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てるてる坊主の作り方と効果的な吊るし方。身近なアイテムで作る方法や由来、作るときの注意点
天気が良くなることを願って飾るてるてる坊主。作り方や効果的な吊るし方が知りたいというママやパパもいるかもしれません。特に、気温や湿度が高くなる梅雨の時期は雨ばかりで晴れない天候が続き、なんとなく気分が落ち込んだり、子どもたちは外で遊べずに悲しんだりすることもあるのではないでしょうか。なかには、運動会や遠足などのイベント前に、晴れるおまじないとして家で子どもと作ったことがあるという方もいるでしょう。そこで今回は、親子でいっしょにできるてるてる坊主の作り方から効果的な吊るし方、由来、作るときの注意点まで、ママたちの体験談を交えながら解説していきます。
てるてる坊主の由来
天気が良くなることを願って、子どもとてるてる坊主を作ったことがあるママやパパもいるかもしれません。なかには、てるてる坊主を作っているとき、由来やなぜてるてる坊主を作るのか、子どもに聞かれたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
そこでまずは、てるてる坊主の由来からご紹介していきます。
てるてる坊主の由来は、中国から日本に伝わったのが始まりとされています。
中国には、「掃晴娘(せいそうじょう)」と呼ばれる中国の伝説上の人物をモチーフにした人形を、雨が降り続いているときに吊るして、晴れるように願う風習があったようです。
この中国の風習が江戸時代頃に日本に伝わり、「照る照る法師」「照る照る坊主」と呼ばれるようになったと言われています。
てるてる坊主の由来には諸説ありますが、子どもにてるてる坊主について聞かれたときの参考にしてみてはいかがでしょう。一方で、おまじないとして楽しむてるてる坊主には、作り方や飾り方などに決まりはないため、天気が良くなるように願いながら、親子で自由に楽しむとよいでしょう。
てるてる坊主の基本的な作り方
次に、てるてる坊主の基本的な作り方についてみていきましょう。
用意するもの
- ティッシュ3枚
- 輪ゴム1本
- セロハンテープ少し
- 紐
作り方
- テッシュ2枚を丸める
- 1のティッシュを、残りのティッシュで包む
- 輪ゴムで首の部分を留める
- 輪ゴムに紐を通し、吊るしたい長さに調整する
- セロハンテープでてるてる坊主の後頭部に紐を固定する
吊るす紐は好みの長さでよいですが、長めに用意して輪っかにしておくといろいろなところに引っかけやすいというママの声もありました。首の部分を輪ゴムで留め、仕上げにリボンを巻くと、よりかわいらしいてるてる坊主ができるかもしれません。
てるてる坊主作りに使える身近なアイテム
基本的なてるてる坊主のほかにも、家にある身近なアイテムでさらにアレンジしたてるてる坊主を作っている方もいるようです。ここでは、ママたちに聞いた、てるてる坊主作りにぴったりなおすすめグッズをご紹介します。
ハンカチや手ぬぐい
ハンカチや手ぬぐいを使っててるてる坊主を作ることができるようです。
正方形のハンカチ、または正方形に折りたたんだ手ぬぐいの中心に、丸めたティッシュや綿を置いて包みます。
ゴムや紐などを使っててるてる坊主の首部分をとめましょう。油性マジックを使って目と口を描きます。目の形をしたシールを貼るのもよいでしょう。
ハンカチや手ぬぐいは、色や柄などデザインが豊富なため、簡単にかわいいてるてる坊主を作ることができるようです。
靴下
子ども用のかわいい柄の靴下を使っててるてる坊主を作ってみましょう。
片方の靴下を丸めて、もう片方の靴下のなかに入れます。てるてる坊主の頭が丸くなるように形を整えましょう。
ゴムや紐を使って、てるてる坊主の首部分をとめます。丸い形のシールを、てるてる坊主の顔に2枚貼って目を作ります。
目と同じシールを半分に切り、目の下に貼って口を作りましょう。
長さの違う靴下を使うと、さまざまなサイズのてるてる坊主を作ることができるようです。
家族に見立ててサイズの違うてるてる坊主を作るのも面白いかもしれませんね。
ビニール袋
家にあるビニール袋を使って、てるてる坊主を簡単に作ることができるようです。ビニール袋に取っ手がある場合は、取っ手部分を切りましょう。
ビニール袋のなかに丸めた新聞紙や折り紙などを入れます。てるてる坊主の首部分をゴムや紐を使ってとめましょう。
長めに切ったPTテープなどをてるてる坊主の大きさに合わせて切り、首に巻くアイテムを用意するとよいでしょう。
ビニール袋の色や、なかに入れるアイテムの色を工夫することによって、カラフルなてるてる坊主を作ることができるようです。
ペンで目や口を描いたり、自由にシールを貼ってデコレーションするのも楽しいでしょう。
てるてる坊主の効果的な吊るし方
てるてる坊主が完成したら、すぐに吊るしたくなるという方もいるでしょう。しかし、もし晴れてほしい日が明日ではないときは、すぐに吊るすのは避けた方がよいそうです。
てるてる坊主を吊るすのは、晴れてほしい日とその前日がベストだと言われているようです。吊るす場所は、できるだけ太陽に近い南側に吊るすよう心がけましょう。晴れてほしい日が本当に晴れたら、感謝の気持ちを込めながら顔を描いてあげ、逆に、もし雨が降ってしまった場合は、顔は描かず、小さい箱や紙袋に入れて捨てるとよいようです。
てるてる坊主を作るときの注意点
てるてる坊主を作るときに気をつけることはあるのでしょうか。3点まとめました。
顔を描くタイミングに気をつける
てるてる坊主の作り方や吊るし方でご紹介した際、顔は描かないのかと疑問に感じている方もいるでしょう。
実は、てるてる坊主は、顔を描かずに吊るすのが正式な方法だといわれています。先に顔を描いてしまうと油性マジックなどがにじみ、涙を流したような顔になってしまうので、雨をもたらすと言われているそうです。
あめあめ坊主にしない
てるてる坊主を逆さに吊るしたり、黒い布や紙で作ったりすると、あめあめ坊主と呼ばれる雨を願う人形になってしまうようです。
逆さまに吊るしたり、白とは真逆の色を使うと、反対の効果を願うことになるというのが理由のようです。もし雨が降ってほしいと願うときには、逆さに吊るしてあめあめ坊主を作り、雨を願うとよいかもしれません。
役目を終えたら片付ける
江戸時代では、てるてる坊主が役目を終えたらひとみを書き入れて酒をお供えし、川に流して供養するとされてきたようです。現代では、てるてる坊主を作るとき、セロハンテープや食品用ラップなどの自然に還りにくい素材を使用することもあるでしょう。そのため、吊るし方の項目でもご紹介したように、役目を終えたら、しっかりとてるてる坊主に感謝をして、処分するのがよいようです。
【体験談】楽しいてるてる坊主のアイディア
ここでママたちに、親子でいっしょに作ると楽しいてるてる坊主のアイディアを聞いてみました。
雪だるまモチーフのてるてる坊主
冬の雰囲気を楽しめるように、雪だるまのようなデザインのてるてる坊主を作ったママがいました。
雪だるまモチーフのてるてる坊主の作り方をご紹介します。
ポーションタイプのコーヒーシロップやミルクに使われている、小さい空き容器を帽子に見立てると、より雪だるまらしいてるてる坊主を作ることができるのではないでしょうか。
フェルトを長細く切って、マフラーのようにてるてる坊主の首部分に巻くのもよいかもしれません。
てるてる坊主の体にボタンをつけるのもよいでしょう。アイディア次第で、かわいい雪だるまモチーフのてるてる坊主を作ることができそうですね。
折り紙のてるてる坊主
折り紙で作るとより手軽で、小さい子どもも挑戦しやすいかもしれません。
てるてる坊主のほかに、折り紙で作った傘やしずく、レインコートなどをいっしょに飾ってみると、かわいいインテリアにもなりそうです。ママたちのなかには、画用紙に自由に表現してアナログ水彩画を描いてみたという声も聞かれました。カラフルに飾って、雨の季節を楽しく過ごしてみてはいかがでしょう。
てるてる坊主を親子で楽しく作ってみよう
運動会や遠足など、天候に左右されるイベントの前に子どもと作ったことがあるという体験談がたくさん集まったてるてる坊主。由来を調べてみると、中国の掃晴娘という伝説上の人物をモチーフにした人形を吊るす風習が日本に伝わったようでした。
今回、ご紹介した基本的な作り方や効果的な吊るし方、おすすめグッズなどを参考にしながら、自分たちだけのオリジナルのてるてる坊主を作ってみるのも楽しいかもしれません。
てるてる坊主の飾り方に決まりはないようなので自由に飾って、親子いっしょに楽しんでもよいでしょう。晴れない日が続くときも、てるてる坊主で子どもの笑顔が見れるとよいですね。