妊娠がわかり、妊婦健診についてくわしく知りたいというママもいるかもしれません。妊婦健診ではどのような検査をするのかや、どのくらいの頻度、間隔で何回行くのか、妊婦健診の費用は医療費控除になるのかなどをご紹介します。
妊娠がわかって、母子健康手帳といっしょに妊婦健診の補助券が交付されたママは、妊婦健診に行く頻度や、どのような検査をするのかなど、さまざまな疑問がわいてくるかもしれません。妊婦健診とは、どういったものなのでしょうか。
妊婦健診は、妊娠したママや赤ちゃんの健康状態を、赤ちゃんが生まれてくるまでの成長に沿って定期的に確認するために行われるようです。妊婦健診を受けることで、ママや赤ちゃんに注意すべき病気がないかどうか、赤ちゃんは順調に育っているかどうかがわかるそうです。
働いているママのなかには、妊婦健診の時間を捻出できるか不安に思うこともあるかもしれません。男女雇用機会均等法第12条において、働いている妊婦さんは会社に申し出ることで勤務時間中に妊婦健診を受診するための時間を取ることができるとされています。
妊婦健診で行われる代表的な検査内容には以下のような項目があるようです。
尿検査や血圧測定、体重測定や腹囲、子宮底長などは毎回共通する項目となり、妊婦さんと赤ちゃんの健康状態や発育状態を確認するために行う検査のようです。
超音波検査では、ママのお腹の中の様子を超音波画像で見ることができ、赤ちゃんの大きさや胎盤の位置、羊水の量などを確認します。
性器クラミジアやB群溶血性レンサ球菌の検査では、赤ちゃんが産道を通るときに感染する細菌の有無を調べるようです。
代表的な検査内容は以上のようなものがありますが、医療機関や妊婦さんと赤ちゃんの経過によって検査内容は異なるとされています。
厚生労働省が例示する、標準的な妊婦健診の回数は、1回目を妊娠8週目とした場合、全14回のようです。では、全14回の妊婦健診へ行く頻度はどのくらいなのでしょうか。妊婦健診の間隔の目安をご紹介します。
この期間は、4週間に1回の頻度で妊婦健診へ行くそうです。1回目を妊娠8週目とした場合、2回目は12週目に行くということになるようです。この時期に、必要に応じて行う医学的検査の目安は血液検査1回、超音波検査2回、子宮頸がん検診1回となっているそうです。
さらに、この時期を含めて妊娠30週までに血液検査(HTLV-1抗体検査)1回、性器クラミジア検査1回を行うとされています。
この期間は、2週間に1回の頻度で妊婦健診へ行くとされています。この時期に、必要に応じて行う医学的検査の目安は血液検査1回、超音波検査1回、B群溶血性レンサ球菌検査1回となっているようです。血液検査や性器クラミジア検査をまだ行っていない場合は、妊娠30週までに1回行うとされています。
この期間は、1週間に1回の頻度で妊婦健診へ行くようです。この時期に、必要に応じて行う医学的検査の目安は血液検査1回、超音波検査1回となっています。
妊娠中は、妊娠前と同じようにすごすのは難しいでしょう。事前に妊娠検査へ行く日を決めていても、体調の変化などにより予定通りにいかず、妊婦健診の予定がずれてしまうこともあるかもしれません。ママたちはどのように対応していたのでしょうか。
「人気のある病院だったので、予約がずれることに不安がありましたが、先生が妊婦さんや赤ちゃんの状態をちゃんと見てくれて、緊急度の高い場合はすぐに予約を取り直すことができたので安心でした」(30代ママ)
「妊娠中、体が重くて、どうしても外出できないという日がありました。そういう日は無理せず、妊婦健診の予約があっても再予約していました。予定がずれてしまっても、病院の先生と相談して自分の状況に合うように組みなおすことができました」(30代ママ)
妊婦健診の予定がずれてしまった場合、かかっている病院の先生と相談して予定を組み直したというママの声がありました。ママや赤ちゃんの体の状態をわかっている先生に相談すると安心できそうです。
妊婦健診の公費負担額は地域によって異なるようなので、資料を見ながら費用をイメージするとよいでしょう。
妊婦健診に行く頻度は妊娠後期になるにつれて間隔が短くなり、回数が増えるようです。覚え方の語呂合わせを参考にするのもよいかもしれません。
妊婦健診をきちんと受けて、定期的にママと赤ちゃんの状態を確認し安心して出産を迎えられるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年2月13日時点で作成した記事になります。
※「妊婦健診の検査内容を知っておきましょう」「妊婦健康診査の公費負担の状況に係る調査結果」「標準的な“妊婦健診”の例」出典については2020年7月29日に追記しました。
2019年02月14日
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