保育園を退園したいとき。退園理由や退園手続き、お礼の贈り方

保育園を退園したいとき。退園理由や退園手続き、お礼の贈り方

2017.10.17

さまざまな理由から、子どもが通っている保育園を退園したいと考えているママもいるかもしれません。今回の記事では、保育園の退園理由にはどのようなものがあるのか、その場合の条件や手続き、いつまでに言うのか、お礼の仕方などについてご紹介します。

※この記事は、2025年10月15日に更新されたものです。

保育園を退園するとき

保育園を退園するときにはさまざまな理由があるのではないでしょうか。どのような理由があるのか、実際に保育園を退園したことがあるママたちに聞いてみました。


引越し

「夫の転勤に伴い引越しすることになり、娘も保育園を退園することとなりました。仲良しのお友だちと離れるのが悲しそうでした。わたしも求職と引っ越しが重なり忙しかったです。」(3歳児のママ)

引越しが決まった場合、保育園を退園することが多いようです。引越し先があまり遠くないときは、引き続き通うことができる場合もあるようですが、勤務先の事情などで遠くに引越すことになった場合は退園を選ぶ家庭もあるかもしれませんね。


転園

「下の子をきょうだいと同じ保育園に入園させたかったのですが、空きがなかったため別の保育園に通っていました。新年度のタイミングで希望園に空きが出たため、転園することを決めました」(3歳児のママ)

違う保育園に通うことになり、退園を選ぶ家庭もあるようです。兄弟と同じ保育園に通うことになった、家から近い保育園に通うことになった、など転園の理由もさまざまです。

また、小規模保育園に通っていた家庭が、5歳までの保育園に転園をすることもあるかもしれません。なかには、園長先生がスムーズに転園できるように最大限のフォローをしてくれたというママの声もありました。


自宅保育・育休延長

「子どもと過ごす時間を増やしたかったので、勤めていた職場を退職しました。私は専業主婦になり、子どもの保育園は退園、今は自宅保育をしています。お別れ会をしてくれたのですが、子どもは少し寂しそうでした。」(4歳児のママ)

今までは保育園に通っていたけれど、今後は家庭で保育をするために退園をする場合もあるようです。育休の延長に伴い、当初の入園条件から外れてしまうケースも増えています。兄弟が生まれたタイミングなどで自宅保育に切り替える家庭もあるかもしれません。


病気・体調不良

「復職後、上の子の慣れない幼稚園生活と下の子の保育園入園が重なり、私がうつ病になってしまいました。しばらく休職し、体調を整えるためにやむなく退園しました。」(4歳児のママ)


親自身の体調不良や、上の子の生活変化によるストレスが理由となるケースもあります。親と離れる不安が強く保育園になじめなかったり、そのストレスで病気を繰り返したりするケースもあるようです。

 

園との関係

「うちの子が問題児というわけではなかったのですが、保護者の中に園に対してクレーマーのように意見を言う人がいて、園の雰囲気に疲れてしまいました。このまま通い続けるのはもったいないと感じ、転園を決めました。」(4歳児のママ)

 通っている園の雰囲気や、保護者との関係、保育内容に対する不満など、人間関係や園の方針が理由で退園を選ぶケースもあるようです。

保育園の退園手続き

教室
iStock.com/onurdongel

保育園の入園や退園にはさまざまな手続きが必要で大変なイメージをもっている方も多いかもしれません。では、実際に保育園を退園したいときは、どこでどのような手続きを行えばよいのでしょうか。退園手続きについて調べてみました。

保育園での手続き

保育園での退園手続きは、基本的には退園の旨を伝えるだけのようです。しかし、退園時には先生方へしっかりと挨拶をする時間を設けると丁寧です。保育園に預けているお着がえセットやお昼寝セットなどの持ち物がある場合は、保育園側の準備もあるかもしれないので、退園したい月が決まったら早めに保育園に報告するとよさそうです。

自治体での手続き

退園したいときには、自治体での手続きも忘れずに行う必要があります。退園日が決まり次第、退園届などの必要書類を自治体に提出しなければいけないようで、この提出が遅れた場合は余分に保育料を払わなければいけなくなることもあるそうです。

退園届は保育園への提出を求められることもあるようなので、確認を取ると安心でしょう。

また、保育園を転園するときの転園申請は、今通っている保育園に退園願を提出し、転入希望園での入園手続きも必要になってきます。 転園手続きの必要書類は、保育の利用申込書や就労証明書など、基本的には新規に入園するときに準備するものと同じのようですが、自治体によって必要書類は異なるため、必ず転入先の自治体の保育園を管轄する部署に問い合わせるようにしましょう。

このように、退園手続きには、自治体や保育園によって違いがあるようです。退園したいときはまず保育園に報告をし、そこでその後の手続きについて確認するとよさそうです。

退園を伝えるタイミング

保育園の退園を考えている方のなかにはいつまでに言うのが適切か悩む方もいるかもしれません。実際にママたちに聞いてみると、認可保育園については自治体によってさまざまなようですが、退園が決まった時点で早めに伝えることが大切だという声が多く聞かれました。

自治体のなかには、退園希望月の月末までに退園届が必要と書かれているところもあります。退園希望月の月末を過ぎて提出した場合、提出した月の月末の退園扱いとなり、当月1カ月分の保育料を負担しなければいけない場合もあるようです。

子どもが認可外保育園に通っていたママからは、2カ月前に退園を伝えなければいけなかったという声もありました。保育料の点からだけでなく、園側も保護者側もスムーズに手続きできるように、退園が決まったら早めに伝えるよう心がけたいですね。

保育園を転園するときの手続きは?転園理由や子どもへのフォローの仕方など

https://kidsna.com/magazine/mother-family-2018070502-4492

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退園するときのお礼のしかた

保育園を退園するとき、なにかお礼の品を渡したほうがよいのかと悩むママもいるかもしれません。保育園によっては、家庭からのお礼のプレゼントを受け取ることができないこともあるようですが、今回はお礼を渡す場合、どのようなものがあるのかをご紹介します。


子どもからのメッセージや写真

子どもからのメッセージは、先生たちも受け取るとうれしいのではないでしょうか。子どもの折った折り紙や、描いた絵を渡してもよいかもしれませんね。

まだ字を書くことがむずかしい場合は、子どもの手形をとってママが代わりにメッセージを書き、オリジナルのメッセージカードを作るのもよいかもしれません。写真にメッセージを書いても喜ばれそうですね。

お菓子

クッキー
iStock.com/LaperladiLabuan

先生たちがみんなでわけられるような菓子折りを渡すという家庭も多いようです。クッキーやおせんべいなど、日持ちする焼き菓子を贈ってみてはいかがでしょうか。お菓子にメッセージが書かれているものも販売されているようです。個包装になっているお菓子は、配って渡すことができるのでよいかもしれませんね。

ペンやハンカチ

ペンやハンカチなど、仕事や普段の生活でも使える小物を渡すのもよいのではないでしょうか。その他にもペンケースや卓上カレンダー、メモ帳なども手頃で普段使いができるのでよいかもしれませんね。いっしょにメッセージなどを添えても喜ばれるのではないでしょうか。

思い出の品を贈る

「退園時、これまでの行事写真や、クラスでのおもしろいエピソードをまとめた手作りのアルバムを先生方に渡しました。とても喜んでいただけました。」(4歳児のママ)

子どもと先生たちの思い出を形にしたアルバムやメッセージブックなどを贈るのも、感謝の気持ちを伝える温かい方法の一つです。

保育園を退園になることはある?

では、保育園を退園になる条件はなにかあるのでしょうか。ママたちに聞いてみました。

勤務時間が減った

「フルタイム勤務からパートタイマーへ勤務スタイルを変更したところ、所定の労働時間を満たさなくなり、退園となってしまいました」(3歳児のママ)

保育所入所時より雇用契約上の勤務時間が減った場合、退園とする自治体もあるようです。時短勤務で減る場合にはあまり当てはまらないようですが、自治体によっては週の勤務日数が減るなどの条件により時短勤務でも退園となる場合があるとされています。

復職せず転職

「子どもが生まれて、条件的に元の勤務先での就業が難しく感じたため、育休から元の勤務先に復職しないまま転職しました。私の自治体では、そのような場合は原則退園ということでした」(0歳児のママ)

自治体によっては、育児休暇を取得していた家庭が、元の職場には復職せず新しい職場に転職して復職をした場合、退園とする場合もあるとされています。前職と転職先の勤務条件に差がなければよいという自治体もあるようです。

退職した

「娘との時間を大切にしたいと思うようになり、退職を決断しました。保育園は当然退園となりましたが、子どもとの時間が増え、自分自身にもゆとりが生まれたのでよかったと思っています」(2歳児のママ)

退職をして、その後再就職をしない場合は、多くの自治体で退園としています。しかし、転職をするが現状就職先が決まっていないという場合は、すぐに退園となることはないようです。自治体によって差はありますが、1カ月から3カ月ほどの期間が設けられており、その期間に転職活動をして就職すると継続して保育園の利用を可能としているようです。

どの場合も自治体によって差があるようなので、勤務状況などが変わる場合は保育園や自治体に事前に相談してみるとよいかもしれませんね。

保育園継続した

「娘が通っていた保育施設は認可外保育施設だったので、勤務時間を変更しても退園にはなりませんでした」(6歳児ママ)

なかには、このように保育園継続のケースもあるようです。保育施設には、認可保育園や認可外保育園、認定こども園、幼稚園など、さまざまな施設があります。子どもが通っている保育施設の種類や、子どもの年齢によって適用される認定区分によっても、施設の利用条件や利用時間が異なるようです。

こちらのママのように、認可外保育園の場合は保護者が就労していなくても入園できるため、勤務時間などの変更があった場合でも、そのまま通うことができたようです。

退園するときは確認をしよう

親子でお絵描き
Makistock/Shutterstock.com

保育園を退園したいとき、理由の伝え方や退園手続き、お礼など気になることがありますよね。お礼を送るときは、子どもからのメッセージをつけるなどすると喜ばれるのではないでしょうか。

転職などを考えているが保育園はどうなるのかなど、退園の条件が気になるママもいるかもしれませんが、自治体によって違いがあるので、退園が決まったら保育園と自治体への確認を忘れずに行うようにするとよいかもしれません。

2017.10.17

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