【心理学アニメで解決】お金、子育て、住まい…他人と比較してしまう理由とは?
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心理学者
心理学者
専門は「認知心理学」。その領域だけに留まることなく、社会問題や芸術など多方面にわたって才能を発揮。 若者の心をつかみ、鋭く且つわかりやすい心理分析には定評があり、テレビ・ラジオをはじめ、講演・執筆など、各マスコミで意欲的に活躍している。
収入や住んでいる家、子どもの学校、教育の質など、ついつい他の家庭と自分の家庭を比べてしまうという方も多いのではないでしょうか。今回は比較してしまう心理やその気持ちへの向き合い方、物の貸し借りにまつわる子どもの教育をテーマに、心理学者・富田隆先生が解説します。
他人と比べて自分がどの位置にいるのかは、誰しも気になるものです。他人と自分を比較してしまう気持ちは、自然なこと。
ただし、比較するときは、なんとなくの印象で悲観的になるのではなく、明確な判断基準を持ち、比較した結果どう行動するかまで考えることが大切。判断基準とは、自分や家族の価値観と言えます。比較した結果は、自分や家族の価値観の追求に、そして人生における目標を達成するためにお金と時間をどう使っていくのか、考えるための情報の一つと捉えましょう。
なぜ比較する気持ちが生まれるのか、比較する気持ちとうまく向き合うコツについて、心理学の観点から解説します。
子どもがおもちゃを友達に貸すことができず困った、という経験はありませんか?自分の物を貸せないのはわが子だけなのでは…と心配になるかもしれませんが、子どもの発達段階では、一度は必ず通る道だと言います。
この時期をスムーズに乗り越えるためのコツは、「交換」と「順番」のトレーニングを重ねること。トレーニングの中で「自分の物を他人に貸しても、また戻ってくるんだ」という安心感や信頼感を育てることが大切です。
また、「交換」と「順番」という考え方は社会性の基礎となります。社会性については、大人でも完璧に身についているという人は少ないはず。最初は「できなくて当たり前」と捉え、子どものペースに合わせてトレーニングを重ねてみましょう。
物の貸し借りを通した子どもの社会性の育て方について、心理学的テクニックをご紹介します。
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富田隆
2022.06.07