妊娠中はお菓子の代わりに果物を食べているという妊婦さんもいるのではないでしょうか。果物ばかり食べていると太る原因になったり、身体を冷やしてしまう場合があります。妊娠中におすすめの果物と控えたほうがよい果物をご紹介します。また、果物を食べるときの注意点も併せて解説します。
妊娠するとホルモンバランスの変化などから、今まで甘いものが苦手だった人が甘いものを無性に食べたくなったり、味覚が変わることがあります。またお腹のなかの赤ちゃんへ栄養を送るため、お腹が空きやすくなる場合もあります。
お菓子ばかり食べると、妊娠糖尿病や太る原因になるので、食べすぎて急激な体重増加にならないように注意が必要です。
妊娠中は、お菓子のかわりに果物を食べて体重を調整する人もいるのではないでしょうか。
妊娠中の果物の摂り方にはいくつか注意が必要です。
妊娠中に食べるとよい果物をご紹介します。
妊娠中、食べるとき注意が必要な果物もあります。
妊娠中、果物を食べるときは以下のことに気をつけましょう。
妊娠中は、スイーツやお菓子の代わりに果物を食べる人もいるでしょう。
果物の食べすぎは、体重増加や身体を冷やす原因になります。
食べすぎると体重増加で、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクにもつながります。
またそのまま食べるとお腹を壊して下痢をする場合もあるので適量を食べることが大切です。
葉酸を多く含む果物であればたくさん食べてもよいかと思う人もいるかもしれませんが、厚生労働省では妊娠の可能性がある18歳から49歳の女性の1日の葉酸の摂取量の目安を0.4mg(400μg)としています。
食べ物だけで1日の目安量が超えることはほとんどありませんが、摂取量を意識して食べるようにしましょう。
果物は加糖を含みますが、血液中では分解されずに吸収されます。
夜に食べるとエネルギーを身体にためて脂肪になりやすいです。果物を食べるときは、朝から夕方くらいの時間に食べるようにしましょう。
同じ果物ばかりを食べると栄養が偏り、太る原因になります。
妊娠中におすすめの果物をバランスよく食べるようにしましょう。
一気に食べてしまわないように小さく切って、回数を分けて食べることがポイントです。
果物にリステリア菌がついたまま妊婦さんが食べてしまうと感染症にかかり、赤ちゃんに影響してしまう可能性があります。
果物を食べる前は水でよく洗うことが重要です。
重曹を入れた水に少しつけることでもリステリア菌は予防できます。
妊娠中に果物が食べたくなる人や、体重増加を気にしてお菓子の代わりに果物を食べるようにしているという人もいるでしょう。
妊娠中に果物を食べることは、むくみや便秘の解消になったり、妊婦さんに必要な葉酸が補えるなどよい点がたくさんあります。
しかし果物を食べすぎると、肥満や身体を冷やす原因になるので注意が必要です。
果物の種類や量、食べる時間などに気をつけて妊娠中の果物を楽しみ、健康にすごしましょう。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
2019年08月23日
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