話題の男性保育士、てぃ先生が教える。子どもの上手な寝かしつけ方
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保育士/子育てアドバイザー
保育士/子育てアドバイザー
関東の保育園に勤める男性保育士。 ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。 Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。 保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちなみに、名前の読み方は「T」先生。
カリスマ保育士「てぃ先生」のコラムをお届けします。第2回の今回は保育園での豊富な現場経験から子どもの上手な寝かしつけの方法を教えてもらいました。
てぃ先生
関東の保育園に勤めるカリスマ保育士。保育園の日常をつぶやくツイッターには40万人を超えるフォロワーがいる。著書に『ハンバーガグー』『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ともにベストセラーズ)など。またツイートを原作とした漫画『てぃ先生』も連載中。2017年にはアニメ化も発表された。「保育・子育ては大変なことばかりではなく、楽しいこともいっぱいある」ということを伝えるために、現在も活動中。
こんにちは!てぃ先生です。
前回の「叱り方」について、大変多くの方へ反響があったようで嬉しく思っています。子育ては、子どもと一緒に楽しくできたら幸せですよね!
さて、今回は「寝かしつけ」についてです。
上手な寝かしつけ方について
効果的な寝かしつけの方法は、子どもによって様々です。
「トントンすれば寝る」という子もいれば、
「そんなんじゃ寝ない」という子もいて、
保育士の仕事のなかでも試行錯誤が多いものです。
大人が心を落ち着かせる事が大事
僕が保育士として働き始めた頃は、午睡(*)の時間になると変なプレッシャーを感じていました。「寝かせなきゃ…!」と焦っていたような記憶があります。でも、この焦りこそが
子どもが寝つかなくなる最も大きな理由なのです。
ご家庭でもパパママが焦れば焦るほど、子どもが寝ないような気がしませんか?
まずは大人が心を落ち着かせて、
自分もこのまま寝られる…くらいの心持ちでいてみてください。これだけで全く変わります。
*午睡(ごすい)=お昼寝
「トントン」の正しいやり方
次に「トントン」ですが、このやり方を間違えると子どもは寝ません。
簡単に見えて、実は奥深いのがトントンです。
「寝てくれー!」と思いながら、適当にトントントントントントンとしていても、子どもは寝ないんですね。(寝る子もいますけど(笑))
「トントン」で一番大切なことは、
「子どもの呼吸のリズムに合わせること」です。
横になっている子どものお腹や背中の動きをよく見てください。呼吸をしていますから、当然息を吸ったり、はいたりしていることがわかると思います。
この動きに合わせてトントンするんです。
僕の場合は、息をはいている時にお腹や背中をトンと「1回だけ」優しくたたきます。それ以外の時は手を添えているだけです。
これで十分寝ます。
自分がトントンされていることをイメージしてみてください。心地よくないリズムでトントンされても寝られる気がしませんよね。
子どもにとってトントンは、
信頼している大人の手が自分の体に触れることで安心感を得るもの
だと僕は考えています。
ですから、そんなに何回もトントントントントントンとする必要はありません。子どもの呼吸に合わせて優しく叩く、撫でるだけで十分なのです。
それでも、やはり寝ない子どもはいます。
まず、ご家庭と保育園で最も違うことは、1日の流れが固定されているかいないかです。
ご家庭では、どうしてもパパママの動きに子どもが合わせることが多いと思いますので(逆に振り回す子もいると思いますが(笑))、
「何時に寝る」という目標を何となく据えているだけで、実際は異なってしまう場合が多々ありますよね。
パパママも大変お忙しいと思いますが、出来れば子どもの寝る時間の10〜15分前からは一旦手を止めて、
子どもを寝かしつけるために心を落ち着かせてください。
実際は寝ないとしても、子どもに「パパママも寝るんだ」と思わせることができたらベストです。
あとは、トントン以外にも眉間や目の周りを優しく撫でたり、足を握って温めてあげたりすることで寝る場合が多いですよ。
まずは出来る限り時間を固定すること、そして大人が心を落ち着かせること、「トントン」は手を添え、呼吸に合わせて優しく叩くということ。
この辺りを意識してやってみてください!ぜひご参考に。
執筆:てぃ先生
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