手当や施設、支援事業など、知っておきたい国や自治体の“子育て支援制度”

手当や施設、支援事業など、知っておきたい国や自治体の“子育て支援制度”

赤ちゃんの誕生は何より喜ばしいことですが、家族だけでなく、地域からも子育て中の家庭を支援、という愛情で支えてくれているようです。子育て中には、どんな支援制度が受けられるのかご紹介します。

国や自治体から受けられる支援

子ども・子育て支援は、各市区町村の自治体で行なわれているものが多くあります。地域差はありますが、金銭面でのサポートや保育サポート、精神面のフォローがあるようです。


子ども医療費助成制度

乳幼児期は、病院に通う機会が多くなってしまう家庭もあるのではないでしょうか。子どもが病気になってしまっても、安心して治療を受けられるように、乳幼児・小児医療費の自己負担を減らす補助制度があります。


子どもの医療費はどのくらい助成してもらえるのかは、各市区町村の自治体の管轄になるので地域差があります。地域によっては健康保険に加入していることを条件に、中学校修了前までの子どもの入院・診療・調剤の自己負担分を全額助成してくれるところもあるようです。


児童手当

児童手当は子育て家庭の生活の安定と、子どもの健康的な成長のために支給される手当です。申請をすれば、0歳から中学校卒業までの子どもがいる、ほぼすべての家庭が利用できる制度です。こちらも地域差がありますが、児童手当は毎月支給され、3~4カ月に一度支払われることが多いようです。

内閣府ホームページ: 児童手当

その他の子育て支援

地域によって名称はそれぞれですが、有料の子育て支援サービスなどに使える「子育て応援券」や、提携店舗で割引や各種サービスを受けられる「子育て家庭優待パスポート」などの取り組みを行なっている自治体もあるようです。

お住まいの地域では、どんな支援があるのか調べてみてはいかがでしょうか。

子育て中のママの悩みはここで解決

初めての子育ては予想外の連続で、悩みを1人で抱え込んでしまうことも多いかもしれません。そんなときに利用できる施設をご紹介します。


子育て支援センター

就園前の親子が気軽に遊べ、情報交換できる交流の場として育児家庭を支援している施設です。専門の保育士さんが育児・子育てに関する相談にのってくれます。イベントや講座なども開催されているので、親子で楽しめそうです。


児童館

ブロックで遊ぶ子ども

児童館が充実している地域もあり、筆者も近所の児童館を大いに利用しました。未就学児向けの「体操タイム」や「トランポリン」「幼児のつどい」「赤ちゃん広場」などのイベントが行われ、親子でいっしょに遊ぶことができました。

午後からは小学生の子どもたちも集まってきますので、お兄ちゃんやお姉ちゃんとも交流ができ、良い刺激が受けられるかもしれません。


ファミリーサポートセンター

「育児の援助を受けたい人」と「援助を行いたい人」とを結んでくれるのが、ファミリーサポートセンターです。

残業で保育園のお迎え時間に間に合わないときや、ママの病気や急用などに子どもを預かってくれます。近くに頼れる人がいないママにはありがたいですね。

厚生労働省ホームページ: 子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について(平成28年1月)

こちらの記事も読まれています

「子ども・子育て新支援制度」での保育事情の変化

待機児童解消に力を入れたこちらの制度では、急な用事やリフレッシュしたいときに子どもを預かってくれる「一時預かり」や、病気や病後の子どもを預かってくれる「病児保育」など、子育て支援が充実してきているようです。


パパの積極的な育児参加が可能に

子育て新支援制度の設立に伴い、育児休業給付も2017年10月の改定では、子どもの保育施設が決まらない場合、最長2年まで延長できるようになるそうです。

筆者自身、子どもの最初の1年の成長は本当に早いと感じました。子どもの成長する瞬間をパパも楽しく育児に参加できるとよいですね。


ママの仕事復帰

子どもの保育施設が決まって、いざ仕事を開始するとなると「子どもの具合が悪くなったらどうしよう」という不安がよぎるかもしれません。

すぐにフルタイム勤務は難しいと思っているママは、子どもが3歳になるまでは1日6時間の短時間勤務ができる「短時間勤務制度」を利用することができます。

厚生労働省 パート労働ポータルサイト:(所定労働時間の短縮等の措置)について

申請方法

育児休業給付の受け取りや短時間正社員制度はハローワークの管轄となり、利用するには雇用保険に1年以上加入していることなどのいくつかの条件があります。勤務先からハローワークに申請を行なう場合がほとんどですので、確認してみてはいかがでしょうか。

情報の集め方

子育て支援コーディネーター

どんな支援を受けられるのか分からない方のために、「子育て支援コーディネーター」が保育施設や子育て支援事業のアドバイスをしてくれるようです。

地域のことに特化した情報を得られるので、その地域に住んでいる人にはもちろん、引っ越しをしてきたばかりの家庭にも強い味方になりそうです。


インターネットや広報誌

次々と新しい情報が得られるインターネットの活用は、大きな情報収集源です。各市区町村が発行している広報誌にも、たくさんの情報が載っているので目を通してみると新たな発見があるでしょう。


クチコミ

年齢の近い子どもがいるママ友からの情報には、インターネットからは得られないご近所情報や体験談などもあり、参考になるかもしれません。

地域とともに楽しく子育て!

親子3人

子育て支援制度は近年ますます充実し、パパもより子育てに参加しやすい環境になってきたのではないでしょうか。地域もまた、子どもたちをより良い環境で育てられるように、さまざまなサポート体制を整えているようです。地域と共に子育てをしていきたいですね。

2017.09.26

レクチャーカテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
【レポート】KIDSNAアンバサダー生誕2周年記念インスタライブ

2024年3月1日に開催したKIDSNA STYLEインスタライブ。お忙しい時間帯にもかかわらず、たくさんのアンバサダーのみなさまにご参加いただき、本当にありがとうございました!参加が難しかった方も多いと思うので、インスタライブの様子を簡単にご紹介いたします。