子育て世代必見!プロに聞く、家づくりのポイント4つ
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出産や子どもの入園を機に、「マイホームを買おうか」という話が出ているご家庭も多いのではないでしょうか。でもマイホームは「高価なお買い物」。絶対に失敗したくないですよね。そこで、家づくりを検討中のママ3人に集まって頂き家選びのプロを招いて、家を買うにあたって準備すべきこと、失敗しないためのポイントなどを聞いてみました。
座談会の参加メンバー
1)忍舞さん(32歳)@sinobu_uta
男の子(1カ月半)のママ。九州出身で実家は一戸建て平屋。今は首都圏でテラスハウス住まい。
2)古屋真衣さん(26歳)@mai_furuya
男の子(1歳と3歳)のママ。 将来は、土地もあるのでご主人の実家のある山梨近辺に住むかどうかを検討中。
3)小林 有里 さん(34歳)@lilyshandmade
女の子(3歳)のママ。
新築にしようか中古をリノベーションするか検討中。将来的には郊外に住んで、のんびり暮らすのが理想。
「ナチュラルなテイスト」「家庭菜園」など理想はさまざま
「子どもの誕生や成長を考えてそろそろマイホームを探そうかな」と考えはじめている読者3人。家を探し始めたきっかけは同じですが、「こんな家がいいな」という希望はそれぞれ異なるようです。
主人の実家が山梨で土地もあるので、いずれはそっち方面に住む予定です。女性誌とかのインテリア企画を見て『素敵だな』『こんな部屋にしたい』と思うことはありますが、具体的にはまだ動いていない状況ですね。
今、テラスハウスに住んでいますが、妊娠中、たった2階への階段の上り下りも大変で…。子どもが生まれてまだ1カ月半ですが、洗濯物を干しに行くのもひと苦労です。自分の実家が平屋だったので、将来は平屋に住んで家庭菜園とかやりたいですね。
家庭菜園、いいですね。私もやりたいと思っています。
私も忍さんと同じように、平屋が理想です!子育てが終わって年を取った後でも心地よく暮らせそうですし。あと、床は無垢材で床暖房がいいなと思っています。
長く生活する場所だからこそ、みなさんいろいろな思いや希望があるようです。
マイホーム購入にあたって疑問や不安も
でもいざ家を作るとなると、疑問や不安を感じて次の行動になかなかうつせない人も多いのではないでしょうか。
今回、座談会に参加しているママたちにそのあたりを聞いてみました。
いいな~と思う家を見ると『こんな家を建ててみたい』と思う反面、『結構お金がかかりそうだから無理かな…』と思ってしまいます。
理想はできれば叶えたいけれど、お金もどのくらいまで使えるのかわからないので、ちょうどいい"オトシドコロ"が知りたいですね。
そうですよね。私も先ほどお話を聞いていて『平屋で広いリビングとか憧れるな』と思いましたが、エアコン代とか結構かかりそうだなと。
あと、子どもが住む家なので、建築する際に使う薬剤とかも気になります。
"新聞の折込チラシに載っている物件=お買い得"なのかなと思っていましたが、実際どうなのか知りたいですね。
本当にわからないことだらけ。何を質問していいのか、どこが自分でわかっていないのかがわからない状態です。
工務店、住宅メーカー、不動産屋さんと、家を販売している会社っていろいろあるじゃないですか。正直、どこに頼むのがいいのか、そういうのも知りたいですね。
マイホームは決して安い買い物ではないので、自分なりにいろいろと情報収集や勉強をしたうえで購入される方が多いでしょう。
そんな風に事前準備をしても、購入後に不満を感じる人が約7割※にものぼるというデータもあるようです。
できるだけ快適に、購入後も満足して住むことができる家を探すためにはどうしたらいいのでしょうか。
※ハイアス・アンド・カンパニー株式会社の調査による(2016年実施)
プロが直伝!後悔しない家づくりのポイント
家族みんなが満足できる家に出会うために、今回は家づくりのプロであるハイアス・アンド・カンパニーの中山さんに、家づくりを始める前に確認しておきたいポイントを聞いてみました。特に、参加された読者3人から憧れの声が多かった一戸建てを買う時の注意点を中心にお話を伺ってきました。
マイホーム購入の適切な予算の考え方。「最大予算」と「現実予算」
マイホーム検討の第一歩は、自分にとっての最適な予算の検討からと家づくり勉強会では解説させてもらっています。
家族にとっての適切な購入予算の把握の方法にはセオリーがあって、まずは自分自身の「最大予算」と「現実予算」の大枠をつかむところから始めることをお勧めしています。
「最大予算」は世帯収入からみて銀行からの住宅ローンの借入がどのくらい出来るのか、こちらを把握することですが、最大予算で住宅を購入したあとで返済に苦労をすることがあったとしたら幸せな住宅購入とは言えません。
ですので、最大予算はその金額の目安を把握して、次に実際に購入するとしたらこのくらいかなという落としどころの「現実予算」を試算することが一般的な考え方といえます。
現実予算の試算の方法って?
「現実予算」は自分自身の毎月の返済金額から逆算をして借りられる住宅ローンの金額から試算をします。
毎月の収入状況と必要な生活費をみながら適切な返済金額を考えますので、家族にとって無理のない安心して購入できるマイホームの予算の目安を把握できるということです。
例えば、返済期間35年、金利1.3%(全期間固定)の条件で、毎月12万円、ボーナス時0円の支払いだとすると、4,047万円の住宅ローンの借入ができます。
ちなみにこれが毎月11万と1万円減らすと3,710万円、毎月13万円で逆に1万円増やすと4,385万円と予算が変わっていきます。ですから毎月の返済金額は、他の出費との優先順位を考えたうえで決めていくとよいですね。
家を購入された後も家族がハッピーになれる理想の暮らしをできるように、今から将来に目を向けて「借りていい金額=現実予算」を考えてみると住宅購入の現実感が湧いてくるのではないでしょうか。
家族旅行も行きたいので、現実予算を知ることから始めたいと思います!定年を迎えた後のローン支払いも計画的にしないと!
私達が全国で開催している後悔しないための賢い家づくり勉強会では、簡易シミュレーションを使ってPC画面を見ながら5~10分程でおよその最大予算と現実予算を知ることができますので是非!
住宅以外の出費のこと、そして定年を迎えた後のローン状況等も考えたうえで、納得のいく最適なマイホーム予算を知っておきたいものです。
住宅購入は目で見える部分だけではなくて、ぱっと見では分かりにくいところも非常に大切
例えば車を購入される時に「リッター何キロですか?」と燃費を確認するということは皆さん馴染みがありますよね。
どんなに見た目がカッコイイ、かわいい自動車でも燃費が悪いと購入を悩まれる方も多いと思いますが、家を買う時はどうでしょうか?
実は、家を買うときは、雑誌やWebサイトをみておしゃれな住まいに憧れたり、立地条件や広さ、間取り等の目で見えるところのみで判断する方が多いです。
その結果、実際に新居での生活が始まってからしばらく経つと、「リビングは広くておしゃれなんだけど冬は凄く寒い。暖房の効きもあまり良くない」であるとか、「寝室はホテルライクでスマートな部屋になったけど、夏の熱帯夜は寝苦しい」、あるいは全体的に光熱費が高い(=燃費が悪い家)などということで後悔されることが多くあります。
これは、住宅の基本性能が低いということが原因です。
家にも性能というものがあるんですね!
家の性能は耐震性能ということでは良く気にされる方が多いと思いますが、それ以外にも車で言う燃費性能のような光熱費の話や、基本的な断熱性能など、見た目だけでは分からない大事な要素が複数あります。
車を買う時や結婚相手を決める時、見た目だけで選ぶことはないですよね。
家も見た目だけではなく、性能というモノサシがあることをまずは知ってください。
知っていたら本当に1分もかからずに確認できますが、知らない人は「知らないことを知らないまま」快適ではない住宅に住み続けなくてはいけなくなる可能性もあります。
しりたーい!
後悔しないための賢い家づくり勉強会では、家を買う時に住宅会社に確認していただきたい簡単なチェックポイントをご紹介しています。
知っていたら、HPや広告のチェックポイント、住宅会社の営業担当者へ確認すべきポイントなど、確認するのが楽しくなると思います。
自分のモノサシがあるかどうかがポイントに
参加していただいた読者ママも、理想のマイホームを買うにあたり、前もってどんなことをすればいいかを学ぶことができたようです。
『目に見えない住宅性能』をチェックする大切さを知ることができたのは、大きな収穫です!
きっと普通に話すとわりと難しい感じの話も、わかりやすくかみ砕いて話してくれたので、あっという間に時間が経ってしまいました。
また、ぜひ勉強会に参加して見たいです。
最初にも言った通り、『何が分からないかがまず分からない』という状態だったので、勉強会に参加せずにいきなりモデルハウスに行っていたら、言われるがままだったかも…。
購入が決まった人じゃないと参考にならない話が多いのかなと思っていましたが、『買うかもしれない』『マイホームに興味がある』くらいのふわっとした状態でも、結構タメになる内容や面白い話も聞くことができ、大満足です!
知らないことだらけだったので、今日聞けて良かったです。今度主人と近くの勉強会に参加します!この座談会に参加して見るべきポイントや頼む際のポイントなどをしることができたので方向に一気に気持ちが傾きました。
今度は、夫と一緒に近くの勉強会に参加して見たいです。
人生で一番大きな買い物と言われるマイホームだからこそ、誰もが後悔したくありませんよね。
今回座談会に参加した読者ママのように、マイホーム購入を「まだ先のこと」とお考えの方も、「今すぐ」とお考えの方も気軽に参加できる勉強会です。
理想のマイホームへの初めの一歩として参加してみませんか?
うちは夫も私もナチュラルテイストな家が好きなので、そういう感じの家が理想ですね。いろいろと見るとやっぱり長く生活するので流行りすたりのないデザインがいいかなと思っています。