【心に余裕がない日に読んでほしい】#03 今日も1日をやり遂げた それは実はすごいこと
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精神科医
精神科医
精神科医。1991年7月8日生まれ。 秋田大学医学部卒業。 精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神科病院勤務の傍ら医療刑務所の医師としても務める。
子育て、家事、育児と慌ただしい毎日を過ごしていると、心に余裕がない日や、なんとなくしんどい1日もあると思います。そんな、がんばりすぎているママに読んでほしい精神科医の藤野先生の「ゆるゆる子育て」についての第3弾です。
子育ても仕事も家事も、完璧にこなしたいのに
ママからの相談
子育て、家事、仕事…うまく両立できてなくて、毎日「今日もできなかった」という気持ちになります。「今日はできた」という達成感がほしいです。
お皿を洗えるだけですごすぎます。
両立どころかトリプルですよね(笑)
そんなの、そもそも完璧にできるわけないんです。
でも、できないと言いつつ、きっと今日も1日をやり遂げていますよね。すごすぎます。
できないことがストレスになるなら、まずは「できない自分」を認めてあげてください。
あなたはスーパーマンじゃないです。完璧にできなくて当たり前。
そんな「できない自分」を受け入れて、認めてあげるところから始めましょう。
そして、1日にいくつか小さな褒めポイントを作ってみてください。「朝、洗濯物を干せた私、えらい」「子どものお迎えにちゃんと行けた自分はすごい」など。
僕にとってはお皿洗いが至難の技なので、できる人は本当にすごいなと素直に思います。
あとは、「やらなくていいこと」を決めておいたらいいです。「余裕があるときにだけやること」でもいいですね。
そのときのコツは、調子が悪い日を基準にして決めること。
絶好調の日に合わせて決めると、大変なことになります(笑)
誰かのことが羨ましくなってモヤモヤ…
ママからの相談
「あの人は幸せそうだな」と時々、他人が羨ましくなることがあります。子育てをちゃんとやっている、バリバリ働いている、すてきなパートナーがいる…。人を羨む気持ちをどう扱ったらよいでしょうか。
幸せになる覚悟をしましょう。
自分の幸せについてちゃんと考えたことがありますか?
自分が何を持っていたら幸せなのか。
自分の人生には、何が不必要なのか。
SNSを見て、「なんとなく」人のことが羨ましくなることがあるかもしれません。
でも、それって本当に必要ですか?
本当にあなたが欲しいものですか?
SNSばかり見ていると、誰かの幸せに流されてしまいます。
日々の小さい幸せって本当はすごく大事なのですが、すぐ見逃してしまうし、忘れてしまいます。
意識して、日々の小さな幸せに目を向けてみませんか。
それから、「幸せになる覚悟」はできていますか?
自分が幸せになるために、これは大事。これはいらない。
「絶対に幸せになる!」という覚悟を持って、取捨選択しましょう。
そうやってできていく「幸せになるために大事なものランキング」も、時間とともに順位が変動することもあります。
ランキングが変わることを自覚しておくと楽です。
僕は、働き始めたときは、いい車に乗ってみたいと思って買ってみたものの、結局、やっぱり燃費が良い車のほうがいいなーってなりました(笑)
そんな変化も含めて、自分の幸せ。
変化を受け入れつつ、定期的にランキングを見直してみましょう。
そのうち、他人を羨む気持ちは薄れていくでしょう。
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