子どもにお金の教育ができるゲーム10選。メリットと楽しく続けるコツ

子どもにお金の教育ができるゲーム10選。メリットと楽しく続けるコツ

お金の教育を子どもにどう教えたらいいのか悩む保護者の方は、楽しく続けられる「お金の教育ができるゲーム」を取り入れるのはいかがでしょうか。今回は、子どもが夢中になるお金の教育ができるゲーム、生活の中で取り入れる方法、ゲームでお金の教育をするメリットや継続的に続けるコツなどを紹介します。

ゲームで子どもにお金の教育をするメリット

お金の教育をゲームを通じて行うメリットについて見ていきましょう。


楽しく続けられる

ゲームを通じた学習は、子どもが自然にお金に触れる機会を提供します。ボードゲームでは、遊びながらお金の流れや取引の基本が自然と身につくことが期待できます。


ゲームに夢中になっているうちに、知らず知らずのうちにお金の概念が身についていきます。


また、ゲームには勝ち負けがあり、達成感や挑戦する楽しさを感じることができます。アプリやオンラインコンテンツで継続的に遊ぶことで、積み重ねの達成感などもモチベーションになるでしょう。


子どもは楽しく学びながら、自ら進んでお金の教育に取り組むことができます。保護者も一緒にゲームを楽しむことで、家族のコミュニケーションを深める良い機会にもなるでしょう。


金融リテラシーが身につく

ゲームを使ってお金の教育に取り組めば、「経済」や「金融」といった抽象的な概念を疑似体験することで、将来的に必要な金融リテラシーの解像度をあげることができそうです。


たとえば、貯金や投資のシミュレーションを通じて、子どもは将来の計画やリスク管理の重要性を理解します。また、失敗してもゲームであれば気軽に再挑戦できるため、リスクを負うことの大きさやリスクヘッジの工夫などを失敗から学ぶことができます。


さらに、ゲームは複数人でプレイすることが多いため、家族や友人など他者との協力や交渉を学ぶ場にもなります。社会性を育むと同時に、実生活での金銭管理や取引のスキルも身につけることにもつながるでしょう。


家族で遊んでお金の教育になるゲーム

ボードゲーム
※写真はイメージ(gettyimages/RoterPanther)

お金の教育を楽しく進めることができる、ボードゲームやカードゲームを紹介します。


モノポリー

プレイヤーが物件を購入して家賃を徴収することで利益を得ていく、お金の教育の定番ゲームといえば、このモノポリーではないでしょうか。


シンプルなルールながら、お金の管理や取引、投資の基本を学ぶことができ、子どもはゲームを通じて収入と支出のバランスを考える力を養えるでしょう。


また、他のプレイヤーと交渉することで、交渉術や計画的な思考を学べるのもポイントです。クラシックタイプから日本版、カードゲームなどさまざまなタイプがあるので、子どもの興味に合わせて選びましょう。


人生ゲーム

人生ゲームは、職業選択や住宅購入、結婚など、人生のイベントをシミュレートしながら進めるルーレットゲームです。


ルーレットに従ってコマを進めながら、収入や支出のバランスを取り資産を増やしていく過程で、現実社会におけるお金の使い方や将来設計の重要性を理解できます。


子どもに人気のキャラクターものや、時代に合ったバージョンなど多様な人生ゲームがリリースされているので、家族や友だちなどさまざまな世代と遊ぶことができるでしょう。


すごろく感覚で楽しく遊びながら、子どもにとってお金が絡む選択の重要性を楽しく学べる貴重な体験になるでしょう。



こどもお金すごろく

子どもが楽しみながらお金の管理や計画の重要性を学べるすごろくゲームです。

プレイヤーは、日常の出来事を模したマス目を進みながら、お金をどのように使うか、貯金や投資の大切さを理解していきます。

遊びながら自然にお金の知識が身につくため、親子で一緒に学びながら楽しくプレイできます。家庭での金銭感覚を養うのにぴったりなゲームです。


キャッシュフロー・フォー・キッズ

子どもが経済の基本やお金の流れを学べるボードゲームです。

ゲームを通じて収入と支出、資産の増やし方、負債の管理などを体験的に学べるため、将来に活かせそうな賢いお金の使い方を身につけることができます。

子どもはゲームを楽しみながら経済的な思考力を育むことができ、実生活でも役立つ知識を獲得することができます。


7歳から学べる投資ゲーム

投資を体験できるゲームとして、株や不動産などに投資し、リターンを得ることで資産を増やしていくプロセスを楽しめます。


難しい投資の概念も、親しみやすいキャラクターとシンプルなルールで学ぶことができるため、投資に興味を持つきっかけ作りに最適です。ゲームを通じて、リスク管理や計画的な投資の大切さを理解できます。


どうぶつ村のおかいものゲーム

どうぶつ村のおかいものゲームは、子どもが買い物を通じてお金の使い方を学べるボードゲームです。プレイヤーはどうぶつ村の住人となり、商品を買い揃えながら予算管理の基本を学びます。


商品を購入する際の価格計算や、残りのお金を考えながら買い物を体験することで、楽しみながらお金の価値を理解することができます。


幼児から小学校低学年まで楽しむことができるので、はじめてトライするお金の教育ゲームに最適です。親子で一緒に遊びながら、自然に金銭感覚を身に付けることができそうです。


お金の教育になる子ども向けWebやアプリ

コインクロス

大人にとっては脳トレになり、子どもにはパズルを解きながらお金の管理スキルを身につけられるスマートフォンアプリが、コインクロスです。


コインを使ってパズルを完成させる過程で、計算力や論理的思考を養うことができます。ゲームを進める中で、コインの使い方や節約の大切さを自然に学べるので、楽しみながら金銭感覚を鍛えられます。移動中やちょっとした時間にプレイできる手軽さも魅力です。


ハロまね

ハロまねは、子どもがクエスト形式でお金の管理や投資を学べるアプリです。遊びながら、貯金のコツやお金の使い方、リスク管理について学べる内容になっています。


可愛いキャラクターとインタラクティブなコンテンツが盛りだくさんで、子どもが興味を持ちやすく、楽しく学習を続けることができます。親子で一緒に楽しみながら、お金の知識を身に付けることができるアプリです。


ピグっち

ピグっちは、ペットのピグっちを育てながら、お金の管理を学べるアプリです。おこづかいを管理し、ピグっちの生活費を賄いながら、節約や計画的なお金の使い方を学びます。


ゲームを通じて、子どもが楽しみながら貯金や支出のバランスを考える力を養えるため、実生活でも役立つ金銭管理スキルを身につけることができます。


可愛いキャラクターとともに学べるので、飽きずに続けられる点が魅力です。


うんこお金ドリル

うんこお金ドリルは、金融庁がリリースしているクイズ形式でお金の基本を学べるオンラインコンテンツです。


紙のドリルで子どもにおなじみの「うんこ先生」がナビゲートしながら、貯金や予算管理、経済の基本についての問題を解いていきます。


メニューは「生活編」と「経済編」があり、ユーモラスなキャラクターと親しみやすい内容のクイズ形式で進みます。子どもがお金に関する知識や意識を持つきっかけになるでしょう。

親子で会話しながら取り組むことができ、家庭での金銭教育にぴったりです。



出典:うんこお金ドリル /金融庁

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生活に取り入れられるお金教育ゲーム

パンを買う親子
※写真はイメージ(gettyimages/Koji_Ishi)

日常生活の中でも、お金に関する教育をゲーム感覚で取り入れることができます。これにより、自然にお金の概念を身につけられ、日常の延長で楽しく学び続けられます。


お会計ゲーム

買い物に出かけた際に、お会計がいくらになるかを子どもに予想させる「お会計ゲーム」をしてみましょう。


たとえば、スーパーなどで「このカゴの中のもの全部でいくらになるかな?」や「500円以内になるように好きなお菓子を買ってみよう」「この320円のおそうざいが2割引きだといくらになる?」など、日常の買い物をクイズ形式にしてみましょう。


子どもは金額を予測することで、買い物の知恵や計算力を身につけることにつながるでしょう。会計後に答え合わせをすることで、身近な生活上の金銭感覚が培われます。


貯金チャレンジ

「貯金チャレンジ」を通じて、子どもにお金の管理を楽しく学ばせることもできます。毎週のおこづかいをいくら貯めるかを決めて、目標達成をゲーム感覚で楽しむようにします。


週ごと、月ごとのおこづかいだけではなく、お手伝い内容ごとに対価の金額を定めて、子どもが自分の貯金額を確認しながら目標金額を貯めるなど、計画的にお金を使う習慣を身につけるゲームにしても楽しめそうです。


お金の教育を楽しく効果的に続けるコツ

お金の教育を楽しく続けるためには、無理なく効果的に学び続けることが大切です。ここでは、長続きさせるためのコツを紹介します。


強制しない

まずはお金とのつきあい方に子どもが興味を持つことが大切です。無理にお金の教育を押しつけるのではなく、子ども自身が楽しみながら学べるようにしましょう。


取り組むゲームの選択肢を子どもに与え、自分で選んだゲームで遊びながら学べるようにするのも一つの方法です。


大人が「学ばせよう」「教育しよう」と過剰に意図すると、子どもは強いプレッシャーを感じることもあるでしょう。あくまでゲームでありシミュレーションであることを保護者の方も忘れずに、いっしょに楽しむ気持ちで臨みましょう。


子どもの習熟度を見ながら進める

ゲームを通じて学んだ内容がどれだけ身についているかを、定期的にチェックすることも重要です。ゲームの内容を日常生活に応用できているか、実際の買い物やおこづかいの管理で確認してみましょう。


定期的な振り返りを行うことで、子どもがどの程度お金の知識を身に付けているかを把握し、次のステップへと進むことができます。


ゲームで楽しみながら子どもにお金の教育を

貯金箱を持つ手
※写真はイメージ(gettyimages/marchmeena29)

さまざまな趣向を凝らしたゲームで、お金の教育をすすめてみましょう。


家族で楽しめるボードゲームや、手軽に遊べるアプリやオンラインゲームなどで子どもの興味を引き出すことができ、継続しやすいでしょう。また、実際の体験を通してお金の価値や使い方を学べるので、実生活での応用が効きやすくなります。


子どもと一緒に楽しく学べるゲームを通じてお金の基礎知識を身につけ、将来に役立てるきっかけにできるとよいでしょう。家族で楽しみながらお金の教育に取り組んでみたいですね。


2024.05.21

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