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不妊原因の約50%は男性に。妊活で知っておきたい事実と対策法
妊活はふたりで取り組むもの。しかし、女性は産婦人科を受診することができるため、方針や対策が女性のみに押し付けられるという声も多く聞かれます。自分の現状を知って、お互いの温度差をなくすため、男性不妊にまつわる事実を「TENGAヘルスケア」からご紹介します。
男性不妊にまつわる事実
不妊原因の約50%は男性側に
「妊活はふたりでするもの」。
分かっていても、なかなか授からない状況が続くと、「女性の体に妊娠する力がない」と自分を責めたり、パートナーのせいにしてしまうことがよくあります。
さらに、女性は産婦人科を受診することができても、男性には選択肢がほとんどないため、どんな方法でどのように進めるかということを決めることすら、パートナー任せになってしまうことも。
しかし、不妊の原因を見てみると、男性のみが24%、夫婦両方が24%。つまり男性側に不妊の原因がある夫婦は48%にのぼることがわかります。
男性側の原因は造精機能障害、射精障害、勃起不全など多岐に渡ります。
このデータが、「妊活は女性だけの問題ではない」と気づき、お互いが自分の体と向き合うきっかけになるかもしれません。
日本人男性の5人に1人が不妊リスクを抱えている
WHO(世界保健機関)は、精子量、精子濃度、運動率など7つの項目で、自然妊娠のための精子の基準値を定めています。
この値に照らすと、日本人男性の5人に1人が基準を下回り、不妊のリスクを抱えていることがわかります。
厚労省が、実際に自然妊娠した男性の精液を調べたところ、その数値はWHOの定めた基準値を大きく上回っていました。つまり自然妊娠のためには、基準値をクリアしているだけでは必ずしも安心できないということを意味します。
40代は20代に比べて活発な精子の数が半減
女性の卵子同様、男性の精子の活動力も年齢が上がるほど低下し、それに伴って妊娠成功の可能性も下がります。
20代では、精子濃度、運動率、精液量がどれも高い傾向にあり、活発な精子の数は1.88億個。それが40代になると、1.02億個にまで減少。「運動率が悪くて卵子まで到達できない」「DNAが損傷する」など、精子も“老化”が進むのです。
ライフスタイルの変化も男性不妊の一因に
外的要因によって毎年「精子力」が1.9%低下
運動精子数の低下は、日本だけではなく世界的に危惧されています。その原因は、ここ50年のライフスタイルの変化にあると言われています。
たとえば、デスクワークによる座りすぎ、睡眠時間の短縮、高脂肪食による肥満の増加、大気汚染などによって、精子の質が毎年1.9%も低下しています。
生活習慣の改善で精子力は回復する
ここまで、男性の精子の力が低下していることをお伝えしましたが、悲観しすぎる必要はありません。なぜなら、精子力は努力次第で改善できるからです。
上の数字は、精子が作られる最適な温度。
この適温を踏まえると、元気な精子を作るためには、適温の32~33℃を超えてしまう膝の上でのPC操作や、長風呂・サウナは控え、下着は熱がこもりやすいブリーフから通気性のよいトランクスを履くのがよいでしょう。
これらの他にも、サドルの圧迫が股間周辺の血流を悪化させる長時間の自転車移動や、男性ホルモンの働きが阻害される場合があるとされる育毛剤の使用にも注意が必要です。
さらに、喫煙は勃起障害や精子の変形、運動性の低下・数の減少、不妊を引き起こす可能性が指摘されています。
また、「排卵日に向けて禁欲し、精子をためておいたほうが妊娠しやすいはず」と思われる方も多いですが、これは誤解です。
精子は毎日作られる一方、毎日死んでいきます。禁欲すると古い精子がたまるので、古い精子は出してしまうべきです。
体内で精子がゼロから造られるには、約3ヵ月必要だと言われています。日頃から気を付けて、精子をケアしていきましょう。
出典:
男性不妊とは?男性不妊症の原因や対処法などの基礎知識(TENGAヘルスケア)
https://tengahealthcare.com/column/post-1066/
喫煙によるその他の健康影響(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-004.html
妊活の第一歩。医療機関での検査方法とは
妊活には男性の精子力が必要なこと、精子力を上げるために気を付けたいことを確認してきましたが、そこで何より気になるのがパートナーの体のことでしょう。
男性の不妊検査は、主に精液検査と泌尿器科的検査の2種類があり、どちらも泌尿器科で受けることができます。
精子の状態を調べる「精液検査」
精液検査では、精子の数や、運動率、奇形率などを検査します。
精液は、1週間弱の禁欲期間後、マスターベーションで採取します。病院での採取が望ましいとされていますが、人肌程度に温度を保つことが可能であれば、近隣で採取してから病院に持ち込むことができるケースもあります。
男性の精液状態は日によって変動するため、一度数値が悪かったとしても再検査では問題ないと判断されることもあります。
精巣周辺の状態を調べる「泌尿器科的検査」
精液検査の結果から、必要がある場合にのみ泌尿器科的検査を行ないます。
診察で不妊に関連する既往歴の確認や、精巣などの外陰部の測定、また男性の不妊理由として最も多い「精索静脈瘤」の有無を調べる触診も行ないます。
血液中の男性ホルモンや性腺刺激ホルモンなどを調べ、精液異常の原因を検査する内分泌検査、染色体・遺伝子検査を行う場合もあります。
出典:【産婦人科医監修】妊活のための検査とは?病院での検査内容や費用について
https://kidsna.com/magazine/pregnancy-knowledge-20012416-9865
自宅で精子の状態をチェックする方法
自分の精子や精巣の状態を知ることが、男性が妊活を始める第一歩ですが、まだ妊活前の段階や、妊活の初期には病院に足を運ぶことに抵抗を感じる方も少なくないでしょう。
そんな男性に向け、自宅で気軽に精子の状態を検査できるキットをご紹介します。
スマホで精子を観察できる「TENGAメンズルーペ」
こちらのメンズルーペは、550倍の高性能ボールレンズを使って、スマホで簡単に精子を観察できるのが特徴。
iPhoneアプリを使うと、今なら無料で精子の解析も可能。精子の量や運動率などの参考値を数値で知ることができます。
※androidでは数値の解析はできませんが、カメラアプリを使用し精子の観察をすることは可能です。
一度の購入で4回分の観察ができ、ルーペで撮影した動画を送って、医師によるオンライン診療を受けることもできます。(※別途オンライン診療料、カウンセリング料が必要)
観察の結果、精子が全然見当たらなかったり、精子が動いていない、ということがあった場合は、医療機関に相談しましょう。
夫婦の足並みがそろわない妊活は、女性への負担ばかりが増えてしまうもの。
自宅で気軽に検査できるキットなら、男性も実験感覚で自身の体に関心を向けることができるかもしれません。夫婦間での妊活への温度差に悩む方は、ひとつの方法として考えてみてはいかがでしょうか。
<協力>TENGAヘルスケア
<執筆>KIDSNA編集部
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