
1回目と2回目に与える離乳食の間隔は、6~8時間程度あけるとよいかもしれません。決まった時間にタイムスケジュールに沿って離乳食を与えることも、赤ちゃんの生活リズムの改善につながるでしょう。
授乳のタイミングに気をつける
離乳食を食べる意欲を損なわないよう、母乳やミルクは離乳食のあとに与えるようにするのがポイントです。
赤ちゃんがお腹も満足してぐっすり眠ってくれるように、夜は赤ちゃんを寝かしつける前に授乳をするとよいでしょう。
生後8カ月頃の夜間授乳の有無や回数は、それぞれの赤ちゃんによって個人差があるようです。夜中や朝早くにお腹がすいて泣く場合は、授乳をして落ち着かせてあげるとよいでしょう。
おやつの与え方を工夫する
おやつの時間も赤ちゃんにとって楽しみになるとよいですね。タイムスケジュールを組みながらママやパパといっしょに楽しい時間を過ごしましょう。
夕食にあたる2回目の離乳食をあまり食べなくなった場合は、午後のおやつを少な目にするなど、与える量を調整してみるとよいかもしれません。
離乳食中期にすすんだことで食べられるものが増えてきたら、おやつの量や食材を工夫するのもよいですね。口どけのよい赤ちゃん用お菓子なども活用してみましょう。
1日の流れを意識する
生後8カ月の時期から、朝起きたらパジャマから服に着替えて顔をふいてあげるなど、1日の流れをタイムスケジュールに沿って習慣化するのもポイントです。
日中は家や外で遊び、夜も夕食のあとは入浴、入浴を済ませたらパジャマに着替えて就寝と、タイムスケジュールを意識的に習慣づけて生活をすると、赤ちゃんが成長してからも生活リズムが整いやすいかもしれませんね。
生後8カ月の赤ちゃんと過ごす1日を楽しもう
生後8カ月になり、手足の動きが日々活発になってきたと感じているママやパパもいるかもしれません。
日中は積極的に体を動かす遊びや家以外で過ごす時間などをタイムスケジュールに取り入れてあげるとよいでしょう。
天気のよい日は赤ちゃんといっしょにお散歩を楽しむのも、夜にぐっすり眠れるためにもよい方法かもしれません。
夜の睡眠時間に影響のないよう、午前と午後の昼寝の時間は合わせて3時間程度にとどめるとよいかもしれません。赤ちゃんが夜に手厚く睡眠がとれるよう、昼間のタイムスケジュールを成長にともなって見直してみるのはいかがでしょうか。
赤ちゃんの成長には個人差があるので、1日のタイムスケジュールは赤ちゃんの様子を見ながら日々調整してあげるのも効果的な方法です。
生後8カ月の赤ちゃんの生活リズムが整うように、ママやパパが手をかけて上手にサポートできるとよいですね。